第15話


遅くなりました!

すみません!

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15話




今俺たちは各パーティーのリーダーで集まり最後の作戦会議を行うために集まった。



「それじゃぁ、作戦を確認しようと思う。まず俺たちガルーダは盗賊のアジトである小屋の正面から攻めこみたいと思う、アイリスは後ろをかため、カイル索敵能力で逃げないかの見張りと遊撃をということでいいか?」


「私たちは問題ないわ」


「俺も問題はないが中の様子を調べている限り人数に問題はなく人質もいないようだがどうも地下に何かいるようなのですが」


「ちょっとその前にずっと気になってたんだが敬語じゃなくていいぞ。同じクエストをうける仲間なんだしよ」


「そうね。」


「そうで、いや。わかった。それで続きなんだが、地下に何かいるんだがどうも隠蔽されているようで上手く感知できない。それを注意して作戦を行おう。」


「そうだな。」


「えぇ」


「よし、いくぞ!」


「「おう」」



俺たちはそれぞれ持ち場へと着いた。

作戦開始はガルーダの皆が突入を合図にすることになっている。


さて、盗賊はいいが地下のヤツが気になる。

強さはそうでもないと思うがなにか不気味な感じなんだよなぁ。


まぁ、なるようにしかならないか・・・



『『『『わあああああ』』』』



お、はじまったようだな。


ふむ、とくに動きは・・・・

正面に半数、裏から半数いや一人だけ横から出るのかそっちを狙いつつ注意しておくか。


俺は横から出ようとする盗賊を見つけたのでそこへ向かい盗賊と対峙した。

これが初めての・・・



「っち」


「逃がさないぞ!」



対峙した盗賊は見た目30代前半の男で片目に傷のあるやつだった。



「しょうがない逃げずにやってやらぁ!」


「俺に勝てると思ってるのか?」


「っは!お前みたいなガキに負けるわけないだろ!お前達冒険者のランクに会わせたら俺はBランク~Aランクだぞ?お前は若すぎるが他の奴らはCランク近くあるところ見ると数あわせの見張りだろ?さっさと倒させてもらうぜ。

いくぞおらぁ!」



そういうやいなや、相手は抜き放ったロングソードで斬りかかってきた!


確かに早く鋭いとは思うが・・・



「だけど、甘い!」



俺は槍でロングソードを巻き上げ武器を取り上げた。



「ば、はかな!」


「あのさおじさん俺はこれでもDランクだ」


「そ、それでもその強さは・・・」


「あ、でも俺は今来てる人達の中ではステータスだけは高いからな!」



俺はそういうと同時に駆け出し・・・

腹を撃ち据えて気絶させ縛り上げて捕縛した。


やっぱり俺にはまだ覚悟が足りなかった・・・

殺そうと思って挑んだが最後の最後に石突きで殴り気絶させてしまった。



「ふぅ。他も終わったかあとは・・・」



地下の気配はまだ・・・



「!」



その時突然地面が揺れだした!

そして・・・



「なんだ地下の気配がでてくる!皆のところに向かうかそれともこのまま出てくるのを待つか・・・」



と、考えていると徐々に姿を現したのは不定形のスライムであった。


そのスライムは出てくると真っ先に近くにあった盗賊の死体に覆い被さると吸収し始めた。


俺はとりあえず竜眼で鑑定を行った。




種族名 スカンベンジャースライムキング

スライム系のAランクモンスター

死体を食べることに特化したスライム

世界の埋葬屋といわれている。

キングまで進化した個体は稀でキングになると死体がなければ死体を作って食べるようになるのでキングになっている個体はすぐに討伐が必要となる。



あぁ、キングじゃなければ有益なモンスターなんだなぁ。他のスライムのキング種見たことないからわからないけど・・・


とりあえずヤツが向かったのはアイリスのところか。


そっちに救援に行くか。

それとこいつは連れていって見張ってもらわないとな。


俺はアイリスがいる方へ移動した。



「皆さんお疲れ様です。」


「うん、お疲れそれであれがさっきいってたやつなの?」


「あぁ。アイリスの皆はこいつの見張りと避難を!」


「なに言ってるの!私たちも戦うわよ!」


「いや、あのスライムはスカンベンジャースライムキングって言ってAランク相当のモンスターだ。

シーラさんならともかく他は足手まといにしかならない。」


「そんな!」


「ガルーダの皆にも伝えてシーラさんのところまでもどって知らせてくれないか?」


「っ!悔しいけど力不足なのね。わかったわ!皆いくわよ!」


「「「了解!」」」


「カイル死ぬんじゃないわよ!」


「えぇ!」



俺はアイリスの皆と一緒に運んで貰った盗賊を見送り、スライムへと目をやった。


スキルで感知はしていたが目を話している間に周囲の死体を全て吸収したようで食べかすの骨や内臓などが身体のなかに浮かんでおり吐きそうなくらいグロいが我慢してスライムと相対した。


あのスライムたぶん物理攻撃は効かないだろうから魔法で行くがどうするかな・・・


一応槍に気力を纏わせて一突きすると穴は空いたがすぐに閉じてしまった。


んー、魔法で倒すか。


俺は竜言語魔法のフレイムボールを今の全力の半分くらいの力で放ってみた。


このフレイムボールは魔力依存で威力が変わるからなかなか

使いやすい魔法だ。



『guaaaaaaaaa』



お、効いてるな。ちょっと連続で撃っとくな。

俺はそう思い詠唱に入ろうとしたところに突然スライムがなにかの液体を吹き掛けようとしてきたので避けると



「うわー」



よけたあと地面に付着した液体は地面を腐らせた。


これ食らったらやばそうだな。


やられる前にやる!


フレイムボールだと範囲が狭くて回復の時間を与えてしまうから範囲攻撃がいいかな?


竜といえブレスだよな!

俺は竜言語魔法のファイヤーブレスを吐き出した!


ブレスはスライムを包み込み瞬く間に燃やしつくした。



「ふう、終わったか。ん?なんだこの気配はさっきのスライムよりもヤバイ気が近づいてくる・・・。そこか!」



俺は気配の感じる方へ近くに落ちていた石を拾い投げた!



「っ!おっと危ないじゃないかカイルくん」


「シーラさん・・・」


「ちょっと戦闘モードの為に殺気をだして来ただけじゃないの」


「さっきのは殺気ではなく悪意だと思いますが?」


「ふふふ」



シーラさんは口許を三日月のような形にして嗤っていた。


いったいシーラさんは何者なんだ?

そもそもいまシーラさんが出て来た意味は・・・


もしかしてスライムと関係が?

いやでもシーラさんの系統は物理型のはず・・・



「あら?だまってなに考えているの?もしかして私とスライムが関係があるとか考えてるの?もしそうなら正解といってあげるわ」


「シーラさんあなたはいったい?」


「私はそうねぇ。な・い・しょ♪何でもかんでも教えて貰えると思わないことね?まぁ、スライムが倒されるのはまぁ、カイルくんがいる時点で予想出来たことだけど一度戦ってみないと言い訳出来ないわね・・・」


「言い訳・・・。」



言い訳か、どこかの組織に入っていて実験かなにかをしていた?

それでスライムを倒した相手の実力は確認しておきたいとかか?



「さて、少し闘ってもらうわよ!」



シーラさんはそう言うと駆け出してきた!

そのまま剣できりかかってきた。



「っくあ!はやい!」


「そらそらどうした!そんなものかい?」


「おらぁ!」



俺は身体強化を使いさらに槍に気力を多く籠めてなんとか弾いた!


シーラさんはたぶん身体強化の熟練度が高く素の俺のステータスを若干上回るが強化した状態なら大丈夫そうだな。



「っく!やるじゃないか!流石に力を押さえてはダメそうね!」



そう言うとシーラさんは右手に付けていたブレスレットを外した。

すると威圧感が増した。



「これは、能力的に倍くらいになった?Sランク下位でも上の方に近くになったのか?」


「いくよ!」


「!!」



俺はさっきよりかなり速く動くシーラさんを竜眼で見て動きを予想しなんとか凌ぐが能力的に1.5倍くらいになっているようで俺の身体強化ではじり貧になってきた。



「ほらほらほらーどうしたんだい?もうおしまいなのかい?万能系最高の素質といってもまだまだひよっこの時なら倒せそうだね!」



「っく!竜化!」


「な、なに!?」



俺は竜化したと同時に気力をシーラさんにぶつけ距離をとった。



「さて、ここからが本番だ!」



俺は槍を構えてシーラさんへと突進した!



「速い!それにその姿はなんなのよ!」


「はぁっ!!」



突進の勢いそのままに槍の突きをシーラさんに当てた!

が、シーラさんは双剣でなんとか受け止めた!



「このまま押しきる!うおらぁぁぁ!」


バキバキBAReeeeeeeeeeN


「ぐはぁっ!」


「シーラさん降参してください。」


「はぁはぁ、つ、捕まるわけにはいかないのよ。」



そう言うとシーラさんは胸元から小さな水晶のような玉をだし魔力を込めた?



「それじゃぁ、カイルくんまたね♪」


「ま、まて!」



くそ!転移系の道具だったのか。

なにも聞けないまま逃げられた。


しょうがない皆のところに向かうか。







□□□□






「カイル!大丈夫だったか!」


「あぁ、大丈夫だがシーラさんが」


「シーラさんがやられたの!?それなら速く助けにいかないと!」


「いや、どうもあのスライムを使って何かする予定だったみたいなんだ。」


「それは、どういうことだ?」


「わからない。なにも聞けなかった。いきなり戦うことになって武器を破壊したら転移系の道具を使って逃げていったし。」


「そうなのか・・・」


「とりあえず王都に戻りましょ!」


「あぁ」



俺たちは何がなんだかわからないまま王都へと戻った。

因みに捕虜にした盗賊は頭目だったようで王都に帰ったらいろいろ話してくれるだろうと思う。


そして、2日かけて王都へとたどり着いた。














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