設定集② 職業等について(ネタバレ無)

・職業等

魔法師マホウシ

魔術師と魔導士を括って魔法師と呼ぶ。区別の仕方は以下の通り。

魔術師マジュツシ→媒介無しに魔法を発生させることができる。先天的に魔法が使える、つまり、魔法使いが此れに該当する。何もないところで火を起こす等は魔術にあたる。

この国での魔術師は、それなりの魔力を持って生まれたということであり、それなりの地位が与えられこと、国のために力を使うことを強要されることが多い。もちろん辞退することもできるが、魔術師は希少であり、名誉とされているので辞退する者は少ない。

魔導士マドウシ→媒介有りでなければ魔法を発生させることができない。後天的に魔法を扱うこともできる。例えば、魔力が無い人でも"投げれば魔法を発動する"という魔導具を持っていれば、魔導士として認定される。もちろん、魔力を込めなければ発動しない魔導具もある。魔導具は高値で売られており、資金と知識があれば誰でも魔導士になることは可能である。

媒介の有無に関わらず魔法を使う人たちもいるので括って魔法師と呼ぶことが多い。


魔法師は奇跡を体現する者として、非常に重宝されている。しかし、その力故、軍事力とされることも多く、国の防御、戦争などに力を使う者が多い。もちろん、魔法師に該当する人でも一般市民として生活してる者もいて、魔法を用いた職業に就くことが多い。


鍛冶師カジシ

魔法師が使う武器を作る。

一般に製造されたものであると、魔力を込める(循環させる)時に耐えられず破損してしまう。そのため、魔法師専用の武器、製品を作るための鍛冶師が存在している。

鍛冶師の殆どは魔術師。引退した魔術軍人や国家専属魔術師もその中にはいる。

SSUの面々も鍛冶師に武器を製造してもらっている。特に刀や剣などの個人が得意とする武器も普通のモノと違い、銀を使用する必要であるので鍛冶屋は彼らにとって必須のものである。また、SSUで使用されている銃弾も普通のモノではなく銀が使用されている特注品で、これも鍛冶師が製造している。(それぞれの弾丸に鍛冶師の紋章が書かれている)。


◎SSU

秘密特殊部隊(Secret Special Unit)。繁栄した吸血鬼から人々を守るため、王家、軍、魔法協会の3つが結託し、800年前から秘密裏に設立し、動いている組織。現在のオサは一ノ瀬一花。

4つの組織間で吸血鬼という存在自体を、国民に秘匿するということが決められている。そのため、組織のこと、吸血鬼のことは口外できず、それを知らせてしまった者は厳重に処される。運悪く知ってしまった一般人は、まずその部分の記憶を改竄かいざんされ、組織から監視対象とされる。

この組織に王家、軍、魔法協会は関与せず、もしも不祥事があった場合は3つの組織は一切関与しないとされている。また、国や魔法協会に関して影響がある場合、軍は之を殲滅すると決められている。

王都が在る中央部・北部、南部、西部、東部と4つの部署に分かれて活動していて、運営は中央部・北部が行う。

中央部・北部はターコイズブルー、南部は赤、西部は深緑、東部は紫と各地域によってカラーが設定されている。それに伴い、隊服のブレザーのカラーが決まっている。隊服は、地域色のブレザーに黒のネクタイ。中は白のYシャツ、下は、女性は黒のスカート(長さやスカートの種類は個人の好みで決まる。基本は膝丈でプリーツスカート。)またはスラックス。男性はスラックスを身に着ける。これに、武器装着のためのベルトをするものが多い。なお、各部署の長だけは、区別のため白のネクタイと黒のYシャツと腕章をつけてよいとされている。また、冠婚葬祭などは黒色のブレザーを着用する。

SSUは特に力の在る魔術師だけが入隊を許され、吸血鬼を殺すことのできる銀でできた武器を持ち、魔法を用いて吸血鬼と戦い、極秘に人を守り続けている集団。

500年前、あまりに吸血鬼の犠牲になる隊員が多かったため部隊は一つの掟を定める。吸血鬼の牙の餌食となった時、命を絶つということである。吸血鬼に喰われるということがあってはならないが、万が一、一瞬でも吸血鬼牙がかすめようものでも吸血鬼へと変化するためこの掟は立てられた。

それまでは、吸血鬼に喰われた隊員も一緒に生活をすることができていた。しかし、300年間、幾多数多の研究を行っても吸血鬼に喰われた隊員を人間に戻すことはできないということが実証された。そのため、隊員を守るためにこの掟が立てられた。

そして、この時から、掟を守るためにこの組織に入隊するとき自分の名前が彫られた銀の短刀が渡されるようになったとされている。この銀の短刀は、様々なことに用いられ、一般には自決用や護身用に用いられる。最近では愛し合う恋人同士、死ぬときも、いつまでも一緒にいられるようにと愛する者と交換する者もいるらしい。

家族や恋人を亡くすことが多いため辞職する者もいる。辞職した者は組織の監視対象となる。辞職の大半の理由が戦いでの殉死となっている。


SSUとしての悩みは深夜に活動することが多いので昼夜逆転している者が多いこと。


◎SSU中央部・北部部署

SSUの中でも特に吸血鬼が活発に活動している部署。そのため、SSUの中でも特に力の在る者が集まっている。また、一番死傷者も多い。しかし、中央部・北部で活動できるということはそれなりに力があるということであり、SSUに所属している者としては名誉なことである。


一ノ瀬 一花を総部長とし、千葉 春、木葉 涼、恋夏 忍を副部長としている。所属は約1500名。

実動部隊、通信部、隠密部隊の3つで構成されており、各長は千葉、恋夏、蜃気楼両名。基本装備はハンドガンと刀や剣、ARなどの各自の好みの武器。

実動部隊は主に、吸血鬼との実戦を行う。

通信部は実動部隊と隠密部隊の中継・通信からの現状把握と各実動動体に向かっての連絡・中継を行う。

隠密部隊は監視対象の監視、街での戦闘中の結界と人払いや記憶の改竄かいざん、建造物破損の修復などの一般人や物体に対しての魔法の行使を行う。


隊舎は王都から少し離れたところの北部と中央部の間辺りにあり、見た目は大きな屋敷という程度であるが、中は魔法で改造しており見た目以上の広さである。名目上は貿易船の警備会社としてカモフラージュしている。

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