椿・巫女著『恋は王子様次第』

こんにゃー水銀あんじゅです。今回はツイッターで募集した企画、

#RTしたあなたの小説を12星座に当てはめます。をやっていきます。企画の都合上、ネタバレの恐れがありますことをご了承ください。

今回は椿・巫女さんの『恋は王子様次第』というタイトルの、恋愛風ヒューマンドラマです。


作品概要

香苗は小説家になったばかりの三十代のバツイチ。しかし自分の入れたかった主題と、編集が打ち出した販売路線の齟齬に、どこか引っかかるものを感じていた。そんな時、気心知れた幼馴染の玲から、いつものメンバーで鍋をしようと誘われ? といった恋愛風ヒューマンドラマです。


主人公の12星座イメージは?

 主人公の香苗はデビューしたての小説家です。そこから考えると双子座といえそうです。というのも双子座に向いている職業に、小説家があるからです。

 しかし彼女は特定の人としか関わらない生活を送っています。それは小説家だからではなく、彼女が傷ついた過去にも原因があります。

 特定の人としか関わらず、内にこもるのは、甲羅という殻を持つ蟹座のようだと思いました。蟹座は共感性や感受性が豊かな星座ですが、それ故に一度警戒した相手は、絶対に自分の内には入れません。

 それはまるで外敵から仔猫を守る母猫のようでもあります。蟹座は母性の星座ともいわれており、それ故に警戒心も強いのです。


主要舞台の星座イメージは?

 この小説はいろんな場所に向かいますが、遠出というわけではないです。二~三日の旅行とか、近場という意味もある双子座とも思いました。しかし二人きりでの会話も多いことに気付きました。

 三万字の短編にしてはそういった場面がよく出ます。その会話は深く関わらないと出てこない台詞が多いように思えました。そこから、二人きりで密接に関わることを表す、蠍座の匂いも感じました。


文体の星座イメージは?

この小説は一人称の複数視点です。しかしほぼ香苗の視点で進みます。彼女の視点ということもあり、心情が至る所に見受けられます。他者の心の動きよりも、自分の感情の描写が多い所から、自分自身の共感性をもって人と関わっていきたい、蟹座のような気がしました。


まとめ

基本的には双子座と蟹座の色が上記で言った通りつよいです。あと作中に出てくるもの、食べ物や、カウンセラーといったものも蟹座の管轄です。蟹座は衣食住、そして共感能力も司ります。


例えば、


「ま、まぁな。中学上がりたての頃は身体細くて女子と間違われてた。でも、中学時代に家庭科部に入って料理の腕前上げたら自然と身体に必要な栄養素とか調べて食べて実践してたらこんなにガタイのいい身体になった。食は偉大なり。」


だったり、


「まだ彼女はカウンセリングの延長線で受けている。何かあったらいけないから俺が待機しとくんだ。」

「成程。カウンセラーも大変ね。」

「そうでもない。彼女達患者が離れても活動出来る事が分かると嬉しいもんだ。」

「先生ってお父さんみたい♪」



 といった台詞からも、そういった要素が見て取れます。


素敵な作者さん情報

椿・巫女さんは、小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+で活動されています。


カクヨムアカウント※別名義です。 https://kakuyomu.jp/users/00121217


次回予告

次回は志戸呂玲萌音さんの『お茶を飲みながら-季節の風にのって-』の予定です。


この企画について

企画の進捗についてはツイッター内のハッシュタグ、 #RTしたあなたの小説を12星座に当てはめます第一弾進捗 をご覧ください。

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