朝霞 敦著『百合に男は必要ないッ‼』

こんにゃー水銀あんじゅです。今回はツイッターで募集した企画、

#RTしたあなたの小説を12星座に当てはめます。をやっていきます。

企画の都合上、ネタバレの恐れがありますことをご了承ください。

今回は朝霞敦さんの『百合に男は必要ないッ‼』という、ガールズSFです。


作品概要

男子高校生の四月一日亞生(わたぬき あせい)は、女性同士の友愛や恋愛を描いたものが好きな、百合男子であった。そんな折、好きな女子生徒が百合だということが発覚して!? といった。ガールズラブSFです。


主人公の12星座イメージは?

 この作品は三幕構成(一幕:一人称ラノベ、二幕:二人称文学、三幕:三人称SF)ということもあって、主人公を明確に定めることが難しいのですが、亞生に焦点を当てて考えると、気質は水瓶座でしょう。

 というのも、百合という概念自体が水瓶座だからです。性的少数者が星座に当てはまることに驚くかもしれませんが、水瓶座自体が多様性を尊重し、少数の考え方を守るために、世界を理想郷にしようとする星座なのです。


 あと亞生は、その性癖ゆえに百合の彼女たちとは距離を置こうとしています。それは自分に課したルールゆえです。自分にルールを課すのは、天秤座のような気がしました。というのも、天秤座は正義の星座なのですが、その正義というのは、人との調和を下敷きにしたものだからです。様々な状況や思想に触れることで、その場のTPOをわきまえこの場に相応しい正義とはなにか? と追求するのが天秤座です。


亞生は第一話でこう語っています。


 女の子と女の子が想い合い、好き合い、愛し合うというこの尊い行為と現象は絶対的な不可侵領域なのだ。そこに一欠けらも不純物が入り込むことは許されない。性別を超えた神聖とも呼べるこの関係性はこの世の何よりも正しく、美しいからである。


 しかし亞生は、とあることからそのルールを彼の中で破ってしまいます。それは事の状況に流された結果です。彼の本意ではありません。そういった意味でも、TPO、その時の状況を考えているため天秤座でもあるのです。


主要舞台の星座イメージは?

 作中舞台は様々な所に飛んでいきます。しかしそれらは近場になっています。そしてこの小説の構成自体も、色々と飛んでいきます。しかしそのとびからは、登場人物の視点と、描き方。そして時系列です。

 それを踏まえると、双子座のような気がしてきました。双子座というのはフットワークが軽く、近場のことには耳が早いです。そして近場で過ごすこと自体が、双子座が司ることだといわれています。


文体の星座イメージは?


 文体自体は分かりやすさを重視しているのか、平易な言葉で軽快に書いてあるのが特徴です。視点も人称も章ごとに変わるので、その方が読むほうも混乱しないでしょう。読みやすさ、分かりやすさといった点に主眼が置かれていたので、軽快な伝達や、コミュニケーションを司る双子座らしさを感じました。


まとめ

 全ての項目が、知識を通して交流を司るといわれている、双子座、天秤座、水瓶座という風のエレメントというものに属していました。どの星座も風のように、軽やかに交流するのが特徴で、そのために伝わりやすさ、分かりやすさを大切にしています。小説にはもってこいの特徴です。


素敵な作者さん情報

朝霞さんは、小説家になろう、カクヨム、ツイッターなどで活動なさっています。


朝霞 敦さんのカクヨムアカウント 

https://kakuyomu.jp/users/atsushi-asuka


次回予告

次回は椿・巫女さんの『恋は王子様次第』の予定です。


この企画について

企画の進捗についてはツイッター内のハッシュタグ、 #RTしたあなたの小説を12星座に当てはめます第一弾進捗 をご覧ください。

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