第6話 瑠璃子と結婚と私生活
半年後念願のマイホームが完成した。
僕は翌月にアパートの家賃を引き払って新居へ引越しした。
瑠璃子さんもマンションから越してきた。
僕「ここが瑠璃子さんの衣装部屋だよ。」
瑠璃子「凄く広いね、これなら大丈夫ね。」
瑠璃子さんは僕のマイホームを凄く気に入ってくれた。
休日、僕は瑠璃子さんの実家へ行き瑠璃子さんの両親に挨拶した。
瑠璃子さんの両親は僕と瑠璃子さんの結婚を認めてくれた。
僕の両親も僕と瑠璃子さんとの結婚に賛成だった。
翌週の土曜日僕と瑠璃子さんは役所に婚姻届を提出後入籍した。
瑠璃子「久雄さんは普段から親切なのね。」僕「そうかい。」
瑠璃子「だって、怒るところあまり見てないもん。」
僕は比較的穏やかで滅多に怒る事はない。
瑠璃子さんとの相性も抜群だしこれなら問題なく結婚できる。
結婚式を挙げるのは3ヶ月後の秋の予定だ。
ユーチューブの仕事も順調だ。
僕「どうも久雄と。」瑠璃子「瑠璃子が送る。」
僕と瑠璃子「久瑠璃チャンネルがはじまりはじまりーー。」{拍手}
僕「今日は僕がネタを用意してます。今日は株式会社メテオの新商品を紹介します。本日紹介する商品は、どこでもベッドです。」瑠璃子「これがベッドなの?」
僕「そうだよ。このベッドはスーツケースのようにコンパクトに収納できるし収納付きなんだ。」瑠璃子「組み立て難しそうだけど。」
僕「簡単簡単、段ボールの箱を組み立てる要領でやればいいという優れもの。」
瑠璃子「わあ、本当だ。」僕「マットレスは付属の空気入れで空気を入れれば完成。瑠璃子さんね寝心地試してみる?」
瑠璃子「大丈夫かな?わ、凄く寝心地いいね。しかも思ったよりも丈夫で組み立てが簡単だからこれなら私でも出来そう。」僕「このベッドの重さは15キログラムだけど大きめのキャスターがあるから移動もらくちんだよ。」
瑠璃子「本当だ、すごいね。」この日の動画撮影も無事終了した。
福永「2人ともおつかれさん。」僕「監督。」
坂山「これよかったら飲んでください。」
僕と瑠璃子さんにはスタッフ達からの差し入れがある。
僕はここまでうまくいくとは思ってなかった。
結婚式の後は5泊6日のハワイへの新婚旅行を計画している。
僕「3ヶ月後が楽しみやな。」瑠璃子「私は海外旅行好きじゃないの。」
僕「ま、ままままーじ。」瑠璃子「できれば国内がいいな。」
僕は瑠璃子さんはハワイあたりを好むのかと思ったが以外にも国内派だった瑠璃子さん。という事で新婚旅行の行き先を変更国内となれば僕が頭に浮かぶのは北海道か沖縄県だ。僕「瑠璃子さん、北海道と沖縄県どっちがいい?」
瑠璃子「そうね、沖縄県がいいな。というかどっちとも行きたいな。」
僕「どっちとも、まあ5泊6日だから悪くないか。なら瑠璃子さん沖縄県に2泊、北海道に3泊でいい?」瑠璃子「それで決まりね。」
最初は沖縄県へ行く事で合意した。
沖縄県で2泊した後北海道へ行くというのはハードなスケジュールだ。
キーモントセオダの瑠璃子さんの所属事務所に新婚旅行について話したところ承諾された。瑠璃子「久雄さん、私達夫婦になんだから呼び名を決めましょう。」
僕「そうだね。」瑠璃子「久雄さんの事を久ちゃんと呼んでいい?」
僕「いいよ。ならば僕は瑠璃子さんの事を瑠璃ちゃんと呼んでいいかな?」
瑠璃子「大歓迎よ。久ちゃん。」僕「瑠璃ちゃん。」
こうして僕と瑠璃ちゃんは呼び名で呼び合う内に更に仲が深まった。
僕は密にこう思った瑠璃ちゃんは人懐っこい分破天荒な女優だと思った。
でも僕の事をよく理解してくれたのは瑠璃ちゃんだけかな。
瑠璃ちゃんは家にいる時は僕の膝の上に座る事が多い。
瑠璃ちゃんはよくおならするけど今の僕にとっては幸せそのものだ。
瑠璃子「久ちゃんは好き嫌いない?」僕「そうやな、基本的にないな。」
瑠璃子「私も基本的に何でも食べるね。久ちゃんは私に出会う前まで彼女とかいなかったの?」僕「僕はモテなかったからな。」瑠璃子「よかった。」
瑠璃ちゃんは料理好きでもあった。1人暮らしの時は自炊してたらしい。
瑠璃子「久ちゃん、私は得意料理があるの。」
僕「瑠璃ちゃん料理できるのか?」
瑠璃子「もちろんよ。焼き飯に野菜炒め・ハンバーグ・カレーライス・シチュー・天津飯・シュウマイに餃子それとプリンや果実インゼリー・杏仁豆腐などのデザートも作れちゃうのよ。」僕「すごいなあ。今度瑠璃ちゃんの作る杏仁豆腐食べてみようかな。」瑠璃子「おいしすぎるからびっくりしないでよ。」
僕は家でも瑠璃ちゃんの手伝いをしてる。
瑠璃子「久ちゃんは手伝うのが好きなんだね。」
僕「僕は基本的に手伝う事が好きなんだ。子供の時からお母さんの手伝いをよくやってたな。」瑠璃子「それで逞しいんだ。」
瑠璃ちゃんに逞しいといわれたのはこの日が初めて。
破天荒な瑠璃ちゃんは趣味が多い女優だった。
僕「瑠璃ちゃん料理の他に趣味あるの?」
瑠璃子「もちろんあるよ。例えば写真撮影とかジョギング・ヨガとか体操系も私の趣味なの。」僕「なるほどな。」瑠璃子「久ちゃんもやってみる。」
僕「僕は最近体が硬いからな。でもやってみる価値はあるな。」
僕は瑠璃ちゃんに勧められてヨガを始めた。
瑠璃子「なんだ久ちゃん体やわらかいじゃない。」
僕「僕も手こずるかなと思ったらすんなりできたからよかったよ。ヨガやりだしたら楽しいな。」瑠璃子「でしょう。」
瑠璃ちゃんは凄くしっかりしてるから僕に万が一の事があっても安心できる。
僕「先週瑠璃ちゃんが話した都市伝説だけど、瑠璃ちゃんはよく臭いおならをするメイドさんとおなら好きの女の子の噂何時知ったんだい?」
瑠璃子「10年前に私のお姉ちゃんから聞いた話なの。嘘か本当かわからないよ。」
僕「監督とスタッフも知ってたしな。」
僕と瑠璃ちゃんは毎日忙しい日々を過ごしてるが食事は朝食以外は外食。
家でご飯食べるのは朝だけ。
気になる朝食だけどトーストした食パンとサラダとヨーグルトとコーヒーだ。
仕事の休みの日も昼と夜外食。
瑠璃ちゃんは本当に料理できるのか不安になってきた僕。
3ヶ月後の秋予定どうり僕と瑠璃ちゃんは結婚式を挙げてこの日から2泊3日間沖縄県へ行き、沖縄県へ行ってから3泊4日間北海道へ。
僕と瑠璃ちゃんは沖縄県でも北海道でもたくさんお土産を買った。
新婚旅行から帰った翌日、僕と瑠璃ちゃんは沖縄県と北海道で買ったお土産を福永監督とスタッフの坂山さんと岩城さんにおすそ分けした。
福永「お、お2人さん気が利くな。僕も若い頃によく沖縄へ行ったよね。」
坂山「僕も3年前に沖縄県へ行った事あります。」
岩城「私は北海道へ3回行った事あります。」
福永「このシーサーのキーホルダー懐かしいな。」
僕と瑠璃ちゃんが持ってきたお土産は大好評だった。
瑠璃ちゃんは翌日から炊事をするようになった。
なので翌日から朝食は。
僕「おはよう、なんかおいしそうな匂いがして目が覚めたんだけど。」
瑠璃子「今、みそ汁を作ってるの。」僕「みそ汁か。」
この日の朝食は、ごはん・みそ汁・漬物・卵焼きだ。
僕「いただきます。ぱくっ、うんめい、うまいじゃないか。やっぱ瑠璃ちゃんは料理が得意なんだな。」瑠璃子「でしょう。私は和食をよく作るね。」
僕と瑠璃子ちゃんは昼と夜は外食してたが朝と夜は家で食べる事にした。
お昼は瑠璃ちゃんが作った弁当を持参する事にした。
昼休み監督と2人のスタッフは僕達の弁当を見て。
僕「監督、どうかしましたか?」
福永「いやいや、お2人さんが持ってる弁当からおいしそうな匂いがするからついついうっとりしてたんだ。」坂山「この弁当は。」
瑠璃子「あは、私が作りましたの。」岩城「大夢乃原さんは料理が得意なんですね。」瑠璃子「そうですよ。」坂山「すごいですね。」
この日の夕食はごはん・チンジャオロースー・中華スープ・待ちに待った瑠璃ちゃんお手製の杏仁豆腐。
僕「瑠璃ちゃんが作る杏仁豆腐凄くおいしいじゃないか。」
瑠璃子「原材料からこだわって作ったんだからね。」
僕「今日瑠璃ちゃんが作った杏仁豆腐材料はもしかして?」
瑠璃子「はいわざわざ中華人民共和国から取り寄せた杏子の種。」
僕「これが杏仁豆腐の材料杏子の種か。」
僕は瑠璃ちゃんの手伝い、せめて食器の後片付けは手伝ってる。
家の中の掃除は分担してる。
玄関とトイレとお風呂・キッチン・リビングなどの水回りは僕が担当。
衣裳部屋と寝室などは瑠璃ちゃんが担当。
僕が建てた家には僕と瑠璃ちゃんの寝室と瑠璃ちゃんの衣裳部屋含めて5つある。
僕達夫婦は気づけば掃除を徹底的にするようになった。
僕「瑠璃ちゃん、コーヒーでも飲むか。」瑠璃子「言葉に甘えようかな。」
僕「瑠璃ちゃん、瑠璃ちゃんは本当はきれい好きだったんじゃない。」
瑠璃子「よく言われるわ。」瑠璃ちゃんはまた膝の上に。
僕「瑠璃ちゃんは甘えん坊なところもあるんだね。」
瑠璃子「そうね。ごめんおならが。」{ブ~~~ブホ}
僕「今日も凄いのが出たね。1日分のおならが溜まってたの?」
瑠璃子「仕事中はおならエヌジーだからね。」
この日の瑠璃ちゃんのおならも最高だった。
瑠璃子「久ちゃん、久ちゃんは子供ほしい?」
僕「瑠璃ちゃん次第だけど。」瑠璃子「私は子供作りたいな。」
僕「そっか。」瑠璃ちゃんは本気で子供を作りたかった。
瑠璃子「ねえ久ちゃん、久ちゃんは私がどんなに甘えてもおならしても怒らないんだね。そんな久ちゃんを私はますます好きになっちゃう。」
僕「まあおならをよくするけど料理がうまいし文句なしだな。」
瑠璃子「おならを許してくれるのは久ちゃんだけかな。」
瑠璃ちゃんは今でも現役の女優、瑠璃ちゃんはモデルであるため常に美を求められるのだ。僕「瑠璃ちゃん仕事中ストレスたまらない?」
瑠璃子「もちろんストレスたまるわよ。ストレス発散方法はヨガと。」
僕「瑠璃ちゃん僕を見て何か企んでない。分かった。」
瑠璃子「私を見て何かを想像したね久ちゃん。」
僕「まあ、何といえばいいのか分からないけど。」
この日の瑠璃ちゃんは僕を見るなり何かを企んでるように見えたのは気のせいなのか。それとも・・・。
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