第4話 久雄と瑠璃子のユーチューバー人生

2ヵ月後、僕と瑠璃子はキーモントセオダでのユーチューブの動画撮影の時にトークをした。僕「みなさんおはようございます。本日は僕久雄と。」

瑠璃子「私瑠璃子がトークをします。」

僕「本日のトークは僕達について話し合いましょう。」

瑠璃子「私達の事ね。」

僕「僕達は先月から本格的にユーチューバーとして活動を始めてますが視聴率が伸び続けてます。瑠璃子さんのおかげですけど。」

瑠璃子「久雄さんも頑張ってるじゃん。」

僕「僕は元々株式会社メテオで検品の仕事をしてましたが社長からユーチューバー一筋で生きていけと言われて今はユーチューバーとして活躍してます。」

瑠璃子「私は今でもキーモントセオダでモデルの仕事をしてます。」

僕「でっ、僕は瑠璃子さんのために撮影に適した場所探しを任されてます。」

瑠璃子「あの場所は本当に素敵だったよね。」僕「あの場所って?」

瑠璃子「やだー、久雄さん、セオダ森林公園内にある澄み切った瑠璃色池と瑠璃色の滝に決まってるじゃない。」僕「確かに半月前に行ったよな。」

瑠璃子さんは今のところ半月前に僕と一緒に行ったセオダ森林公園内にある瑠璃色の池と瑠璃色の滝がよほど気に入ったようだ。

セオダ森林公園内にある瑠璃色の池と瑠璃色の滝へ連れて行ったかいはあった。

瑠璃子「久雄さんはいい場所知ってるじゃない。」

僕「君のためにいい場所を探してるんだよ。」

大原「おかげでいい写真が取れます。衛門さん本当にありがとうございます。」

僕「ありがとうございます。」

瑠璃子「久雄さんは本当は凄い人なのね。私が知らない事教えてくれるし。」

僕の部屋にはパソコンもありインターネットもあるからある程度調べることできるんだ。」大原「実は僕もアパートでインターネットしてます。」

瑠璃子「大原さんも色々調べたりするの?」大原「もちろんです。」

僕「今はインターネットの時代ですからね。」

この日の撮影も無事終了した。

大原「お疲れ様です。衛門さん、大夢乃原さん、今日もさえてますね。」

瑠璃子「これが何時もの私だからね大原さん。」大原「ですよね。」

僕は瑠璃子さんと一緒に瑠璃子さんの撮影場所を探しに車を走らせた。

僕「ここはさすがにだめだよな。」

この日僕が見つけた1件目は荒れ果てた大きな廃屋。

瑠璃子「この荒れ具合とてもいいじゃん。」

僕「大原さんがここを見たらなんというと思う?」

この廃屋は何時から放置されてるのだろうと僕は考える。

2件目はこれまた立派なお屋敷。地元の人によるとお屋敷は文化遺産だという。

僕「ここがいいんじゃないか。」僕はさっそく大原さんに連絡した。

大原「もしもし大原です。」

僕「衛門です。大原さん瑠璃子さんの撮影にぴったりな場所が見つかりましたよ。スクショ送りますね。」

大原「本当ですか。おっ、これは立派なお屋敷じゃないですか。早速撮影の交渉へ行きますので待っててください。」瑠璃子「大原さんここに来るの?」

僕「来るみたい。」大原さんがやってきた。

大原「うお、立派なお屋敷じゃないですか。ではさっそく撮影の交渉しなくては。」大原さんは屋敷の持ち主さんと交渉した結果はあっさりと承諾された。

大原さんは屋敷の中へ入ると瑠璃子さんの写真とビデオ撮影をした。

大原「ありがとうございました。」この日の撮影は大成功。

キーモントセオダの塚野社長も大喜びだった。

塚野「衛門君、この写真の大きな屋敷君が見つけたのかね。」

僕「そうです。」塚野「立派な屋敷じゃないか。」

僕「写真に写ってる屋敷は地元の人から文化遺産だと聞いてます。」

塚野「文化遺産か。」塚野社長も僕が見つけた文化遺産の屋敷をとても気に入ったようだ。僕もまさか文化遺産の立派な屋敷に出会うとは夢にも思わなかった。

僕は昼からも今度は大原さんも同行してくれた。

大原さんは僕についていけば思わぬ掘り出し物が見つかると思ったのであろう。

大原「衛門さんと大夢乃原さんは掘り出し物を見つける名人じゃないですか。」

僕「たまたまですよ。」瑠璃子「衛門さんは日ごろからどこかへでかけるの?」

僕「ユーチューバーになってからだよね。」

大原「ユーチューバーはとにかく稼がないといけませんからね。」

昼から新たに2件見つけた。1件目は炭鉱の跡、もう1件は大きな廃バス。

大原「この廃バスも使えそうですね。」

大原さんは炭鉱の跡でも廃バスの前でも瑠璃子さんの写真とビデオ撮影をした。

僕達の努力もあって業績はうなぎのぼりになってる。

仕事帰りの時株式会社メテオの正社員の鈴原さんに出会えた。

鈴原「おう衛門、久しぶりだな。元気にしてたか?」

僕「鈴原さん、お久しぶりです。お変わりないですか?」

鈴原「俺の会社は引っ切り無しに忙しくなったよ。お前のおかげでな。」

僕「あの商品紹介がいけなかったのですか。」

鈴原「いやいや悪い意味じゃねえぞ。仕事が増えるのはうれしい方だよ。お前がユーチューバーになるまではちゃっちかったからな。」

どうやら鈴原さんも僕と大夢乃原さんの頑張りを好評価してるようだ。

瑠璃子「衛門さんは本当は珍しい場所を見つける名人だったんじゃないの。」

僕「たまたまだけどね。でも僕は子供の頃から探検好きだったんだ。」

瑠璃子「そうだったのね。それにしても午前中に見つけた文化遺産の大きな屋敷、迫力あったね。」僕「僕もそう思うよ。」

土曜日、僕と瑠璃子は喫茶メーデーへ。

祥子「あらいらっしゃいお2人さん。また来てくれたのね。」

僕「ここのコーヒーがとてもおいしいから、な、瑠璃子。」

瑠璃子「ここのコーヒーを飲む時が一番落ち着くかな。」

勝「毎週本当にありがとうございます。お客さんは確か。」

僕「ユーチューバーです。」瑠璃子「キーモントセオダご存じですか?」

勝「存じてますよ。大夢乃原 瑠璃子さんが専属モデルの会社ですよね。」

祥子「あなた、本人が今目の前にいるわよ。」勝「えっ、まさか・・・。」

瑠璃子「私がキーモントセオダの専属モデルの大夢乃原瑠璃子です。」

勝「あー、そうでしたか。まっまさかキーモントセオダの専属のモデルがこの店に来るとは思ってもいませんでした。」瑠璃子はサインの色紙を磯橋夫妻に渡した。

瑠璃子のサイン入り色紙は店内のカウンターの目立つところに飾られた。

この日以来喫茶メーデーは売り上げが大幅に向上した。

僕「女優の瑠璃子の力は本当に凄いね。喫茶メーデーの前に行列ができてるじゃないか。」瑠璃子「久雄さんがユーチューバーだったからこそじゃない。」

僕「そうかな?」

瑠璃子「きっとそうだよ。今の私がいるのも久雄さんのおかげなんだよ。」

僕「まさかだよ。」僕は瑠璃子さんがいてからこそ僕が成り立ってると思ってた。

休み明けの月曜日、キーモントセオダでユーチューブの動画撮影をした僕と瑠璃子さん。この日瑠璃子さんは僕に思いっきり甘えてた。

大原「大夢乃原さん、やはりユーチューバーとしても成り立ってますよ。衛門さんあの屋敷は最高でしたよ。おかげさまで大夢乃原さんの写真集の最新号が出て数時間でどの店でも完売してましたよ。衛門さんも購入したのですか?」

僕「もちろん買いました。う~~ん凄くマッチしてますね。」

瑠璃子「久雄さんのその言葉を聞いて安心したわ。」

僕はこの日も瑠璃子さん同行の末、大原さんと一緒に撮影場所を探しに行った。

この日は雨の予報だったが、何故か快晴。

実は僕は晴れ男で瑠璃子さんは晴れ女だ。僕はホラー系の動画も大好きだ。

毎日ではないが仕事から帰って全く暇な時に見てる。

瑠璃子「わ~~。」僕「び、びっくりしたじゃないか瑠璃子さん。」

瑠璃子「何見てるの?」僕「ホラー系動画だよ。」

瑠璃子「久雄さんってホラー系が好きなんだ。私も大好きだけどね。」

僕「そうだったのか。だったらこれ見てみる?」

瑠璃子「わ~い、私こういうの大好き~~。」

瑠璃子さんは見た目はディズニーの白雪姫なのに中身は全然違う。

僕「瑠璃子さん、相変わらず僕の膝の上が好きだね。」瑠璃子「重い?」

僕「重くはないけど。」瑠璃子「だったら気が済むまで座ってもいい?」

僕「いいけど。」瑠璃子「ごめん、おならが・・。」{ブ~~オ}

僕「瑠璃子さん、今日も強烈なのが出たね。それにしても。」

相変わらず僕の膝の上で大きくて強烈なおならをする瑠璃子さん。

瑠璃子さんほど破天荒なモデル女優はいないであろう。言っちゃ悪いけど。

瑠璃子「私ね将来の事考えてるけど、久雄さん私と同居しない?」

僕「えっ僕と?ま、まじか。」

瑠璃子「私久雄さんと一緒に暮らしたいの。いいでしょ久雄さん。」

僕「僕はいいけど。」瑠璃子「なら決まりね。」

まさかいきなり瑠璃子さんが僕と同居したいと言い出すとは夢にも思わなかった。

同居を始める日程は瑠璃子さんとよく話し合ってから決める事にした。

もし同居に日程が決まれば今住んでる穂乃果アパートを出ていかなければいけない。それでもいい大好きな瑠璃子さんが幸せなら。

実はこういう事があろうと思って僕は1週間前に土地を買ってその土地に家を建ててる。将来を見据えて建坪70坪の3階建ての家を建てて完成するのは半年後だ。

僕が家のために用意できた予算は3500万円。

日曜日、瑠璃子さんがいつものとうり僕のアパートへ遊びに来たので同居を始める時期について話し合った。瑠璃子「久雄さん、おはよう。」

僕「おはよう瑠璃子さん、ちょうどよかった。同居始める時期だけど実は僕先週キーモントセオダから南へ500メートル先の一等地を買ってその一等地に3階建ての家を建ててるんだ。家が完成するのは半年後なんだけど。家が完成するまで僕との同居見合わせてくれればありがたいんだ。」

瑠璃子「久雄さん、家を建てるのなら一言言ってね。でもどんな家ができるのか楽しみだわ。分かった。家が完成したら同居開始ね。」

キーモントセオダは僕と瑠璃子さんを高く評価してる。

株式会社メテオは相変わらず大忙し。

僕「鈴原さん、こんなところで何してるのですか?」

鈴原「いやいや、衛門久しぶりやな。俺今月いっぱいで工場長になるんだ。新人が15人来てな。新人に仕事教えるのは至難だよ。」

鈴原さんは忙しすぎるようだ。







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