第417話 ショッピングモールでの戦闘

『チィッ! やっぱ、普通じゃねェ!』


 依桜に蹴り飛ばされた悪魔は、後方に吹き飛んでいく。


 それを依桜は館内の旗やらガラスの柵の上を乗ったりして追いかける。


 その途中にまだ客はいるが、それでもなお、ここで逃がすと後々大変なことなると踏んだ依桜は、自身が目立つことよりも、他の人を助ける方を優先。


「逃がしませんよ!」

『ハッ! 誰が逃げるかよォ!』


 今まで後退していた悪魔は、依桜のセリフにそう返すと、一気に詰め寄って、何か黒い塊を放ってきた。


「――っ! はぁっ!」


 依桜は一瞬驚愕の表情を浮かべるものの、すぐにナイフでそれを切って消滅させる。


『隙ありだッ!』

「くっ!」


 塊を切った時に発生した煙のようなもの乗じて、悪魔が突進を仕掛けていた。


 依桜は辛うじてそれを新たに生成したナイフで受け止める。


『魔法……オマエ、なんで魔法が使えてんだァ? こっちにゃ、魔力を持った人間はいないと思ったんだがなァ』

「事情がこっちにもあったんです……よっ!」


 キィィィンッ!


 先ほど襲い掛かってきた時のように、ナイフで弾き返す。


 しかし、悪魔はその弾き返された時の反動を使って後ろに飛び、壁に立つような形を取り、そのまま勢いよく突っ込んでくる。


「同じ手は通用しませんよ!」


 すれ違いざまに依桜は悪魔の下に潜り込み、腹部目がけて思いっきり悪魔を蹴り上げた。


『グゥゥッ――!』


 天井に当たる直前で、なんとか急停止する悪魔。

 依桜は油断せずに、悪魔の一挙手一投足を観察する。


『ケッ! ほんっとにメンドクセェ。明らかにこっちの人間の力じゃねェなァ。ほんと、何もんだよ? その力と言い、オーラといいよォ』

「一応は人間のつもりですよ。まあ、最近はちょっとずつ乖離してるんじゃないか、って思い始めてはいますけどね」

『そうかよ。つくづくよくわからねェなァ、オマエ。だがまァ、オマエを殺せば、あの美味そうな小娘たちも喰えるってことだろ? なら、オレは全力でオマエを殺させてもらうぜ』

「やらせませんよ。ボクの可愛い妹たちを食べようだなんて……絶対にさせません。ぶっ殺しますよ?」

『……んだよ、その殺気とそのオーラはよォ。まいいや。まだ使い方を知らんみたいだし、敵じゃねェな!』


 悪魔が叫ぶと、なぜかその場から掻き消えた。


「っ消えた!?」


 突然のことに驚く依桜。

 常時発動させている『気配感知』にもなぜか引っ掛からない。


(くっ、これ、明らかに面倒くさいものだよね!? 問題はどこにいるか……)


 能力が通用していないからと言って、依桜が行動できなくなるかと言われれば、そうではない。


 ミオには能力やスキルに頼りすぎるな、といつも言われていたのである。


 あと、こう言った敵もすでに向こうで経験済みである。


 まあ、だからと言って、それが必ずしも通用するかと言えばそうではない。


『後ろがガラ空きだぜェ!』

「あぅっ!」


 突如として背後から出現した悪魔の攻撃を受けてしまう。


 しかし、さすがに深々と喰らうことはなく、ある程度反応し回避に移っていたおかげで、軽い傷で済み、爪で切られたところから血が少し出ているくらいだ。


『チッ、これも避けんのかよ……マジでメンドクセェ』

「そちらこそ、その隠密能力はなんですか?」

『アァ、さっきのか? 気にすんなよ。ありゃ悪魔の特性みたいなもんでなァ』

「特性……」

『そ、特性だ。こいつはどんな索敵能力も効かないっていうもんでなァ。悪魔たちは人間のいる現世に行く際、割と重宝してんだわ。もち、オレもな。だがまァ、現世なんてそうそう行けないんだが……な!』


 悪魔は再び攻撃を再開。


 今度は、周囲に黒い塊を出現させ、それの形を槍のような形に変え、それを一気に射出して来た。


「はぁっ!」


 それに負けじと、依桜も『武器生成魔法(小)』にて針を生成させ、寸分の狂いもなく槍の穂先に当て、槍を粉砕する。


『んだよそりゃァ!? なんで、オレの『黒操』が相殺されんだよ!?』

「脆いからじゃないんですか?」


 依桜的に本心からくる言葉だが、悪魔からすれば馬鹿にするような発言。


『こうなったら、本気で行かせてもらうぜェ……!』


 全身から黒いオーラを発生させると、再び悪魔が掻き消える。


「また……!」


 思わず舌打ちしそうなほど、依桜も少し苛立つ。


 だが、冷静に考える。


 問題はどうやって発見するか。


 攻撃を当てるのも重要だが、それ以前にどこにいるかを探るのが優先である。


 しかし、依桜にはこういった存在を探り当てる能力もスキルもない。


 かと言って、依桜が本気で攻撃すれば、被害が甚大になり、館内にいる他の客たちにも被害が出てしまう。それどころか、死人すらでるかもしれない。


 だからこそ、依桜は下手に攻撃ができないのだ。


 あと、目立ちたくないという感情も少なからずあるので、魔法の使用もある程度控えている状況だ。


 魔法を見られたくない云々よりも、周囲に被害が出ることを恐れてる、と言った感じだ。


 まあ、別段倒せない、と言うわけではないため、今の状態でも倒そうと思えば倒せるが。


 さて、そんな依桜が気にしている周囲の状況と言えば、


『な、なぁ、さっきから一体何が起こってんだ?』

『突然揺れたと思ったら、変な黒いのがよくわからない言葉で話して』

『気が付いたら、銀髪美少女がなんかすごい動きで戦ってるよな……?』

『なにこれ、映画の撮影かなんか?』


 まあ、こんな感じ。


 そりゃ、目の前で超常的なことが繰り広げられていたら、誰だって映画の撮影だと思うことだろう。


 しかし、これは映画などではなく現実。


 そのため、依桜にも若干の焦りがある。


(このままだと、ちょっと厳しい……。どうにかしないといけないけど、建物を壊すのは色々とまずいし……どうすれば……)


 と、依桜がそう思った時だった。


「おい愛弟子。何してるんだ? さっきから」

「あ、し、師匠!?」

『ん? 誰だ、アイツは』


 ミオが現れた。


 ミオが現れ、依桜に声をかけると、依桜は軽く驚き、悪魔の方も見知らぬ人物が突然敵対している相手に話しかけたことで、一度動きが止まる。


「んー……あぁ、なるほど。お前はあれか。ここを襲撃した奴と戦ってんのか」

「そ、そうです!」

「で、能力とスキルによる索敵も掻い潜っているせいで、若干苦戦。だが、お前はある程度わかってるんだろ?」

「い、いえ! 微妙にわかってません!」

「チッ。だからお前はダメなんだ。まあいい。あとは、単純に建物やら客やらに被害が及ばない為に、力をセーブしてんだろ?」

「そうです!」

「なら仕方ないな。あたしが手を貸そう」

「え、じゃあ、師匠が代わりに?」

「んなわけあるか。あたしはあくまでも戦いやすいよう、手伝うだけだ。お前、最近はあまり戦闘もしてないし、ちょうどいい肩慣らしになるだろ」

「え、えぇぇぇ……」


 ミオのいつもと変わらぬ発言に、依桜は不満に近い声を漏らした。


「どれ……【展開】」


 その場でしゃがみ込みながら、地面に手をついて【展開】と唱えると、ミオを中心に不思議な空間が広がった。


 それは、ショッピングモールを包み込むだけでなく、まさかのまさか、美天市全域を覆った。


「え、えっと、師匠。何したんですか?」


 何をしたのかわからず、依桜が恐る恐ると言った様子で尋ねると、ミオはあっけからんと答える。


「いやなに。どれだけ激しく暴れても、物が壊れない結界を少々。後ついでに、ここら一帯にいる人間全員にも、邪神クラスの奴が本気で攻撃しない限り死なない防御魔法をな」

「……」


 開いた口が塞がらないとはこのこと。


 とんでもないことをあの一瞬でやってのけたミオに対し、依桜は心の底から驚いた。


 というか、近くにいる悪魔でさえ、


『な、なんだアイツ。とんでもねェ結界と防御魔法を一瞬で展開しやがった……!』


 思わず消していた姿を出現させ、驚いている……というより、戦慄していた。


 まあ、実際のとこ、ミオが今行った行為は、向こうの世界においても非常識なものだ。それどころか、過去にミリエリアと一緒に旅をしていた時期も、今と同じことをしたら、ミリエリアも呆れていたくらいだ。


 言ってしまえば、神すらも非常識と言えるレベルの何か、と言うわけだ。


 ちなみに、ミリエリアも同じことは可能である。


「ほれ、続きをしな。相手は見た感じ悪魔だろ? なら、聖属性魔法が一番手っ取り早い。あたしは家に帰って明日の準備を済ませたいんで、さっさとしな」

「あ、は、はい! え、えっと、と言うわけらしいので、続き、しましょうか」

『なんか調子狂うが……心置きなく戦えるってことだよな?』

「ああ、そうだな。悪魔」

『よくわからんが、そりゃァありがてェなァ。んじゃ、嬢ちゃん。さっさと勝負つけようや』

「そうですね。ボクも、さっさと倒して、みんなとお買い物の続きをしたいので」

『んじゃまァ、行くぜ!』

「やぁっ!」


 ガキィィィィィィィィンッッ!


 両者ともに飛び出し、依桜はナイフを、悪魔は爪を用いてぶつかった。


 明らかに暗殺者の戦い方をしていないが、まあ、師匠がミオと言う時点でご愛敬というものだ。


 ミオのおかげで、誰も怪我をしない上に建物にも被害がないとなると、依桜としてもある程度の本気は出せる。


「これは、どうですか!?」

 そう叫びながら、依桜は片足に聖属性の魔力をエンチャントさせ、その脚で悪魔の横腹を蹴りぬく。

『うぐォォォッ!? い、イテェ!? クソッ! オレたち悪魔の苦手な聖属性か! ただでさえ使えていなくとも、厄介なオーラも上乗せされてるってのに、そこに聖属性まで来たらしんどいんだよッ!』


 文句を垂れながら、悪魔は再び周囲に黒い槍をいくつも発生させる。


 その数はおよそ百本。


 そして、その百本の槍を一斉に依桜に向かって放つ。


 さすがの依桜も、あれだけの数を相殺できるほどの生成速度は持ち合わせておらず、それを動き回ることで回避。


 その際『壁面走行』なども併用し、壁を走ったり、そのまま天井を走ったり、はたまた一つ下の階に逃げたりと、派手な動きを見せる。


 途中、当たりそうな時は、持ち前のナイフで弾き返し、それでも足りなければ、エンチャントしてある脚で破壊。


 やはり、聖属性は相性がいいのか、黒い槍すらも蹴り一つであっさり破壊する。


『全然当たらねェ! ちょこまと動くんじゃねェよッ!』

「当たったら、危ないですからね! 避けるに決まってますよ!」


 割と結構な速度で走っているのだが、依桜に疲れた様子は見受けられない。


 それどころか、まだまだ余裕がある様子。


 とはいえ、依桜としても未知数との相手の戦いであり、久々の戦闘であるため、ちょっとだけ曇っていたりするのだが、悪魔がそれを知る由はない。


 悪魔は依桜が移動した階下まで追いかけてきており、未だに黒い槍で攻撃している。


 いくら周囲にいる人たちが怪我を一切しないと言っても、恐怖はあると考えている依桜は、なるべく一般の人に当たりそうな時は、自身が生成した針やナイフなどで叩き落している。


 例えば、


『きゃぁぁっ!』

「はぁっ!」


 こんな風に。


 今の場合は、単純に顔に槍が当たりそうだった女性客を守る形で、当たる直前にナイフを投げて破壊したのである。


「怪我はしないはずですが、物陰などに隠れててください!」


 もちろん、相手を気遣ったセリフも忘れない。


 そんな依桜の様子を見た女性客は、


『は、はぃ……』


 と、顔を紅潮させて、熱い視線を送りながらそう返事をした。


 完全に惚れられていることだろう。


 それはそれとして。


 戦闘はそこそこ激化。


 黒い槍が建物に突き刺さっている……ように見えて、実際はミオの張った結界に阻まれていたり、衝突した際に発生する爆発に似たものも、やはり結界によって傷一つつかない。


 もし、ミオが結界を張らなかったら、間違いなくこの建物は壊れていたことだろう。


 結界を張る前は、単純に依桜が頑張っていたため、何とか無事だった、というのもある。


『ハァッ、ハァッ……マジで当たらねェ。どうなってんだよ、嬢ちゃん……!』

「ちょっと、鍛えてただけです……よ!」

『うおっと! へへっ、どこ狙って――ガハァッ!?』


 依桜が放ったナイフを、状態を逸らして悪魔が避ける。


 その直後に放ったセリフは、言い終わらない内に口から血を吐きだした。


「当然、背中ですよ」


 その背後には、なんと依桜が立っていた。


 しかも、悪魔の心臓部辺りにナイフをぶっすりと突き刺していた。


 地味に、酷い。


『なッ、て、テメェ、いつの間に、背後に……ッ』

「さっき発生した爆発の煙に乗じて、実は『分身体』をあそこに置いていたんです。ちなみに、ボクが本体ですよ」

『ち、くしょうッ……! こいつも、聖属性か……ッ』

「はい。妹たちを襲おうとしたんです。これくらいは……許してくださいね?」


 かなりの威圧を込めた笑顔とセリフで、依桜は刺したナイフを引き抜いた。


 一応向こうでの本職は暗殺者なため、何と言うか、背後を取って攻撃をする場合があるのだ、本人的に。


 この辺りは、ミオの指導の結果とも言える。


『く、クソッ……覚え、てろよッ……――』


 まるで三下のような捨てセリフを吐き捨てて、悪魔は消えていった。


「ふぅ……なんとかなった、かな?」


 悪魔の血の付いたナイフを瞬時に『アイテムボックス』にしまい込み、一息。


「お疲れさん、イオ」

「あ、師匠。なんとか勝てました」

「なにが何とかだ。まだ余裕あったろ、お前。あと、『分身体』を使えば、一瞬で片が付いただろうに」

「あはは……やっぱり、バレてました?」

「当たり前だ。大方、これ以上目立つような行為はまずい、とか思ったんだろ? お前は目立つのが苦手だからな。なるべく、辛うじて問題ない範囲で魔法やら能力とか使用したんだろ? 面倒な生き方だ。あたしなら、速攻で消し飛ばすんだがなぁ……しかも、逃げられてるし」

「いいんです。ボクはボクなんですから。無駄な殺生は好まないんですよ」

「ま、それもそうだな。……さて、問題が残っているな」

「問題、ですか?」

「ああ。とりあえず、周囲を見な」

「ふぇ?」

『『『おおおおおおおおおおおおおおおお!』』』


 依桜がミオに言われるまま周囲を見渡すと、今まで隠れていたはずの客たちが出てきており、依桜に向かって拍手やら歓声を送っていた。


「お前、派手に戦闘していたからな。そりゃ、こう言う反応にもなるさ」


(し、し………………しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ! そ、そうだよ! 普通に考えて、あれだけ派手な戦闘してたんだから、こうなっちゃうよ! いや、忘れてたわけじゃないけど、あれだけのことをしたら、普通はこうなるよぉ!)


 依桜は現状に気づき、その場に頭を抱えてうずくまった。


 ちなみに、傷はそのままである。


 なので、依桜の白い背中と切り傷が見えていたりするのだが……それは、少しずつ再生しはじめていた。


 ミオは、それに気づき若干目を細めるものの、すぐに依桜の方に視線を向けた。


「さて、イオ。あたしがこの状況をどうにかしてやろうか?」

「ど、どうにかってぇ……?」


 最悪の事態に、依桜、涙目。


「なに。簡単なことだ。お前の戦闘に関する記憶を、この場にいる一般の奴らから消してやろうかと」

「お願いしますっ!」

「即答か。……まあいい。弟子のアフターケアも、師匠の務めだな。……【削除】【散開】」


 パチンッ、と指を鳴らしつつ【削除】と唱えると、今までの歓声が嘘のように鳴りやみ、客たちは首をかしげて、なぜここにいたのかと疑問を持ち始める。


 しかし、誰一人としてそれを思い出せなかったので、その場から離れていった。


 ちなみにだが、ミオが唱えた【散開】は単純にこの場から離れさせるためだけのものだ。


 最早、なんでもあり。


「ほれ、どうにかしたぞ。電子の海の方は……まぁ、どうにかするか。ちょっと前に応用技術も得たしな」

「え、どうにかって……」

「ほれ【情報削除】」


 スマホに向かってそう唱えるミオ。


 何をしているのかわからず、依桜は首を傾げた。


「えっと、何を?」

「さっきのことに関する映像や写真は全部消した。ネット回線を通じて、ダウンロード舌奴の物もな。まあ、さすがにUSBだとかSSDみたいな、外部の記録媒体に入れられたものは不可能だがな」

「……師匠、普通の人はそんなことできません」

「なに。あたしだからな」


 ハハハと笑うミオ。


 規格外すぎて、本当に頭おかしい。


 実際、ミリエリアでさえもミオのことはおかしいとずっと思っていたとか。


 何よりも、普通の人間であったはずのミオが、なぜか神以上の強さを持っていたりとか、できないことがほぼほぼないとか、何だったら邪神を殺せるほどの力を持っていたりとかすることこそが、ミリエリアにとって一番呆れた部分であり、同時に怖いと思った部分でもある。


 やっぱり、人類最強は色々と違うようだ。


「ねーさま!」

「イオお姉ちゃん!」

「イオ、おねえちゃん!」

「イオねぇ!」

「イオお姉さま!」

「……イオおねーちゃん!」

「わわわっ! み、みんな」


 ここで、妹たちが依桜の下にやってきて、一斉に抱き着いてきた。


 依桜、内心歓喜&癒された。


「大丈夫だった? 怪我はない? どこか痛いところは……」

「大丈夫じゃ! ミオが防御魔法で守ってくれたからの! それに、ねーさまも戦ってくれたわけじゃから!」

「よかった……これでもし、みんなに怪我があったら、ボクはさっきの悪魔がいる世界に乗り込んで、皆殺しにしているところだよ」


(……こいつ、やっぱメルたちのことになると、途端にヤバい奴に変貌するな……。イオの最大の逆鱗は、メルたちかもしれないな……)


 ミオは、絶対に、何が何でも、メルたちに危害が加えられないようにしなければ、と思った。


 もし、そんなことになれば、依桜が何をしでかすかわかったものじゃないからだ。


 ある意味、ミオ以上にヤバいのかもしれない。



 この後、再び買い物を済ませて、依桜たちは家に家路に就いた。

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