第268話 護衛イベント 下
「わわっと……お、おー、すごい、クナルラルだ」
ボクが【転移の羽】を使うと、視界が白く染まり、その数瞬の後、気が付けばクナルラルの魔王城の中にいた。
「おぉ! お城じゃ! 儂のお城じゃ!」
久しぶりの魔王城に、メルはおおはしゃぎでぴょんぴょん跳ね回る。
その表情はすごく嬉しそうだ。
「えっと、ここは……あ、メルの部屋か」
転移してきた場所は、どうやらメルの部屋だったみたい。
よく見れば、以前メルの部屋を訪れた時と全く同じ内装になっている。
観測装置で得た情報を基に、内装などを創っているみたいだけど、本当に細かい。
本当、どんな技術力してるんだろう、学園長先生の会社って。
そんなことよりも、そろそろ行かないとね。
この場合、ボクが行くべき場所は……とりあえず、ジルミスさんを探した方がいいかな?
多分、いるはずだと思うし……。
「メル、そろそろ移動するよ」
「わかったのじゃ!」
久々の魔王城でご機嫌なメルを連れて、ボクたちはメルの部屋を出た。
久しぶりの魔王城は、かなり綺麗になっていた。
多分だけど、日夜更新されているんだろうね、情報が。
だから多分、向こうで起きた出来事が、こっちのゲームにも反映される、なんていうことがあっても不思議じゃないよね。
ただ、気になることがあるとすれば……
『お帰りなさいませ、メル様、ユキ様』
廊下でメイドさんたちとすれ違うたびに、廊下の端に寄り、深々とお辞儀をしてくるんだよね……。
こう言うのを見ていると、本当に女王になっちゃったんだなって思わされるよ……。
成り行きだったけど、まさかこんな風になるなんて思わなかったしなぁ。
メルの為だったとはいえ、本当によかったのかな、これ。
「おお! メル様に、ユキ様! 帰っておられたのですね!」
と、ここでジルミスさんが登場。
相変わらず、カッコいい……。
むぅ。ボクも、男の時、これくらいカッコよかったらなぁ……。
ボクの場合、言われるのはいつも『可愛い』だったし……。
「ただいまなのじゃ! ジルミス!」
「お帰りなさいませ、メル様。して、お二人がなぜここに……?」
「あ、えっと、ボクはこの街に来る、リーゲル王国からの荷馬車を待っていまして……受け取りの際、ボクがそこにいることになっているんです」
「なるほど、そうでしたか! それならば、リーゲル王国からやってくる者たちも喜ぶことでしょう! では、すぐに正装のドレスをご用意しますので、こちらへどうぞ!」
「は、はい」
……やっぱり、ドレスなんですね。
ユキがドレスを着せられている頃、ミサたちはと言えば……
「ははははは! 弱い! 弱いぞ貴様ら!」
『ぎゃあああああああ!』
『き、聞いてねえよ! こんな化け物がいるなんて!』
『ち、畜生ッ! て、撤退する――』
『エダがやられた!』
『クソォ!』
プレイヤー狩りを返り討ちにしていた。
より正確に言えば、奇襲をかけようとしていたプレイヤー狩りに、逆にミオが奇襲をかけていた。
事の発端は、クナルラルまで、四分の三を切った辺りで、ついにプレイヤー狩りが襲い掛かってきたことだ。
もちろん、ミオがそれに気づいていないわけはなく、瞬時に見抜いた。
同時に、【鑑定(極)】を使い、奇襲をかけようとしていた者たちを一瞬で丸裸にし、今のミサたちでは倒すのが厳しいと判断。
そして、
「ふむ。ちと、性根が曲がったやつらを懲らしめてくるんで、待機してな」
そう言って、奇襲をかけに行ったのだ。
自身のAGIを遺憾なく発揮し、一瞬とも言えるような速度で、到達。
その後、すぐさま目の前のプレイヤーを自前の短刀で首チョンパし、消える前に足を掴み、別のプレイヤーに投げ飛ばす。
少し怯んだところで、目の前に急接近。
そのまま、【手刀】のスキルで胴体を袈裟斬りの要領で切断。
『な、なんだこいつ!』
『二人もやられた!』
『お、おい! 急いであいつを殺せ!』
「なんだ、あたしと勝負しようってか? まあ、別に構わんが……あたしの弟子の大切な奴らを狙うのは、やめた方がよかったな」
そう言うと、ミオは自身のギアを上げ、次から次へとプレイヤー狩りを殺戮していった。
そうして、先ほどの状況に戻る。
『お、おい! 誰か仲間を呼んでげはぁっ!』
「伝令を出させるのはいい判断だが、もっと早くするべきだったな」
『お、お前の死は無駄にしないッ!』
そう言って、指示を受けたプレイヤーが走り出したのだが……
「【投擲】!」
『ぎゃあああああああ!』
ミオの投擲によって頭部が弾け飛んだ。
まさに、地獄のような状況である。
「よし、後始末終了っと」
ぱんぱんと手を叩くミオ。
久々の戦闘だったからか、ちょっとスッキリしたような清々しい表情を浮かべている。
「戻ったぞ」
「えっと、何を、していたの……?」
妙にスッキリした表情を浮かべていたミオが気になって、ミサが恐る恐ると言った様子で尋ねた。
そして、ミオが一言。
「邪魔者を殺ってきただけだ」
全員、何も言わなかった。
そして、そんな様子を見ていた観戦プレイヤーたちと言えば……
『『『うわぁ……』』』
ドン引きしていた。
『め、女神様の師匠って聞いてたから、メッチャ強いんだろうなー、とか思ってたが……あれはやべぇ』
『か、勝てる気しない……』
『頭、弾け飛んでなかった?』
『……化け物の師匠も化け物、か……』
ミオの異常な戦闘力に、ただただ戦慄するプレイヤーたちであった。
「うぅ、やっぱり、ドレスは恥ずかしいよぉ……」
着替えが終わり、ボクとメルは正装である、ドレスを着ていた。
ボクが着ているのは、以前演説を行った時に来ていたタイプのドレス。
メルが着ているのは、何と言うか、アニメなどに出てくるお姫様が来ているよううなドレス。
ボクが着ているドレスは、淡い水色。
対して、メルが着ているドレスは黒色。
なんだか、魔王という感じがあって、似合ってる。可愛いです。
「ねーさま、似合ってるのじゃ!」
「あ、ありがとう。メルも似合ってるよ」
「本当かの?」
「うん。すごく可愛いよ」
「わーいなのじゃ! ねーさまに褒められたのじゃ!」
ボクが褒めただけで、メルはいつも嬉しそうにしてくれる。
本当に、いい娘だよね、メルって。
「ユキ様、メル様。リーゲル王国からの馬車が見えてまいりました。そろそろ準備の方をお願いします」
「あ、はい」
そ、そろそろ出番……が、頑張らないと!
今回のイベントにおいて、ボクの役割は、単純にクエストを完了させることだけ。
正確に言えば、クエスト成功と認める事だけでいいみたい。
ボクが決められたセリフを言うだけで、クエストが達成されるように設定されているみたいで、そこまで難しいことはしなくてもいい、って学園長先生に言われました。
ちょっと安心。
そして、今回ボクが待つのは、王の間と呼ばれる場所。
簡単に言えば、魔王がいる場所、かな。
ボクという女王が即位したからか、なぜか王の間には、玉座がもう一つ用意されていました。
どうやら、ボクとメルの椅子みたい。
しかも、結構立派な玉座で、ちょっと緊張する……。
う、うぅ、上手くできるかなぁ……。
『リーゲル王国から、使者到着いたしました』
え、えっと、たしかこの時は……
「お、お通ししなさい」
『かしこまりました』
な、なんだろう。すごく、緊張するというか……なんだか、慣れない言葉遣い……。
これをしないといけないと思うと、ちょっと疲れそうだなぁ。
今回に限り、一人称が私になるわけだし。
『お連れしました』
あ、来たみたい。
「ご苦労だった。リーゲル王国からの使者たちよ、こちらが現魔王、メル様と、クナルラル女王、ユキ様だ」
う、うわぁ……そんなこと言うの? ジルミスさん。いや、一応AIが創り出した、NPCなんだけど……。
え、えっと、最初に来たのは……って!
「み、みみみ、みんな!?」
ミサたちでした。
あ、あれ? たしか草原って、そこまで早く着かないはずなんだけど……どうなってるんだろう?
「やっほー、ユキ君! いやぁ、ドレス姿似合ってるねぇ」
「おー、なんかエロいなー」
「え、エロくないもん……」
た、たしかに、ちょっと露出は多めかもしれないけど……。
「ユキ、とりあえず、クエストのもんは運んできたんだが……」
「あ、そ、そうでした。えっと……こほん。この国の女王として、あなたたちの働きに感謝致します。これで、我が国もさらに発展することでしょう。物資が無事に届けられたことを、ここに承認致します」
なるべく、微笑みを浮かべながら、そう告げる。
「「「「「「……」」」」」」
「な、なんでだんまり……?」
なぜか、みんなが黙り込んで、ボクを見つめてきました。
いや、あの……な、何か反応してもらえると嬉しいんだけど、ボク……。
なんで?
あと、師匠以外のみんなが、妙に顔を赤くしているような気が……。
「い、いや、何と言うか……すごく魅力的に映ってな」
「み、魅力的?」
「ああ。ユキが本当に女王様なんていうのをやっているんだなと」
「そうね。さっきの姿は、何と言うか……すごかったわ」
「ねーさますごいぞ!」
「あ、ありがとう、メル……」
メルは、なるべく話さない方向でまとまっています。
まあ、この辺りは、学園長先生の指示なんだけどね。
もともとは、ボクだけが来ることを想定していたけど、普段のメルを見て、学園長先生が離れ離れにするのは可哀そう、と判断したから。
そもそも、メルだったら絶対にくっついてきそうだけどね。
いや、それが可愛いからいいんだけど。
「さて、あたしらはこれだ退散するかな。もうじき、別のパーティーが来るみたいだしな」
「そうね。私たち的にも面白いものが見れたし、街に戻りましょうか。というわけで、ユキ、メルちゃん、頑張ってね」
「あ、ありがとう」
「ありがとうなのじゃ!」
お礼を言うと、みんな軽く頷いて、そのまま王の間を後にした。
最初がみんなだったとは想定していなかったけど、ちょっとは緊張がほぐれた、かな?
まあ、だからこそ、ちょっと恥ずかしかったけどね……。
うぅ、みんなの前で、あんな言葉遣いをしないといけないのは、ちょっと恥ずかしいよぉ。
「ねーさま、大丈夫かの?」
「あ、う、うん。大丈夫……。メルも、ずっと座ってるだけだけど、辛くない?」
「むぅ、この椅子ちょっと硬くて、お尻が痛いのじゃ……」
言われてみれば、たしかにそうかも……。
ボクはそれなりに慣れてはいるけど、メルからしたら、慣れないよね……。
うーん、さすがに、終わるまでずっとこの調子は可哀そうだし……。
「ジルミスさん」
「なんでしょうか、ユキ様」
「あの、お尻が痛いってメルが言っているので、その……ボクの膝の上に乗せてもいいですか?」
「なるほど。たしかに、生まれたばかりのメル様では、少々硬すぎたかもしれませんね。わかりました。膝の上に乗せてもいいですよ」
「ありがとうございます。メル、おいで」
「わーいなのじゃ!」
おいでと言うと、メルが嬉しそうに、ボクの膝の上に座った。
うん、軽いし柔らかい。
なんというかこの状態、落ち着く。
メルは癒し。
『申し上げます。こちらに向かっている馬車が一両。リーゲル王国のものです。到着次第、こちらへ向かわせますか?』
「ああ、それで頼む」
『かしこまりました』
こういう時、ジルミスさんが指示出しをしてくれるから、すごくありがたい。
それから少し待つと、次のプレイヤーさんたちが王の間に来た。
「ご苦労だった。リーゲル王国からの使者たちよ、こちらが現魔王、メル様と、クナルラル女王、ユキ様だ」
『『『――ッ!?』』』
う、うわぁ、すごく驚かれてるよぉ……。
……あ、あれ? よく見るとこのパーティーのリーダーって……レギオさん?
第一回目のイベント以来かな。
って、あ、し、仕事、お仕事しないと。
「遠路はるばるよく来てくださいました。私は、この国の女王。ユキと申します。この国の女王として、深く感謝致します。これで、我が国もさらに発展することでしょう。物資が無事に届けられたことを、ここに承認致します」
このお仕事をしている間は、基本微笑みを浮かべているように指示を受けているので、基本その表情。
あれ? なんでレギオさんたち、顔を赤くしてぼーっとしてるんだろう?
うーん……あ、メルが可愛いから、とか?
うんうん。メルって可愛いからね。気持ちはわかります。
心ここにあらず、のような状態だったけど、レギオさんたちが王の間を出ていった。
それを皮切りに、次々と、プレイヤーさんたちがやってきて、ボクは同じようなセリフをずっと言い続けた。
みんなと、レギオさんとでセリフがちょっと違ったのは、単純に、セリフが抜けちゃってたからです。まあ、ほとんど差はないし、最後の承認だけを言えば、クエストは達成になるんだけどね。
学園長先生が、雰囲気も大事だから言ってほしい、なんて言うから、仕方なくやっているだけで。
レギオさんから先の人たちも、なぜかボクを見るなり、顔を赤くする。
ちょっと不思議。
やっぱりこの格好、変なのかな?
ドレスって、何度着ても着慣れないよ。
とまあ、そうこうありつつも、無事にボクのお仕事は終了しました。
そして、そんな状況を見ていた観戦プレイヤーたちと言えば……
『『『えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッッ!?』』』
驚きのあまり、全員が目を見開いて叫んでいた。
『ちょっ、えっ、ま、マジで!?』
『め、女神様が、女王……?』
『なんてこった……』
『何あの美しい姿!』
『扇情的なドレスだが、普段清楚な印象とのギャップがすごい……!』
『しかも、あののじゃろり魔王妹、マジの魔王なのか……』
『てか、なにあの尊い状況!』
『銀髪碧眼美少女の膝に、のじゃろりツインテールがにこにこ顔で乗っているとか……やべぇよ!』
というか、お祭り状態だった。
異常な強さを誇り、お店では家庭的な姿を見せ、普段からロリっ娘と一緒に尊い姿を見せている、ほとんどアイドルのような存在が、まさかの本物の女王だったのだから、ある意味大騒ぎにもなるのだろう。
ユキ的には、あまり知られたくない事実だったのだが、こればっかりは仕方ないと割り切っている。
なんだかんだで、自分より他人を優先してしまうのである。
もっとも、このイベントがあろうがなかろうが、いずれはバレていた事実なので、それが早まっただけだ。
何をしても目立ってしまうとは、何とも言えないものだ。
無事にイベントを終えた後、
「ユキ様、こちらをどうぞ」
ジルミスさんが唐突に何かを渡してきた。
すぐさまストレージに入ったものを見ると、それは【転移の羽】だった。
でも、昨日王様から貰ったものと違い、行き先が書かれていない。
「これは?」
「はい。我が国に伝わる秘宝です。これがあれば、一度行ったことがある場所への転移が可能です。ただ、一日に五回しか使えませんので、ご了承ください」
「わかりました。でも、いいんですか? そんな大事な物を……」
「いいのです。ユキ様とメル様は、我が国にとって大事なお方。万が一、死なせるようなことがあってはなりませんから」
うわぁ……本当にいい人だよぉ、ジルミスさん……。
ここまで言われると、断るのも可哀そうだし、失礼だよね。
「わかりました。それじゃあ、ありがたく受け取りますね」
「はい。それと、メル様にはこれを」
そう言って今度は、メルに何かを渡していた。
「おぉ! これは!」
「はい。メル様――魔王様の専用武器です。この国にお忘れでしたので、お持ちください」
「うむ! ありがとうなのじゃ、ジルミス!」
「いえいえ。それでは、お気を付けてお帰りください」
「ありがとうございました、ジルミスさん」
「ありがとうなのじゃ!」
「いえ。それでは」
最後に軽く会釈したのを見送って、ボクとメルは【転移の羽】でギルドホームへと帰還していった。
《CFO公式掲示板 匿名プレイヤーたちのお話広場》
【スレッド名:女王】
1:いやぁ……ははは。やべぇな
2:だなぁ……
3:うむ……
4:……まさか、女王が女神様だとは思わなかったンゴ
5:それな
6:というか、あののじゃろり魔王ちゃんも、魔王だったなぁ
7:すげえびっくりした
8:で、どう思ったよ
9:……最高に決まってるだろコンチクショー!
10:なんじゃあれ! 美少女の膝の上に、美幼女が乗ってるとか! 尊すぎるじゃろ!
11:わかる! 魔王ちゃんなんて、ものっすごい幸せそうな表情だったよな!
12:あんなん、心奪われるに決まってるやろ!
13:しかも、言葉を話している時の女神様の表情! 美しすぎるッ!
14:あぁ、イベント参加すればよかった……!
15:ほんとそれな!
16:でもよ、新エリアの国の女王が女神様ってことはさ、あそこに住めば、女神様の治める国の住人になれるってことだよな?
17:ハッ!
18:それで、あそこで家とか物を買えば、女神様のためになるんじゃね? 国庫は潤う、女神様と魔王ちゃんの懐も潤う。そして、俺達はそれを見て満足する。まさにWin―Winの関係!
19:お前、天才か!
20:たしかに、そう言うことになる……じゃがしかし! 果たして、女神様の懐にも金銭が入るのかの?
21:入るんじゃね? まあ、入ってなくても、国が潤うのはよくね?
22:言われてみれば。女神様のためになるンゴ
23:ならば、拙者たちは、今持てるすべての財産を投入して、家を買う、と?
24:そういうことになるな!
25:そして、家の中には、女神様の写真を貼るンゴね?
26:いいのう、それ。最高じゃわい
27:たしか、もうあの国は解放されてるんだったよな?
28:うむ、二十着目のパーティーがクエストを達成した時点で、開放されおるはずじゃ
29:あの可愛すぎる女神様が治める国に家を持つ! 素晴らしすぎる!
30:これはもはや、牽制しあう場合じゃないな! 俺達で協力しないか?
31:賛成じゃ。で、物件はジャンケンで決めると
32:乗った!
33:よし、ならば正門に集合でござるな!
34:合言葉を決めようぜ
35:なる。ならば……『女神×魔王てぇてぇ』でどうよ?
36:素晴らしいじゃないか! よし、それでいこう!
37:そんじゃ、お互いの風貌を言っておこうぜ。そうすりゃわかりやすい!
38:だな!
この後、正門に謎の集団が現れ、とんでもないスピードでクナルラルへ向かったとか、向かっていないとか。
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