第263話 久々のお店開店

 次の日。


 新学期最初は、特段やることもなく、平穏な日常なので、ボクたちはしばらくの間は毎日ゲームで遊ぼうということになった。


 最近ご無沙汰だったし、ボクとしても嬉しい。


 みんなと遊ぶのは楽しいからね。


 新学期早々、ボクは並行世界に飛ばされる、何ていうこともあったし、みんなとのつながりが本当に嬉しく思う。


 だからこそ、ボクには断る、という考えがないわけです。


 とまあ、今日も今日とて学園が終了し、約束の時間にログイン。


 集合場所……というより、出現場所がギルドホームに設定されているので、そこで来るのを待つことになる。


 現実の方では、ギルドメンバーと連絡を取り合いたい、ということで、LINNでグループを作成した。


 名前は『ほのぼの日和』と、ギルド名そのまま。


 これには、ギルドメンバーが全員参加していて、美羽さんと師匠、メルの三人もちゃんと入っている。


 師匠とメルに関しては、ボクからみんなに伝えればいいんだけど、美羽さんだけは、そうもいかないからね。


 唯一、現実であまり会うことができない人、ということになってもん。


 できれば、会いたいんだけどね。

 お仕事が忙しいから仕方ないんだけど……。


 それはともかくとして、グループを作ったら、美羽さんが一番喜んだ。


 これでいつでも、みんなと話せる! という風に。


 そこで、初めて師匠の存在を知ったんだけど、割とすんなり仲良くなっていました。


 ちなみに、冬〇ミの時に、美羽さんに『擬態』が見破られた、と言ったら、さすがの師匠もびっくりしていました。


 こっちの人って、向こうに比べたらかなりステータスなどが低いからね。


 でも、『鑑定』のスキルを使って、こっちの人を確認しても、ステータスが表示されるということは、どの世界でも共通なのかな?


 この世界には、そう言ったものを確認する術もないから見えないだけで、隠し要素のような意味で見れるのかも。


 そうでないと、ステータスが見れるのはおかしいからね。


 もしそうなら、美羽さんがボクの『擬態』を見破ったもの、何らかのスキルとか能力によるかもしれないね。


 意外と、謎が多いよ、この世界も。

 そんなことを考えながら、メルと一緒にギルドホームで待つと。


「こんばんは、ユキちゃん、メルちゃん」


 ミウさんがログインしてきた。


「ミウなのじゃ! こんばんはなのじゃ!」

「ミウさん、こんばんは。今日もログインできたんですね」


 売れっ子人気声優さんなので、まさか今日もログインしてくるとは思わなかったよ。


「うん。最近調子が良くてね。収録も、ほとんど一発撮りで終わるの」

「すごいですね。やっぱり、普段から努力をしてたり?」

「もちろん。声だけで、色々と表現しないといけないから、事前に準備をして、それで私はお仕事に臨むの。他の声優さんは、どうなのかはわからないけどね」

「声優さんかぁ……ちょっと、憧れのような物はありますね」


 昔、アニメを見てる時とか、声優さんはすごいなぁ、なんていつも思ってたっけ。

 ドラマと声優、どちらが難しいかと言えば、一概には言えないけど、ボクとしては声優さんの方が大変そうに思える。


 一応台本を見ながらできるとは言っても、声だけでその時の心情を伝えないといけないし、声音を変えて、違うキャラクターも演じないといけないと考えると、難しさはかなりのものだと思うよ。


 敵に攻撃されて、ダメージを負った時とかね。


「あ、もしかして、ユキちゃん声優業に興味ある?」

「まあ、それなりにはあります。でも、演技力に関しては、それなりに自信はありますけど、声の方は、そこまで自信ないですからね。難しそうです」

「そうかな? ユキちゃんの声って、澄んでて聞き取りやすいし、かなり可愛い声だと思うから、向いてるんじゃないかな?」

「そ、そうですか?」

「うん。メルちゃんはどう思う? ユキちゃんの声」

「儂も、ねーさまの声は好きじゃぞ? ねーさまの声は綺麗じゃし、ねーさまの声を聞くと安心するしのぅ」

「ね?」

「う、うーん……」


 どうなんだろう……?

 性別が変化した時は、可愛らしいって思ったけど、自分じゃよくわからないからね。

 だから何とも言えないんだけど……。


「でも、演技力には自信あるんだ?」

「はい。ボク、暗殺者ですから。スパイに近いこともしないといけなかったので、必然的に」


 と言っても、元々ちょっと得意だった面もあるんだけど。

 それが、暗殺者になったことで、自然と伸ばされたって感じかな?


「あ、そっか。ユキちゃんって、異世界では勇者で暗殺者なんだもんね。実際に、剣で刺されたりしたことってあるの?」

「ま、まあ……」

「やっぱり、痛い?」

「それはもう、すごく……」


 ……でも、師匠のしごきに比べたら、剣で刺されるなんて可愛いものだったけどね……。


「なるほどなるほど。うーん……ねえ、ユキちゃん」

「なんですか?」

「今度、私の仕事風景を見学しに来ないかな?」

「それって……アフレコ現場ですか?」

「そうそう。今度やる収録の時にね、モブの役が一人欲しい、って監督さんが言ってたんだけど、やってみる?」

「で、でも、そう言うのって、新人さんとか、エキストラのような人がやったりするんじゃ……?」


 詳しいことはよく知らないけど、一応モブと言っても、新人の声優さんがやったりすると思うし、ド素人のボクがやるのって、結構まずい気がするし……。


「ううん、大丈夫。一応、メインキャラを担当する人たちの中の、誰かの知り合いの人を呼んでも大丈夫、って言われてるから」

「で、でも……」

「まあまあ、何事も経験だと思って、ね?」


 そう言われて、ちょっと揺らぐ。


 声優さんが普段どんなことをしているのか気になるし、それに、ミウさんとももっと仲良くなれそうな気がするし……。


 でも、モブって……それって、声優として声を当てる、って言うこと、だよね?


 う、うーん……。


「ねーさま、やりたいか、やりたくないかでいいのではないかの?」


 と悩んでいると、メルがボクにそう言ってきた。


「そうだよ。別に、やりたくなければ断ってもいいんだよ?」


 0歳のメルに言われるなんて……うぅ、ちょっと恥ずかしい。

 でも、そうだね。

 やりたいかやりたくないかで言えば……


「やってみたい、です」

「ほんと?」

「は、はい。どういうことをしているのか気になりますしね」


 その辺りに関しては、本音。


 ミウさんが普段どういう現場でお仕事してるのか気になるもん。


「やった! それじゃあ、ちょっと監督さんの方に連絡してくるね♪」


 にこにこと嬉しそうな笑顔を浮かべながら、ミウさんが落ちた。

 連絡してくるだけ、って言っていたし、すぐ戻ってくるよね。


「メル、何か食べる?」

「ケーキが食べたいのじゃ!」

「あはは。本当に、ケーキが好きだね」

「うむ! ねーさまのケーキは世界一じゃ!」

「そっかそっか。ありがとう、メル」

「んゅ~~~。ねーさまのなでなでじゃぁ」


 お礼を言いながら頭を撫でると、いつものように目を細めて嬉しそうにする。

 うんうん。やっぱり、メルは可愛い。



 しばらくミウさんが来るのを待っていると、ミサたちから連絡がきた。


 少し前のアップデートで、PC本体の方からログイン中のプレイヤーにメッセージを送る機能ができた。


 それによって、急に予定が入ってしまって遊べなくなってしまった、という時でも、メッセージが送信できるようになったので、予定を合わせやすくなったとか。


 ちゃんと、ゲーム内からでも問題なく送信は可能です。


 そんなわけで、ミサたちからの連絡を見てみると、どうやらみんな、予定が入ってしまったみたいで、今日はログインできないとのこと。


「まあ、仕方ないかぁ」


 そういう日もあるよね。


「ねーさま、ミサたちは来ないのかの?」

「うん、予定が入っちゃったみたいだね」

「そうなのか……」

「仕方ないよ。みんなにも、色々あるからね。今日は、ボクとミウさんと遊ぼっか」

「うむ……」


 メルは、ミサたちにもちゃんと懐いているからね。ちょっと可哀そうだけど、こればっかりは仕方ない。


「ただいま」

「あ、おかえりなさい、ミウさん」

「おかえりなのじゃ」


 ここで、ミウさんが戻って来た。

 表情は明るいところを見ると、上手く行ったのかな?


「とりあえず、話は通しておいたよー。収録は、ゴールデンウイーク中になるから、よろしくね」

「わかりました」

「細かい日程は、あとでこっちから連絡するね」

「はい。お願いします」

「うん、お願いされました」


 ゴールデンウイークかぁ。


 この姿で初めてのゴールデンウイークだけど、例年とあんまり変わらないかもね。


 今年は、一応予定が一個入ったけど。


 声優としてちょっとだけ出るみたいだけど……うん、まあ、モブのキャラクターみたいだし、大丈夫だよね!


「ところで、ミサちゃんたちは?」

「えっと、今日もみんなと遊ぶ約束をしていたんですけど、どうやらみんなこれなくなっちゃったみたいで……」

「そっか、それは残念。それじゃあ、今日は三人なのかな?」

「そうですね。何をしますか?」

「うーん……ユキちゃんは何かしたいことはあるの? メルちゃんでもいいけど」

「うむぅ、儂はとりあえず、ねーさまたちと一緒にいられればいいのじゃ」

「可愛いこと言うねぇ。それじゃあ、ユキちゃんは?」

「そうですね……ここのところ、全然お店を開店してませんでしたし、お店の方をやりたいかなぁって思ってます」


 最後に営業したのは、三月くらいだった気がする。


 ホワイトデーあたりかな?


 そのあとは、ちょっとバタバタしてて、ゲーム自体ができなかったからね。


 一応、お客様もいるし、なんだかんだで、常連さんもいるわけだし……。


 もしかすると、待ってくれくれている人がいるかもしれないと思うと、正直申し訳ない。

 ミサたちに止められてはいるけど、営業しないのも悪いもん。


「なるほどー。ねえ、ユキちゃん。手伝ってもいいかな、お店」

「え、いいんですか?」

「うん。こっちとしては、お仕事の方で頼み事もしちゃったしね。お礼、というわけじゃないけど、手伝おうかなって」

「ありがとうございます! 実は、お店を開くと、いつも忙しくて、お手伝いはたすかります」

「ねーさま、儂も手伝うのじゃ!」

「メル……ありがとう。それじゃあ、早速お店に行きましょう」

「うん」

「はーいなのじゃ!」



 お店に到着。


 最近、お店の制服を作ったりしました。

 本当は、ミサたちにも作ってあったんだけど、とりあえず今日はミウさんとメルの二人に渡す。


 ちなみに、装備的にはこう。


【給仕者ノシャツ】……女神が経営するお店にて働く給仕者が着る白のシャツと黒のスカート。女性アバターが装備可。STR+35、AGI+30。装備部位:体、腕、洋服スキル:給仕の基本特定の店での作業効率を上げる。STR+30、AGI+40。


【給仕者ノ靴】……女神が経営するお店にて働く給仕者が履く靴。男女ともに装備可能。AGI+25。装備部位:靴。《防具スキル:機敏な給仕》特定の店での作業効率を上げる。AGI+45。


 とりあえず、前者の装備はミサ、ヤオイ用の衣装。


 後者の靴は、基本全員が身に着けることができるもの。

 でもこの靴、ボクが作ったわけじゃないんだけどね。

 なぜか、ボクのお店に縁があるものになっている。


 あれかな。依頼式の作成だったからかな?


 この靴は、街の中にあるとあるお店に、皮や布を持って行くと、靴装備を作ってくれるところがあって、そこに持って行ったらこうなってしまいました。


 まあいいんだけど……。


 とりあえず、二人には、この衣装を手渡し、着てもらった。


「わぁ、シンプルでいいね、この衣装!」

「うむ、可愛いのじゃ!」

「それならよかったです」


 二人とも、衣装は気に入ってくれたみたい。


 それに、装備としての性能もそれなりに高いからね。


 このお店なら、スキルの影響でさらにステータスが向上するけど。


 この後、軽く二人に仕事内容を説明する。


 メルは幼い外見によって勘違いしがちだけど、頭の回転は速い。

 すんなり覚えてくれたのはよかった。


「それじゃあ、そろそろ開店するので、準備お願いします」



 というわけで、お店が久しぶりに開店。

 久しぶりの開店は、最初は人が来なかったものの、開店から三十分程経った頃のこと。


「お、ここが噂の『白銀亭』かー」

「あ、いらっしゃいませ! お一人様ですか?」

「はい……って、ん? どこかで見たことがあるような……」


 最初に来店してきたのは、戦士風の男性プレイヤー。

 入ってきた時の口ぶりを聞く感じだと、初めてみたいだね。

 噂、というのはちょっと気になるけど……。

 その男性プレイヤーさんは、最初に現れたウエイトレスのミウさんを見て、少し首を傾げた。


「では、あちらのカウンター席へどうぞ」


 ミウさんの事が気になったのか、首を傾げつつもカウンター席へと座る。


「注文は、そこの紙に書くのじゃぞ!」

「って、え、幼女!?」

「むっ、たしかに儂は幼いが、ちゃんと学校には通っておるぞ!」


 メル、違う、そうじゃないよ。

 まあ、うん。でも、可愛いからおっけーです。


「そっかそっか。じゃあ、お仕事頑張ってね」

「うむ!」


 メルは基本的に誰からも可愛がられるようなところがあるので、今目の前のことがよく起こる。


 二人で一緒に商店街に行って、歩いていると飴やお菓子をもらったりね。


 そんな事を想っていたら、ボクのところに注文用紙が来た。


 ハンバーグとシーザーサラダに、ご飯のセット。


 初めて来店した人たちって、なぜかこのセットをよく注文するんだよね。

 やっぱり、分かりやすいからかな?


 そう思いつつも、急いで料理を作る。

 そして、完成した物をカウンターへ。


「お待たせしました。ハンバーグとシーザーサラダに、ご飯セットです。それでは、ごゆっくりどうぞ」


 ミウさん、ウエイトレス姿が似合ってるなぁ。


 言動も、ちゃんとそれに合わせたものだし、やっぱり声優という仕事をしているから、ウエイトレスの役でもあったのかな?


 でも、こっちとしてもすごくありがたい。


「美味い!」


 と、食べ始めた男性プレイヤーさんがそう叫んでいた。


 どうやら、料理を気に入ってくれたみたい。


 うん、こうやって喜んでくれるのは、本当に嬉しい。

 料理人、というわけではないけど、作り手として、見ていて心が温かくなるよ。


 やっぱり、楽しいね、お店をするのは。



 なんてことを思いながら、普通にお店をやっていると……


「あわわわわ!」


 ボクはすごく慌てていました。


 あの直後、いつもの常連さんたちがものすごい勢いで入店してきて、一斉に注文しだした。その際、どこか目が血走っていたように見えて、怖くなったけどね……。


 そこまでして、食べたいものがあったのかな?

 うーん……わからない。


「いらっしゃいませ! あちらの席へどうぞ!」

「いらっしゃいませなのじゃ! 向こうの席が空いておるぞ!」


 と、二人もかなり大忙しで動いている。


 メルのステータスは、何気に高い。


 正直、初期レベルですでにレベル二十以上はあったくらいだしね。


 だけど、ミウさんのステータスはわからない。


 そもそも、職業も訊いてない。


 だから、ちょっと心配だったんだけど、どうやら杞憂みたいで何よりです。


 忙しそうではあるけど、接客は丁寧だし、ちゃんと周囲を見て判断してくれている。

 うん。本当にありがたい。


 ミサたちがいると、もっと効率が良かったかもしれないけど、さすがにないものねだりはだめだよね。


 三人で頑張らないと!



 と、二時間近く三人で頑張りました。


 売り上げがすごいことになっていたけどね。


 ちなみに、今日一日だけで、なぜか240万テリルだった。

 過去最高記録。


 もちろん、二人にはアルバイト代を出しますとも。


 まあ、それは一旦いいとして……営業中、なぜか多くのプレイヤーさん達が来て、


『『『ギルドに入れてください!』』』


 土下座で迫られました。


「ふぇぇぇぇぇぇ!?」


 さすがに、この状況にはびっくりして、ボクも驚きの声を上げてしまった。


「い、いや、あの、ぼ、ボクなんかのギルドに入ってもいいことはないですし……そ、それに、ボクの友達が『私たちで入団試験やるから。勝手に入れないでね? なんだか、困ることになりそうだから』って言われてて……その、ごめんなさい!」

『『『ぐはぁっ!』』』


 断ったら、みんな胸を押さえて倒れちゃった。

 なんだか、ものすごく悪いことをした気分だよ……。


 申し訳ない……。


 そんな騒ぎがありつつも、ボクたちはケーキを食べながら一息。


「あ、これバイト代です」

「え、いいの?」

「もちろんです。ちゃんとした、労働の対価ですよ」

「で、でも、60万って見えるんだけど……」

「そうですね。でも、それくらいの事をしてくれましたし、ボク一人じゃ結構危なかったと思うので。持っていてください」

「ユキちゃん……ありがとう!」

「いえいえ。それと、これ、メルの分ね」

「わーいなのじゃ!」


 メルはメルで、嬉しそうに受け取ってくれた。

 まあ、メルの所持金からしたら、そこまで多い金額じゃないんだけどね。

 喜んでくれてなにより。


「今日は、ありがとうございました」

「いいのいいの。私も、ゴールデンウイークは楽しみにしてるね」

「は、はい」


 まだ少し先の話だけど、ちょっと心配になって来た。

 大丈夫かな……?

 そんな心配をしつつも、この後、三人で楽しく雑談をしました。



《CFO公式掲示板 匿名プレイヤーたちのお話広場》

【スレッド名:久々の】

1:いやぁ、久しぶりに女神様の料理が食べられて、大満足だぜぇ


2:だなー


3:ホワイトデー以降、ずっと営業してなかったでござるからなぁ


4:儂、もう死んでもいいと思ったぞ


5:じじぃが何言ってんだよ。まだまだだろうに


6:おっと、そうじゃったそうじゃった


7:でも、久しぶりの料理、美味かったんゴ


8:ああ、正直、どんな高級レストランの料理よりも、絶対に女神様の料理の方が美味い


9:わかるでござる


10:それはそうとさ、今日は黒髪美少女とかオレンジ髪の美少女たちはいなかったなー


11:その代わり、例の魔王幼女と見知らぬ美女がいたンゴ


12:そうそう。青髪ショートヘアの美女


13:……というかあれ、ミウじゃね?


14:いや、拙者もそう思ったでござるが……


15:さすがにないと思うじゃん?


16:でもよ、あの声、絶対にミウだろ。あの可愛い声から、妙齢の美女の声までできる特徴的な声


17:……まあ、100歩譲ってそうだったとしよう。なぜ、女神様と?


18:それはやはり……女神さまだから、じゃろうな


19:結局、それで片付くよな、女神様関連は


20:まあ、異常に強いし、美人な人とも知り合いだしなぁ


21:何でもありっていうか……な?


22:じゃあ、結論的には、ミウ本人でいいンゴ?


23:そうだな


24:とりあえず、これが露見したら、女神様的にも困惑するじゃろうし、秘密にしておくとしよう


25:異議なし


 民度が高い、掲示板のプレイヤーたちであった。

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