第238話 語り合い 上

「「ど、どどどどどどどういうこと(だ)!?」」


 まさかすぎる事態に、ボクと目の前のもう一人のボク(男)揃ってびっくりした。

 待って、これはどういうこと?

 なんで、ボクがもう一人いるの?

 え? え?


「い、依桜……?」

「な、なに?」

「なんだ?」

「「え?」」


 未果に呼ばれて、ボクともう一人のボクがそろって反応。

 そして、お互いに顔を見合わせる。


 う、うーん?


 これは本当にどういうこと……?


「こ、これは困ったわ……。まさか、依桜がもう一人……それも、女だった頃の依桜が現れるなんて……」

「え、お、女だった……?」


 どういうこと?


 いや、そもそも、どうして目の前のボクは男の姿なの……?

 う、うん?


 あ、だめだ。

 混乱しすぎて、脳の処理が追いついていない……。


「女委、何かわかるか?」


 と、目の前のボクが女委に尋ねる。

 あれ、なんか口調が違う?


「あー、うーん、えーと……可能性があるとすれば……まあ、過去の自分が来た、って言うパターンと、まあ……並行世界にいる、もう一人の依桜君って可能性だけど……あくまで空想上だからねぇ」


 あれ?

 この女委は異世界について知らない……?


 でも今さっき、未果が女だった、って言ってるんだよね……ということは、異世界の存在を知っているはず……。


 単純に、周りに人がいるから言っていないっていう可能性が高いわけだけど……。


 って、あれ? ちょっと待って? 女『だった』?


「え、えっと、君は、女の子だったの……?」

「ああ。色々あって。そう言う君は?」

「ぼ、ボクは男だったけど……」

「そうか……。ところで、一つ聞きたいんだが……諸悪の根源。誰かわかるか?」


 その言葉を聞いた瞬間、ボクの脳裏には、学園長先生が思い浮かんだ。

 多分、学園長先生のことを言っていると思うので、こくりと頷く。


「……ちょっと来てくれ」


 目の前のボクに手を引かれて、ボクは教室を出ていった。



「……で、どう思うよ、あの女の依桜」

「正直、私たちが知っている依桜とは、微妙に違うみたいね。元男らしいし、それに、口調も柔らかい。同一人物って可能性は低いわね」

「そうなると、女委の言っていた、並行世界って言うのが一番可能性が高い、か」



 コンコン


 もう一人のボクが学園長室のドアをノックする。


『どうぞー』


 と、聞き慣れた声がドアの向こう側から聞こえてくる。

 それを聞いてから、もう一人のボクがドアを開け、


「失礼します」

「し、失礼します」


 ボクとボクが中に入った。

 や、ややこしい……。


「その声は依桜ちゃん? 一体何のよ――え?」


 入って来たボクたちを見て、学園長先生が固まった。

 目は見開き、まさに驚愕、といった表情を浮かべている。


「私、疲れてるのかしら……。依桜ちゃんが二人見えるわ……それも、男女両方」

「疲れてない。というか、実際二人いる」

「で、ですよねー……。え、えーっと、これはどういうこと? あなたは、依桜ちゃん?」

「は、はい、そうです……」

「そっかー、依桜ちゃんかー……」


 う、うーん、学園長先生に依桜『君』、じゃなくて、依桜『ちゃん』って呼ばれるのは全然慣れない……。


「それで、えーっと、これはどう反応すればいいのかしら?」

「学園長。もしかしてなんだが……この件に関して、何か関わっていないだろうな?」

「い、いやいやいやいや! 今回のこの件に関しては――あ」


 え、何今の『あ』って。


「おい、今の『あ』はなんだ。『あ』は。まさか……本当に関わっているわけじゃないよな?」

「い、いいいいいえ? か、かかか、関わってない、ですよ!?」


 ……怪しいんだけど。すごく怪しいんだけど。

 待って、もしかして、この学園長先生も結構あれだったりする……?

 というか、この世界はなに?


「……あー、僕のナイフが生き血を欲しがってるなー。誰かちょうどいい生贄はいないかなー」

「わ、わかったから! 言う! 言いますから!」


 わ、わー、このボク、結構怖―い……。


「え、えっと、その、この世界は何なんでしょうか? ボク、一体どこにいるんですか?」

「あら、この依桜ちゃんは、結構口調が柔らかいのね」

「いいから、早く話をしろ」

「はい。え、えーっと、まずはそうね……簡単に言うと、女の子の依桜ちゃんは、多分並行世界であるここに迷い込んじゃったんじゃないかなーって。というか、確実にそうだと思うわ。だって、制服着てるし。リボンは高等部二年生のものだし」


 え、えぇ……じゃ、じゃあボクは、ボクが普段住んでいる世界と全く同じような世界に来ちゃった、ってこと……?

 な、なんで?


「それで、えーっと、どこから話せばいいのか……」

「とりあえず、原因を話してくれ」

「そ、そうね。えー、非常に言いにくいことなんですが……女の子依桜ちゃんがこっちの世界に来ちゃったの、多分……私のせい」

「……ええぇ!?」


 学園長先生のとんでもないセリフに、ボクは驚きの声を上げた。

 もう一人のボクは、額に手を当てて、天を仰いだ。


「事の発端は四月一日。少し前から、私の研究所では異世界だけでなく、並行世界の研究もしていてね……。その、研究成果として、並行世界を観測し、移動できるようにする機械を創ったの」


 え、何してるのこの人。


「それで、まあ、試運転をしたのが四月一日なんだけど……ちょ、ちょっとばかし暴走しちゃってね! それで、なんか、こっちと多分女の子の依桜ちゃんがいる世界と繋がっちゃって、それで、多分巻き込まれちゃったんじゃないかなー、って感じですハイ」

「「………………」」


 ボクとボクはそろってジト目を向けた。


「あ、あははは……ふ、二人とも目が怖い……」


 そして、


「「やっぱり、あなた(お前)が原因じゃないですか(じゃねえか)ぁぁぁああああああっっっ!!」

「ご、ごめんなさいーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


 ボクとボクの雷が、学園長先生に落ちた。



「う、うぅっ、ひ、酷いよぉ……」

「あー、元気出せ、僕。今回の件に関しては、あの馬鹿が悪いから、な?」

「……うん」


 ボクはあまりにも酷すぎる事態に、泣いていた。

 泣いているボクを、もう一人のボクが慰めるという、不思議な状況になった。


「まったく……本当に碌なことしないのな」

「め、面目次第もありません……」

「……それで? この状況、どうするんだ? さすがに、別人とはいえ、別世界の僕なんだろう? 見捨てる気は最初からないが、可哀そうだぞ?」


 や、優しい……このボク、すごく優しいんだけど……。


「そ、そうよね……え、えーっと、依桜ちゃん。依桜ちゃんの家に、依桜ちゃんを住まわせることってできるかしら……?」

「こう言うのは普通、元凶が家に住まわせるものじゃないのか?」

「い、いやー、ほら、私って研究所住まいみたいなものだし―? 家は、綺麗じゃないから……ね?」

「大の大人が、生活力皆無とは……」

「うっ、依桜ちゃんの言葉がぐさりと来た……!」


 もう一人のボクのセリフに、学園長先生が胸元を抑えた。


「まあ、並行世界の自分ってことなら、僕の家の方が落ち着く、か。だけど、師匠とかメルとかもいるんだが……」

「あ、大丈夫だよ。ボクの世界にもいるし」

「ん? それは本当か?」

「うん」

「ということは、ここだけでなく、異世界にも並行世界があるっていうことか……。まあいい。とりあえず、学園長、今日は一旦帰ってもいいか?」

「ええ。緊急事態だし、許可します。……もとはと言えば、私の研究が原因だしね。断れるわけないじゃない」


 もう一人のボクが帰ってもいいかと訊くと、学園長先生はすぐに許可を出した。


「……そう思うんなら、最初からするなよ……」

「いやー、研究が楽しくてつい」

「「ついでやらないでください(やるな)」」


 ボクとボクの声が同時になった。


「すんません……」

「ちゃんと、帰らせる方法を見つけておいてくれよ?」

「もちろん! ……正直、依桜ちゃんに何されるかわからないし……」


 こっちの世界のボクって、どうなってるの?



 とりあえず、一度ボクとボクは帰宅することになった。


 帰宅と言っても、こっちの世界だと、ボクは他人って言うことになると思うんだけど。

 帰っている途中、ボクとボクはお互い何を話していいのかわからなくて無言になる。

 そのまま、気が付けば家に到着し、


「ただいま」

「お、お邪魔します……」


 自分の家に入るのにお邪魔します、って言うのも不思議な感じだよ。

 ……いや、正確に言えばボクの家じゃないんだけど。


「あら、お帰りなさい、どうした――って、あ、あら? 私、目が潰されたのかしら。依桜が二人に見えるわ……」

「母さん。潰れてたら見えないから。あと、見間違いでも何でもない。本当に、もう一人の僕がいるんだよ」

「ど、どうも……」


 何を言っていいのかわからず、ボクはとりあえず、当たり障りのないことを言う。


 すると、


「あらあらあら~~~~!」

「んむっ!?」


 抱きしめられた。


「なんてことでしょう! 依桜が、女の子の依桜がいるわ! 男の娘になった依桜もいいけど、やっぱり、女の子の依桜も最高ね!」

「んむっ! んむむぅ~~~!」

「母さん! もう一人の僕が苦しんでるから、いいからやめろ!」

「あ、ご、ごめんなさい!」

「ぷはっ! はぁ……はぁ……し、死ぬかと思ったよ……」


 一瞬、お花畑が見えた気がするよ……。

 母さん、どこの世界に言ってもこんな調子なの……?


「悪いな。母さん、いつもこんな調子で」

「……大丈夫。ボクの母さんも、突然抱きしめてくるから」

「……そうか。母さん、とりあえず、僕たちは部屋で話してくるよ。あと、今日からしばらく、こっちのボクが住むから、よろしく」

「わかったわ! 可愛い依桜が増えるのなら、大歓迎!」


 ……うわー、本当にそっくり。



「……それで、色々と聞かせてもらいたいんだが……まあ、まずはお互いの呼び名を考えよう。正直、いちいち僕とか、もう一人の僕、とか言うのは面倒だ」

「そうだね。んーと、じゃあ、ボクは君のことを依桜って呼ぶよ。その代わり、ボクのことは桜、って呼んで?」

「ああ、わかった。とりあえず、よろしくな、桜」

「うん。依桜」


 自分と全く同じ名前の人を呼ぶって言うのは、なんだか不思議な感覚だよ。

 まあでも、とりあえずこれで区別がついた。


「それじゃあ、話すとするか。とりあえず、そうだな……そっちの世界での僕はどうなってるんだ?」

「えーっと、ボクは九月のある日に、いきなり異世界に呼び出されて、一年目は王国で鍛えて、二年目に師匠と出会って暗殺技術を教わって、三年目で魔王討伐。その際に、『反転の呪い』を受けて、帰還後に女の子になった。って感じかな」

「なるほど。僕と全く同じことをしているな。ということは、桜が異世界に行った理由は……」

「……想像通り、学園長先生だよ」

「……あの人、どこの世界でも、碌なもんじゃないのな」

「……そうなんだよ」


 なんだろう、この心地いい感じ。


「それで、こっちの世界と桜の世界で違う部分って言うのはなんだ?」

「そうだね……まず、並行世界に関する研究を、学園長先生がしていないって言うのと、ボクがこっち世界だと元々男だった、ってことかな? あ、そう言えば、依桜の名字は?」

「名字?」

「うん。さっき、ちらっと見えた時に、ちょっと違和感があって」


 家に入る直前、表札が目に入って、見たら『男女』じゃなくて、『女男』になってた気がするんだよね。

 もしかして、単純に反対になってるだけかも、と思ったんだけど、


「僕は『女男』だが……」


 違ってた。


「あー、じゃあ、やっぱりそこも違うね。ボクは『女男』じゃなくて、『男女』だから」

「なるほど。ということは、こっちとそっちの違いは、主に僕たちだけ、ということか。他は変わらないんだろ?」

「うん。少なくとも、未果と女委は女の子だし、晶と態徒は男だよ」

「で、未果は学級委員で、女委は『謎穴やおい』っていうPNの変態腐女子で、晶は常識人。態徒はただの変態、か?」

「そうそう!」


 やっぱり、同じなんだ!


「あと、鈍いって言われたり、ピュア、って言われたり」

「うんうん。よく言われるよ!」

「あとは、男神とか言われないか?」

「ボクの場合は女神って言われるよ」

「やっぱりか。……ということは、巻き込まれ体質なんだな?」

「……うん、そうなんだよ……」

「……大変だよな」

「……本当にね」


 話を聞いていると、ボクたちはやっぱり同じ境遇だったみたいで、すごく親近感がわいた。まあ、実際ボク自身のような物だから、ある意味、親近感が沸くのは当たり前かもしれないけど。


 でも、あれだね。こうして、自分の苦労をわかってくれる人がいるって言うのはいいね……。


「でもさ、僕たちって、そんなに鈍感か?」

「結構鋭いと思うんだけど……。視線はわかるし、敵意もわかるし……それに、攻撃だって、どこから来たかもわかるし……」

「やっぱり、桜もわかるのか?」

「うん。じゃあ、依桜も?」

「もちろんだ。……師匠が師匠だからなぁ」

「あー、うん。理不尽だもんね……あの師匠」

「……ということはやっぱり、ミオ・ヴェリルっていう、黒髪ポニーテールの美人な人か?」

「うん」

「だよな……」


 うわぁ、すごく哀愁漂う顔だなぁ……。

 やっぱり、こっちでも理不尽なんだね……。

 すごく気持ちがわかるよ。


「桜は、変な体質になったりしてないか?」

「体質?」

「ああ。例えば……小さくなったり」

「あ、なってるよ!」

「それはやっぱり、小学生になったり、小学生の状態に耳と尻尾が生えたり、通常時に耳と尻尾が生えたり、あとは、大人になったり、か?」

「うん、そうだよ! じゃあ、依桜も?」

「ああ……」

「あれ、本当に大変だよね……」

「そうなんだよ。背が小さくなるから、力の制御が少し難しくなるし、視点も低くなるしでさ……。まあ、大人になるのは全然いいが」

「わかるよ、その気持ち」


 ボクも、小さくなったりするのはよくないけど、大人になるのだけは嬉しいと思ってるもん。

 背があるっていいよね。


「あと、魔族の国で王様になったりしてないかな?」

「ああ、なったなった! ジルミスさんだろ?」

「そう! 魔族の人たちが本当はいい人だと知った時、結構嬉しかったなぁ」

「ああ。罪悪感とかが少しだけ軽くなった気がしたよ……」

「そうだね……」


 別の自分だからか、やっぱりボクと考え方は同じみたいだね。

 だから、殺したことに深い後悔を負ってるんだね……。

 同じ気持ちの人がいるって、すごく安心する……。


「それで? 桜は、男から女になったみたいだが……やっぱり、戸惑うか?」

「あー、うん……。胸が重くて肩がこるし、運動すると痛いし……それに、その……生理が辛くて……」

「そうだよな……。その点、男はいいな。生理もないし、胸も痛くないし、肩はこらないし」

「そうだよね……」

「正直、楽だよ、男の体は」

「じゃあ、元の性別に戻りたいとかはあるの?」

「僕はないな……。正直楽だし。それに、僕は女子の方が好きだったから、普通に恋愛ができそうだよ。……まあ、今はする気はないんだが」

「あ、そうなんだ」


 ということは、女の子の頃から、女の子が好きだった、ってことだよね?

 なんだかそれって、女委みたいというか……。

 一応自分なんだけど、不思議……。


「桜の恋愛対象って、どっちなんだ?」

「ぼ、ボク? う、うーんと……よく、未果とか女委、師匠に美羽さんとかにドキッとさせられる、かな……」

「まあ、元々男だったことを考えれば、女子が好きになるのも当然か」

「れ、恋愛対象かはわからないけど……少なくとも、男の人に対してはドキッとしたことがないかな」

「だろうな。……それにしても、あれだな。同じ境遇をしているもう一人の自分と話しているって言うのも、不思議な気分だよ。しかも、微妙に性格とかも違うみたいだし、仕草も微妙に違うな」

「あー、そうかも」


 言われてみたら、ボクと依桜は、口調とか仕草がちょっと違う。

 今だって、依桜はあぐらをかいているけど、ボクはいわゆる女の子座りと言われている座り方。

 なんというか、この座り方って落ち着くんだよね。


「だが、自分だからこそ、こうして話が合うんだろうな」

「そうだね」


 自分だからこそ、よく知っているし、意気投合するってことだね。

 うん。正直、ボクもこの気張らなくてもいい状態がすごくいいです。


「そう言えば、依桜は女の子から男になったわけだけど、やっぱり、朝起きて服を買いに行く時は戸惑った?」

「そうだなぁ……まあ、母さんの趣味とかでスカートかが多くてな……まあ、ほら、僕って男になっても華奢だし、中性的……というか、女よりだろう? だから、意外と違和感がなかったんだよ」

「うわぁ、すごくわかる……」

「……女装とか、させられたか?」

「……うん。中学生の時に、ね。あはは……正直、嫌になったよ……」

「……そうか。僕もだ。それで、ミス・ミスターコンテストでは、どうしてた?」

「……未果の策略で出場させられたよ。水着審査が恥ずかしかった……」


 今思い出しても、本当に酷かったよ……。

 だって、人前でほとんど裸に近い格好させられたわけだし……。


「僕はな……ミスター部門で女装させられたよ」

「う、うわぁ……」


 それは酷い……。

 元女のこと言っても、それはちょっと酷じゃない……?

 本人的には、違和感はなかったんだろうけど……。


「しかも、フリルが多くあしらわれたワンピースだぞ……? リボンも頭に付けられたし……。男の時に女装するって、結構ダメージがあるんだなって、その時初めて知ったよ」

「……辛いよね。特に、女の子たちがしばらく女の子用の服を持って迫ってくるんだもん」

「あー、経験したよ、それ……。正直、怖かった……」

「だ、だよね……」


 ボクとボクによる、過去のあれこれの話はかなり弾んだ。

 こっちのボクも、苦労してるんだなぁ……。

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