1-5.5章 依桜たちの(非)日常4

第197話 スキー教室の準備

 三学期。


 おそらく、一年を通して一番短い期間であろう、三学期。


 冬休みが終わり、今日からまた学園。

 気が付けば、進級も間近。


 早いのか、遅いのか……ボクの場合、みんなよりも三年以上長いけど、みんなからしたらどんな感じなんだろう?


 なんてことを考えながら、学園へ登校する。



「おはよー」

「おはよう、依桜」

「おはよう」


 いつも通り、二人はすでに学園に来ていた。

 早いなぁ。


『おお、初男女、初男女だ』

『俺、ここまで冬休み明けの登校が楽しみだったことはないわ』

『あぁ、依桜ちゃん、やっぱり可愛い……』

『依桜ちゃんを見るためだけに来てるわ』

「相変わらず、大人気ね、依桜」

「あ、あはは……」


 みんな大袈裟だよね……。

 ボクなんかを見て、何がいいのかわからないよ、ほんと。


「おーっす」

「はよー」


 ほどなくして、女委と態徒の二人が登校してきた。

 ゲームの中で会っていたから、昨日も会ったなぁ、なんて思う。


「いやー、冬休み明けだってのに、全然眠くないぜ」

「ああ、そう言えば態徒は、毎年宿題を徹夜で終わらせてたものね」

「おう。今回はゲームを満喫するためだけに、頑張ったからな! バッチリだぜ!」


 本来、宿題は計画的にやるものなんだけどね……。

 なんて、冬休み明け初日は、いつも通りに、他愛のない会話をしていた。



 始業式が終わり、ボクたちはスキー教室の班決めとなった。

 班決めと言っても、滑る時の班だけでなく、部屋割りとか、バスの座席とかも決める。

 班決めとなると、教壇に立つのはもちろん、


「それじゃあ、班決めするわよ」


 クラス委員の未果だ。

 一年を通して、もっとも教壇に立つ委員だと思うよ、クラス委員って。

 すべての行事ごとで、立つことになるからね。


「その前に、とりあえず、スキー教室の概要の説明がいるわね。えーっと、プリントが手元にない人いる?」


 と、未果がクラスメートたちに尋ねる。

 誰も手を挙げないことを確認し、説明を始める。


「スキー教室は、二泊三日で行われる、スキーをするだけの行事ね。一日目は、朝学園に登校してきて、そのままバスで目的地まで移動。宿泊部屋に荷物を置いたら、着替えて外に集合。その後、早速スキーって感じね。一応、スノーボードもあるから、どっちに行きたいかは後でアンケート採るから。その後は、戻ってきてお風呂ね。夕食を食べたら、ある程度の自由時間。まあ、この辺はお土産買ったりかしら? 二日目は、朝食を食べたら、また着替えて外ね。お昼までまたやったら、昼食。その後は、自由に滑る、って感じね。あとは、初日と一緒。三日目は、朝食を食べたら、旅館を出て、道中お土産を買ったりして、学園へ、って感じね。細かい時間や注意事項に関しては、各自しっかり読んでおいて」


 大雑把ではあるものの、わかりやすい説明だった。


 この学園では、あまり事前に集会を開くことがなぜかない。

 行事によってはあるけど、大体はない。

 この辺りも、自主性の尊重、何だとか。


 投げっぱなしな気がするけど……こんな学園だからなぁ、っていう風に納得してしまっている自分がいる。

 なんでもありだもん、この学園。


「さて、じゃあ早速班決めね。四十人だから、五人組の班が八個できる計算ね。それじゃ、各自組みたい人で固まって。できたら、戸隠先生の所に行って、代表者が用紙を受け取り、そこにメンバーを記入して提出すること。いい? それじゃ、解散」


 最後の一言で、クラスメートたちが各々動き始める。

 見た感じ、やっぱり普段から一緒にいる人たちと組んでいるようだ。

 それはボクたちも同じで、いつものみんなで固まる。


「まあ、やっぱこうなるよな」

「何? 文句でもあるの?」

「あるわけないだろ」

「にゃははー。やっぱりこの五人だといいねぇ」

「とりあえず、用紙をもらってくるぞ」

「あ、お願い」


 晶が立ち上がり、戸隠先生の所へ。

 他の所も、もう紙をもらいに行っているらしく、何人か戸隠先生の所に集まっていた。


「もらってきたぞ。それで、班長と副班長はどうするんだ?」

「決まってるじゃない」

「だねー」

「「「「依桜(君)で」」」」

「ボクなの!?」


 満場一致とばかりに、みんながボクを推薦してきた。

 このパターン、ちょっと前に見たんだけど!

 ギルドマスターを決める時とかに見たよ!


「異議ありです!」

「却下します」

「酷い!?」


 異議申し立てをしたら、即刻未果に却下された。しかも、満面の笑みで。

 可愛いけど、酷くない?


「どうせ、『未果の方が適任』なんて言うんでしょ?」

「……そうです」


 見抜かれてました。

 いや、うん。いつもこうなんだから、見抜かれてて当然と言えば、当然だよね……。


「でも、満場一致だし」

「ボクはOKしてないよ?」

「知らんな」

「……未果、最近冷たくない?」


 なんだろう。未果に冷たくされるのは寂しいというか、嫌だというか、胸が痛いというか……。似たようなのを女委にも感じる時はあるけど。

 なんなんだろう?

 おかしくなったかな、ボク。


「冗談よ冗談! だから、そんな悲しそうな顔しないの!」

「か、悲しそう?」


 あれ、ボク今そんな顔してたの?

 無自覚……?


「じゃあこうしましょう。依桜が班長で、私が副班長をやるわ。これでどう?」

「まあ、それなら……」

「じゃあ決まりね。書いて持っていくわね」


 誰が班長をやるのか決まり、未果が名前を記入、戸隠先生の所へ持っていった。

 そして、他の班の方も決まったみたいで、行動班の方は終了。


 続いて、部屋割り。


 男子は、ボクが減ったことにより、二十人から、十九人になり、女の子の方は、二十人から二十一人になった。

 見事に奇数。


 そして、部屋の数は男子が4。女の子も4となった。

 男子は、五人部屋が三部屋で、四人部屋が一部屋。

 女の子は、五人部屋が三部屋で、六人部屋が一部屋となっている。


 ちなみに、ボクはもちろん……女の子の方です。

 当たり前だよね。

 ……男の方で参加したかったです。


 もう二度と戻れないからね……男に。


 これから先の思い出は、全部女の子としての思い出になるから、何と言うか……複雑だなぁ。


 恋愛とか、どうしようね?

 男子に好意を寄せることは確実にないと思うけど、女の子の方は……微妙にありそうで怖い。この場合、同性愛になるのかな?


 あれだけ、恋愛はしない、とか言っていたのに、最近ちょっとおかしい。


 なんだか、未果とか女委、あとは美羽さんとかに妙に赤面させられたり、ちょっとドキドキしたりする時があるんだよね……。

 ちょっと前までは、あんまりドキドキしなかったんだけど。


 男の時はもちろん、女の子になった後も。


 不思議。


 別に、恋愛感情を持っているわけではないと思うけど。

 と言っても、ボク自身、恋愛感情なんて持ったことないから、よくわからないんだけどね。


「次、部屋割りね。まあ、この辺りは……くじ引きでいいでしょ」


 未果が再び教壇に立ち、部屋割りに関してのことを言うと、その瞬間、女の子たちから何やら殺気が立ち上った気がした。

 ……どうしたんだろう?


「あみだくじ、作ったからそれぞれ男子用、女子用に自分の名前書いて。順番はどうでもいいから、早いもの勝ちよ」


 と言うと、女の子たちが一斉にあみだくじに群がりだした。

 うわ!? 勢いがすごいんだけど!

 い、一体何が、女の子たちをそうさせてるんだろう……?」


「依桜―、早く書いちゃって」

「あ、うん」


 未果に言われて、ボクもあみだくじに名前を書くに行く。

 空いている場所が、丁度ど真ん中しかなかったので、そこを選ぶ。

 男子たちの方は、速やかに終了。

 温度差がすごい。


「それじゃあ、部屋割りを書いて行くから、メモを取りたい人は取って。と言っても、

しおりに記入されるから、別に覚えなくてもいいと思うけど」


 なんて言いながら、未果が黒板に部屋割りを書いていく。


 その結果、ボクは未果と女委と同じ部屋になった。


 なんだかすごくほっとした。


 ちなみに、ボクの部屋は、ボク、未果、女委、玉井さん、神山さんの五人となった。


 女委と未果はともかく、玉井さんと神山さんは、なぜかすごく喜んでいて、他の女の子たちは、反対にすごくがっかりしていた。


 どうしたのかな? 見た限りじゃ、どこも仲のいい人がいるみたいだけど……なんでがっかりしてるんだろう?


『くっ、運が悪かったかぁ……』

『依桜ちゃんと同じ部屋がよかった……』

『愛希と志穂が羨ましぃ……』

『未果と女委ちゃんはいつもあれだからいいけど』


 ……あれ、もしかしてボク? ボクと一緒の部屋がよかったの?

 別に、いいことってないと思うんだけど……。


「はい、じゃあ次。バスの座席ね。これは……まあ、またくじ引きでいいわよね。うん。正直、喧嘩になるだろうし」


 そう言いながら目を細め、クラスメートを見回す未果。

 今度は、女の子たちだけでなく、男子の方も殺気立ってるような……?


「ま、またあみだくじにでいいわよね。というわけで、用意してあるから、みんな名前書いて」


 と言った瞬間、先ほどの日じゃないくらいに、あみだくじにクラスメートたちが群がった。

 なんか、死肉に群がる、ハイエナが頭の中に浮かんだんだけど……。

 目の前の光景に若干の戸惑いを覚えつつも、ボクも名前を書くに行く。


「はい、じゃあまた書いていくわよー」


 そう言いながら、未果が再び黒板に向かい、バスの座席表を完成させていく。

 その結果……


「やったね! 依桜君、隣よろしく!」


 女委になった。


 うん。安心、と言えば安心……なのかな?


 周囲を見れば、みんな(未果、晶、態徒は除く)がものすごくがっかりしていた。

 だから、なんで?

 別に、移動する間の座席くらい良くない?


「うん、よろしく、女委」


 クラスメートのほとんどが死んでいるけど、何事もなく、決めることは決められた。

 三学期開始の日と言うこともあって、あとは、宿題を回収するだけで終わり、今日の学園は終了となった。



 学園が終わった後、ボクたちはショッピングモールに来ていた。

 理由はもちろん、買い出し。


 スキー教室は、今週の金、土、日の三日間。


 傍から見たら急かもしれないけど、ボクたちはパンフレットで行事の日程がいつかを知っていたからね。


 それに、宿泊先の温泉旅館は、学園長先生が出資などをして関わっているらしいので、いくらでも融通が利くとのこと。あの人の人間関係はどうなってるんだろう?


 今回必要なのは、旅行中に持っていく雑貨品など。

 師匠も、ボクたちのクラスの副担任なので、当然、スキー教室に同行する。なので、今日は一緒に来ていた。


「それで? 必要なものは何だ?」

「えーっと、着替えかなー。向こうは寒いみたいだから」

「寒い、ねぇ? あたしとイオはそこまでって言うほど、寒がりじゃないが……」

「師匠、ボクでも寒いと思うんですよ? 師匠と同じみたいにしないでくださいよ」

「あ? お前はあたしの弟子だろうが。あたしにできて、お前にできないわけがなかろう」

「……理不尽~」


 そう言うしかなかった。


 いや、師匠が理不尽なのはいつものことだし、寒い、と言っても命にかかわるような寒さは、よほどじゃない限り感じないけど。


 少なくとも、半袖ミニスカートで南極にいても、全然平気なくらい、かな?

 さすがに、疲労がたまっている状態で行ったら風邪は引くと思うけど。

 実際、体育祭の後、風邪引いたしね。

 あ、でもたしか、ウィルスって生存できないんだっけ? そうなると、風邪はないから……あ、凍死しないくらいだね。うん。それもそれでおかしい。


「あ、そう言えば依桜、あなたブラがきつくなってきた、とか言ってなかった?」

「そう言えば……うー、大きいサイズの下着って高いんだよね……まあ、お金にはかなりの余裕があるんだけど……」


 かなり、というか、高校生には……じゃなくて、一人で持つには持て余すくらい多すぎるんだけどね。


 ドラマのエキストラとか、学園祭の売り上げとかで、二十万以上持っていたのは前に話した通りなんだけど……一月一日。お金を下ろそうと、ATMに行き、口座を見たら、なぜか、とてつもない大金が振り込まれていたんだよね……。


 その金額、およそ一億。


 ボクはあまりの大金に、思わず目を疑い、心臓が止まるかと思った。


 一体誰が、と思ったところで、ボクの脳裏に、諸悪の根源――学園長先生の顔が思い浮かんだ。

 急いで電話をかけ、お金のことを尋ねると、本当に学園長先生がお金を振り込んだらしい。


 今までの決算、だそうです。


 異世界へ送ってしまった賠償金やら、テロリスト撃退の謝礼、異世界転移装置の稼働実験に、学園見学会での唐突な人選変更、クリスマスのプレゼント配り、などなど、ボクが九月~十二月の間で行っていたことに対する、賠償金及び、謝礼とのこと。


 一億なんていう大金、ポンと振り込んでしまうのだから、本当に笑えないし、学園長先生の財力が一体どうなっているのか、と本気で気になった。


 さすがに、こんな大金はもらえない、と断ったんだけど……


『依桜君には、本当に迷惑をかけたわ。お金で解決するなんて、汚い大人がすることに思えるから、本当はしたくないんだけど……ほら、私って、依桜君の人生を壊しちゃったじゃない? だから、せめてこれだけは受け取って。豪遊するもよし、貯金して、親孝行のために使うもよし、会社を立ち上げるもよし。好きに使って』


 って言われてしまった。

 人生を壊した、っていう自覚あったんだね、学園長先生。


 ……知らず知らずのうちにお金が振り込まれていたので、どう返していいのかわからず、結局受け取ることにしてしまった。


 そこで、さすがに高校一年生(中身十九歳)が、あんな大金を持っていたら、さすがに色々とまずいと考えたボクは、母さんたちに預けることにした。


 さすがの母さんたちも、ものすごく驚いていたけど、預かることを了承してくれた。

 そして、月に50万まで引き出せるようにし、それ以上は引き出せないことになった。


 ……それでも、50万も大金だと思うけどね、ボク。

 ちなみに、家のローンに使っていいよ、と言ったら、次の日には完済したそうです。


 行動、早いね。


 まあ、全然いいんだけど。


「ん? イオ、お前まだでかくなるのか?」

「……最近、今のブラがちょっときつくて」

「発育がいいと言うのも、考えものだな」


 師匠は、苦笑いした。

 それには、ボクも苦笑いを返すしかなかった。



「うわ、イオ、あなた、今年中にはHに届きそうよ?」

「えっ、ほ、ほんとに……?」

「ええ」

「依桜君の胸、天井を知らないねぇ」

「……元男なのに、成長するとか、本当に面白い体質になった、イオ」

「お、面白くないですよぉ!」


 師匠の面白い発言に、ボクは顔を赤くして怒る。

 あのおみくじ、まさか、本当に当たるなんてぇ……!


 胸、成長するってなに!?

 なのに、身長はほとんど伸びないって、酷くない!?


 せめて、せめてあと七センチ……いや、五センチはください! 神様!

 男の時と同じくらいの身長に……!


「まあでも、今はまだGのままね。とりあえず……今のサイズとピッタリなのと、少し大きめのを買っておきましょ。いつきつくなってもいいように」

「……うん」


 はぁ……。本当に嫌になっちゃうよ……。

 憂鬱な気持ちを抱きつつ、ボクは下着をレジに持っていった。



 下着を買った後は、晶と態徒と合流し、お昼ご飯となった。

 この時、ボクは絶対にありえないと思っていた発言を聞いた。


「よし、ここはあたしが飯代を出してやろう」


 まさかの、師匠がご飯をご馳走してくれるという、その発言。

 思わずボクは、


「え、し、師匠、どこか具合でも悪いんですか……?」


 病気なのでは? と心配してしまった。心の底から。


「……お前、あたしをなんだと思ってるんだ?」

「理不尽の権化」

「……喜べ、イオ。お前は、次のスキー教室で、思う存分。私と組み手ができるぞー」


 師匠が、満面の笑みでそう言ってきた。


「わーわー! すみません! それだけは許してください!」

「……わかればいい。さて、お前たち、何が食べたい?」


 よ、よかった……。

 このままいってたら、ボクは確実に、師匠に殺されてたよ……。


「そう言えば、食べ放題のお店があったわね。しゃぶしゃぶの」

「しゃぶしゃぶ? とはなんだ?」

「肉をお湯にくぐらせて、たれに付けて食べる料理です。まあ、鍋みたいなもの、ですね」


 しゃぶしゃぶを知らなかった師匠に、ボクが軽く説明する。


「なるほど。なら、そこへ行こう。さすがに、腹が減ったからな。行くぞ」


 そう言って、しゃぶしゃぶのお店がある方へ、師匠が歩いて行った。

 ボクたちも、それを追うようにして、移動をする。



 昼食を食べ終え、ボクたちはさらにお買い物を続ける。


 買ったものと言えば、おやつとか、パジャマ類。それから、その……お、女の子に必要なものとか、お風呂用品など。


 あと、ボクの場合、身長が低くなったりすることを踏まえて、小さくなった時用の衣服類や下着も買っておいた。


 これで、万が一小さくなっても大丈夫!

 ……うん。なんか、本当に慣れた。


 事前に先手を打っておく、という考えが定着しちゃってる時点で、色々と考え物だけど、こればかりは仕方ない……。


 こんな、不思議すぎる体質になっちゃったわけだしね。


 いつか治せればいいけど、もう無理だろう。


 師匠が無理、って言ったんだから、それはきっと、本当に不可能なんだから。


 ……まあ、もういいかな、って思っている自分もいる。

 たしかに、男だった時に比べれば、不便な点も多いけど、もう無理なものを嘆いていても仕方ないからね。前向きに行かないと……。


 前向き、と言うより、諦念に近いかもしれないけどね。

 そんなことはさておき、買い出しも無事終了。


 あとは、スキー教室当日を待つだけとなりました。

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