第187話 初フレンドの友達来店

 というわけで、夜七時。

 時間になったので、みんなでお店をやることに。

 最初の数分は来なかったけど、少し経った頃に、


「ユキちゃん、来ましたよ!」

「あ、ミナさん! いらっしゃいませ!」


 ミナさんがやって来た。

 どうやら、友達と一緒らしく、後ろに女性プレイヤーさんが四人ほどいた。


「って、あれ? ユキちゃん、小さくなりました……?」

「あ、え、えーっと、これは、その……しょ、しょうごうのこうか、で」


 そうだった!

 ボクって今、小さくなってるんだったよ!

 ミナさん、通常時のボクしか知らないじゃん!

 それにしても、言い訳が苦しい!


「へ~、そんな称号があるんですね」

「そ、そうなんです! あ、あはは……」


 どうやら、信じてくれたみたいだった。

 よ、よかった……。


『この娘が、ミナの言ってた料理屋兼洋服屋の娘? すっごく可愛いんだけど』

「そうそう。この服を作ってもらったんですよ」

『へぇ、サービス開始直後に家買って、お店も開いて、あんな強い装備を作るなんてね。すごいね』

「い、いえいえ、げんじつでのことが役に立っただけで……」

『ってことは、ユキちゃん、オート作成?』

「そ、そうですよ。そっちの方がいいかなーって」


 ボクの場合は、どっちに転んでも、異常なステータスになっていただろうからね。

 それだったら、まだ現実の方で作ってくれる方がマシ、って思って、オート作成にしたんだけど……まさか、あんな異常なものになるとは思わなかった。


『オート作成とは、これまた珍しいものを……』

「え、め、めずらしい?」

「そうですよ、ユキちゃん。オート作成とランダム作成は、それぞれ事前に情報が出ていて、現実で、どういったことができるか、どんな経験があるか、と言うことに重きが置かれていて、何でもない一般人が作っても、大したステータスにならないんですよ。スキルや称号、魔法も入手可能、とは言っても、結局、まともな部分が表面化するだけであって、たいして強くないステータスにしかならないんです」

「……そ、そうなんですか?」


 だ、だとしたら、やっぱりボクのステータスって異常だよね!?


 いや、だとしたらも何も、みんなとステータスを見せ合っていた時点でほとんど確信してたけど、ミナさんの今の説明で確定しちゃっちゃったよ!


 やっぱりおかしい!


『でも、オート作成でここまでできてるってことは、やっぱり、服飾とか料理関係の仕事とかしてるの?』

「いえ、そう言うのは。ただちょっと、家事をむかしからやってるだけで……」

「こら、リアルのことを尋ねるのは、マナー違反ですよ」

『あ、ごめんごめん』

「いえ、別に隠すようなことでもないですからいいですよ」

「ならいいですけど。それで、後ろにいるのは……ユキちゃんのお友達?」

「あ、そうですよ。えっと、くろかみの女の子がミサで、オレンジがみの女の子がヤオイ。きんぱつのスタイルがいい人が、ショウで、あっちのきんにくしつで長身なのが、レンです」


 ボクがみんなを紹介すると、みんなは笑顔で、軽く会釈をする。

 す、すごい。レンが騒がないなんて……。


「よろしくね、私はミナです。こっちは、カヨに、サキ、ミレーネ、メルトです」

「「「「よろしく!」」」」

「は、はい。よろしくお願いします」


 えっと、カヨさんが、赤髪ショートカットの重戦士、かな? 籠手持ってるし。

 サキさんは、青髪サイドテールの魔法使い。杖持ってるから、そう、だよね? でも、調合士の可能性もある。

 ミレーネさんは、緑髪ウェーブのかかったセミロングの人。多分、鍛冶師? あれ、棍棒武器、だよね?

 そして、メルトさんが紫髪のミディアムヘアーの人。弓術士かな。でも、暗殺者も弓が使えるから、何とも言えない……。

 ちなみに、ミナさんは、金髪ハーフアップでなぜかおしとやかな印象を受ける人。


「あ、ユキちゃん、洋服完成したんでしたっけ?」

「そうです。昨日の今日だったので、八着しか作れませんでしたけど、よかったら見ていってください」

「もちろん。えっと、どこあるんですか?」

「あ、こっちですよ」


 ボクは、ミナさんたちを引き連れて、二階へ。


 一階には、システム的な問題があるのか、衣服関連は設置できなかった。

 あの時、一階と二階で別れる、みたいなことが書かれていたのは、こう言うことだったみたい。


 まあ、お会計とかに関しては、この建物の中ならどこでもできるけど。

 二階に上がり、とある一室に入る。

 その中は、少し広めになっていて、中にはブティックのようにボクが作成した洋服類が設置されていた。

 設置の文字をタッチしたら、マネキンのようなものに着せられた状態で出てきたけど。


「ここにあるのがそうですよ」

「わぁ、可愛い洋服!」

「たしかに! ユキちゃん、すごい!」

「星柄の服いいなぁ……」

「こっちのブラウスも、シンプルでいいな」

「私は、このスカートとか好きかも。やっぱり、派手じゃないし!」


 ミナさんの友達の人たちが、ボクの作った衣装を見るなり、きゃっきゃと話し始める。

 やっぱり、女の子ってこう言うの好きだよね。


「ユキちゃん、ここにあるもの値段っていくらですか?」

「えっと、左の二つが1000テリルで、そのとなりの二つが2000。次の二つが、5000で、最後の二つが、1万です」

「安い!」

「ほんと。ミナから、ステータスの補正が付く! なんて言ってたから、どれだけ高いのかと思ったら……」

「高くても1万なら、全然許容だよね!」

「うんうん! 私どれにしようか迷っちゃうよ!」

「あ、あれ? ふつうに1万って高いと思ってたんですけど……」


 強い装備! って言うわけでもないし、それに、レアリティもどちらかと言えば低め。

 だから、結構高い値段だと思ったんだけど……。


「いやいやいや! そんなことないから!」

「そうそう! だって、NPCのショップなんて、なーんにも付いてないのに、いいやつは2万とかするのよ?」

「ゲームの中でも、可愛い洋服とか、アクセサリーとか付けたいんだけど、妙に高くって」

「でも、ユキちゃんが作ったのは、可愛い上にステータス補正も付く! しかも、高くても1万! NPCショップに売ってたら、絶対10万とか行ってるって!」

「そ、そうだったんですか」


 NPCショップって、結構高めなんだ……。

 でも、向こうの世界って、割と物価が安かった気がするんだけど……そこはやっぱり、ゲームの中って言うことなのかな。


 それにしても、何も付いてなくて、2万、か。

 ……これ、やっぱりステータス補正が付いている衣服系の装備って、やっぱりおかしい?


「あーでも迷っちゃう!」

「ねえねえ、ユキちゃん、これってやっぱり、一人一着?」

「は、はい。さすがに、作れるりょうはかぎられてきますから。独り占めされてしまうと、ほかのお客様が買えませんからね」

「可愛いだけじゃなくて、こんなに気配りができる優しい娘だなんて……!」

「もう最高!」

「むぎゅっ!?」


 突然、サキさんに抱きしめられてしまった。

 く、苦しい!

 ゲームの中なのに、なんで苦しいの!?

 なんて、そんなことを思いながら、ジタバタと動く。


「あ、ずるーい! 私もユキちゃん、抱きしめたいー!」

「んむっ!?」


 こ、今度はカヨさん!?

 って、や、やっぱり苦しい!

 やっぱりジタバタする。


「あ、私も!」

「むぐっ!」


 ミレーネさんも!?

 やっぱり苦しい! というか、何で抱きしめられるの!?

 そして、やっぱりジタバタ。


「なら、私も」

「ふむっ!」


 さらには、メルトさんも。

 ゲームの中にいるはずなのに、苦しいって変じゃない?

 なんて思いつつ、ジタバタ。


「あ、みんなずるいです! 私だって、ユキちゃんを抱きしめたいです!」

「ふみゅっ!」


 最終的には、ミナさんまでもが、ボクを抱きしめてきていた。


 ボク、思うんです。


 この姿になるようになってからと言うもの、やけに人に抱き着かれたり、抱きしめられたりするなぁ、って。もしかして、世の中にいる人たちはみんな、小さな女の子が好きなんじゃないかな、って。


 ……うぐっ、く、苦しい……。


「……きゅぅ~~~~」


 意識が落ちた。



 ……気が付いたら、なぜか月の光が当たり一帯に降り注ぐ、静謐な雰囲気の場所にいました。

 見れば、ボクはどうやら、月下美人が咲き乱れる丘にいるらしいです。


 ……あれ、これ、ボク死んだ?


 ゲームの中で?


 ……しょ、しょうもない。


 女性に抱きしめられて、ゲームの中で窒息死なんて……な、情けないというか……今までのボクの死因からしたら、一番あっさりしていて、しょうもない死に方なんだけど。


 そ、そっかぁ……ボク、死んじゃったのかぁ……。

 なんて、あまりにも酷すぎる死因にものすごく落ち込みながら歩いていると、


「……まだこっちの世界に来ちゃダメ」


 なぜか、銀髪の小さな女の子が、何も感じさせない表情で、そう言ってきた。


「……え?」


 次の瞬間、ボクの視界がぐにゃりと歪み、意識は再び暗転した。



「……は!?」


 い、いけない。なんだか、一瞬、月下美人が咲き乱れる丘で、小さな女の子と会っていたような気がするんだけど……な、何だったんだろう?


 も、もしかして、死後の世界、とか?


 ……ないないない。


 だってボク、師匠に殺された時とか、あんな世界に行ったことないもん。

 もし、あそこが死後の世界だったら、なんで、あの世界に行かなかったの? って話になっちゃからね。


 じゃあ、あれだね。夢。夢だよきっと。うん。夢に違いないです。


 ……どことなーく、あの銀髪の女の子が気になるけど。


「ユキちゃん、大丈夫ですか!?」

「え、あ、は、はい……」


 目を覚まして早々、ミナさんが慌てた様子でボクに話しかけていた。


「よ、よかったです……。急に目を回して倒れたので、心配だったんです」

「あ、それはごめいわくを……」

「いえいえ! これに関しては、私たちが悪いので、ユキちゃんが誤らなくてもいいですよ!」

「ごめんね、ユキちゃん。つい、可愛くってあんなことを……」

「私も……。まさか、ゲームの中でも窒息するとは思わなくて……」

「やりすぎ、だったよね……ごめんね、ユキちゃん」

「本当に、ごめんね」


 ボクが気絶――もしかすると、死んでたかも――してしまったことに対して、ミナさんたちが口々に謝ってくる。

 ちょっとかわいそうだと思った結果、


「あ、き、気にしないでください! げ、ゲームの中でもちっそくする、なんてことがかくにんできたわけですから! むしろ、プラスですよ!」


 こんなことを言っていた。

 ……もっといい慰め方はなかったのかな、ボク。

 せめてこう……ね? もうちょっと、気の利いたセリフと言うか、何と言うか……。


「……天使すぎる」

「そうね。ユキちゃん、あんなことされたのに、逆に気を遣ってくれるなんて……」

「こんなにいい娘が世の中にいたとは……」

「天使って、いたんだね」


 ……ボク、なんで現実でもゲームの中でも、天使って言われてるんだろうね。

 ボクって、そこまでいい人じゃない、と思うんだけど……。

 性格がいいか悪いかって訊かれれば……どうなんだろう? 悪いわけじゃないとは思うけど、お世辞にもいいとは言えないような……。


「でも、本当にごめんなさい、ユキちゃん」

「い、いいですよ、気にしなくて」

「でも……」

「うーん……じゃあ、洋服を買って、料理を食べてくれれば、それでいいですよ」

「……そんなことでいいの?」

「はい」

「だけど、私たちの方のメリットが大きくないですか?」

「べつにいいんです。ボクは、あまり目立たず、ボクの作った衣服や料理で、サポートができて、それでえがおになってくれれば、十分ですよ」


 と、本心からの言葉を言ったら、


「「「「「……て、天使すぎ」」」」」


 なんて、惚けた顔でミナさんたちにそう言われた。

 ボク、人間なんだけどなぁ……。

 なんて、ボクは苦笑いをしていた。



「はい、どうぞー」


 あの後、ミナさん以外の四人が、衣服を買ってくれた。

 売れたのは、【丈夫なシャツ】【臆病者のコート】【一天のワンピース】【響心のシャツ】の四つ。

 何気に、売っているレアリティそれぞれを一着ずつ買ってもらえた。


 作成者としては、やっぱり売れるのは嬉しい。


 衣服を買った後は、料理が食べたい、ということで、一階へ戻って来た。

 その後、注文をもらって、早めに作り、料理を持ってきた、というわけです。


「「「「「いただきます」」」」」

「どうぞ」

「……お、美味しい!」

「うっそ、これ今まで食べてきた、どんなものよりも美味しい!」

「ユキちゃん、家事をしてるっていってたけど、これ、現実でも……?」

「あ、はい。なれてますから」


 主に、師匠とか師匠とか師匠とかのせいですが。


「家事をしていただけで、ここまで……?」

「お母さんの料理も美味しいとは思ってたけど……それ以上」

「私もです。こんなに美味しい料理、うちのコックでも無理です……」



 ……コック?

 なんだか聞き慣れない単語が、ミナさんから聞こえてきたけど、どういう意味なのかな?

 文字通り取るなら、料理をする人のこと、だよね?


 もしかすると、実家が料理屋さんとかなのかも。

 その後も、パクパクと食べていき、料理は完食となりました。


「ごちそうさまでした。……さ、そろそろ行こっか」

「はいはい。これからモンスター狩りね」

「第一回目のイベントも近いしねー」

「今のうちにレベル上げておかないとだし」

「そうそう。それじゃ、ユキちゃん、ありがとね」

「いえいえ。あ、言いそびれたんですけど、みなさんには何らかのバフがかかってると思うので、かくにんしておいてくださいね」


 料理を出す前に言うのを忘れていたので、このタイミング言う。

 一応、言っておいた方が、何かといいからね。


「……ユキちゃん、何者?」

「え? えっと……ふ、ふつうの女の子?」

「……ミサちゃん、だっけ?」

「そうですが……」

「もしかして、ユキちゃんって……鈍い?」

「「「「そりゃもう。びっくりするくらい、自分に鈍いです」」」」


 メルトさんの問いに答えたのは、ミサたち全員だった。


「ぼ、ボク、そんなににぶい? ふ、ふつうだと思うけど……」

「「「「「「「「「ああ、これはだめだ」」」」」」」」」

「ひどいです!?」


 ……最近、みんながボクに対して酷い対応してくるようになった気がします。


 みんなに言われるだけならまだしも、まさかミナさんたちにも言われるとは思いませんでした……。


 この後、怒涛のように人が押し寄せてきて、お店は大忙しとなりました。


 初めてのお店、と言うことで、ショウとレンはかなり大変そうだったけど、すぐに慣れてました。


 ショウはファミリーレストランでアルバイトしてるから、あまり驚かなかったけど、レンがすぐに順応したのはちょっとびっくり。


 そう言えば、妙にショウとレンに対して、攻撃的というか、殺意的と言うか……そんな感じの視線が降り注いでいたけど、気のせいだったのかな?


 なんて、ちょっとした疑問が発生しつつも、何とか無事、二時間の営業が終了した。

 ちなみに、この日の売り上げは、50万になりました。

 もうあれだったので、それぞれ10万ずつということにした。

 ちゃんとお給料が払えてよかったよ。



《CFO公式掲示板 匿名プレイヤーたちのお話広場》

【スレッド名:女神不在】

1:おっすおっす。おまえら元気―?


2:なんだ。その妙に気もち悪ぃ開始文は


3:なんとなく


4:くだらんことはいいが、このスレッド名、どういうことじゃ?


5:ああ、そうだった。お前ら、今日女神様見た?


6:いや、見てない


7:拙者も見てないでござるが


8:というか、今日ってINしてたん?


9:さあ? 毎日いるってわけじゃないし、いなくても不思議じゃないだろ


10:……それはそれで寂しいンゴ


11:たしかに。何と言うか、癒しだもんな


12:やっぱ、男の方が多いからのぅ


13:男女比、6:4くらいか?


14:まあ、それくらいじゃね?


15:だよなぁ……


16:……あ、そういや俺、女神様じゃなくて、天使には会ったわ


17:天使?


18:ああ、ちょっと待て。今、スクショ上げるから


 そう言って、一人のプレイヤーが一枚のスクリーンショットを上げる。

 そこには、小学生くらいの姿のユキが映し出されていた


19:て、天使でござる!


20:こんなに愛らしい幼女が、このゲームにいたンゴ!?


21:なんじゃ、この誰もを魅了しそうな幼子は……


22:こ、これ、どこで?


23:いや、それがよ、いつも通りに歩いていたら、この娘が布を持って歩いていたんだよ


24:……布?


25:布ってことは、あれか? 【裁縫】のスキルで絶対に使うって言う、ほぼほぼ役立たずの?


26:ああ、その布


27:……女神様以外に、【裁縫】を持ったプレイヤーがいる……?


28:てか、この娘、女神様に似てね?


29:言われてみればそうじゃな


30:姉妹、とか?


31:だったら最初からいるだろー


32:……わからん


33:謎なのは女神様だけだと思っていたでござるが……


34:ほかにもいたな、謎の幼女


35:誰なんじゃろうなぁ……


 と、しばらく幼女ユキに対する考察が繰り広げられるも、結局は誰かはわからない、と言うこ

とになった。

 そうして、しばらくした頃。


83:大変だ!


84:どしたよ


85:また、イレギュラーなボスモンスターでも出たん?


86:そうじゃない! これ見ろ!


 そう言って、また一枚のスクリーンショットが投稿された。

 そこには、白銀亭で料理を作っているロリユキの姿が。


87:あれ、ここ、女神様の店、だよな?


88:なんでこの娘、料理してるん?


89:……まさかとは思うが……この娘、女神様?


90:……いやいやいやいや! そりゃないだろ


91:だ、だよな! 小さくなるなんて、普通はあり得ない


92:……じゃが、バフが付いた、と言う話じゃぞ?


93:……き、きっと同じ力を持った人なんだって!


94:いや、この日は五人しかおらんかったでござる


95:……ということは、やっぱ女神様?


96:女神様って、天使にもなれるのか……


97:まあ、女神様、じゃしなぁ……


98:もう、あれだな。女神様がどんなことになっても、どんなことをしても、女神様だから、で片付けられるな……


99:常識じゃろ


100:たしかに


101:天使な女神様も可愛いンゴ……


102:それは同感


103:だが……あれだな


104:ああ


105:この男ども、マジで羨ましい……


106:くっ、女神様と親し気に話すとか、マジで羨ましすぎる!


107:いっそ、殺してしまいたいほどに憎いッ……!


108:……そういや、次のイベント、サバイバル形式、とか言ってたなかったか?


109:ああ、そんな情報があったな


110:……よし、もし参加していたら、袋叩きだ


111:当然


 こうして、知らないところで、知らないうちに、ショウとレンに敵が発生していた。

 美少女と一緒にいる、というのは、やはりどこへ行っても、嫉妬の対象になるようだ。

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