第168話 異世界にいたが故の、ただのチートキャラ

 目を覚ますと、何やら白い空間にいた。

 周囲を見回してみれば、なにやら青いスクリーンが数枚ほど浮いていて、ボクの周りを回っていた。


【ようこそ! CFOの世界へ! まずは、キャラクターのクリエイトからお願いします!】


 どこからか声が響いてきた。

 その声の後に、目の前に別のスクリーンが出現。

 そこを覗くと、色々な項目があった。


【クリエイトの仕方を説明します。まず、スクリーンに表示されている、リアルモデルと、クリエイトモデルというものがあるかと思います】


 そう言われて、スクリーンを見ると、たしかに書かれている。


【リアルモデルは、現実の容姿を持ってくる、というものです。ですので、実際に体の違和感がほぼ0の状態でゲームをプレイすることができます。なお、髪型、髪色、肌の色に関しては変更可能です】


 ふむふむ。

 と言うことは、特に作ることなく、そのままゲームができる、ってわけだね。


【反対に、クリエイトモデル、というのは、一からアバターを作ることです。目の大きさ、鼻の高さや大きさ、口の大きさ、色、身長、手足の長さ、その他数多くの項目などを一から調整が可能です。女性であれば、胸のサイズだけでなく、その他のスリーサイズなどもいじることができます】


 なるほど。


 うーん、どっちがいいんだろう?

 正直なところ、ボク、普通にキャラクターを作るのって苦手なんだよね……上手く作れないというか、ちょっと微妙な感じになっちゃう場合が多い。

 だから、アバターを作るときは結構苦労したなぁ。

 顔のバランスがとりにくくて……。


 身長をいじれる、というのは魅力的なんだけど……現実と齟齬が生まれたら、さすがにちょっと厳しいものがある。

 慣れるのに時間がかかりそう。


 ……いや、実際現実で、その状況になったりしているから、何とも言えないけど。

 まあでも、あれは不定期だし、さすがにもう慣れている。小さくなるだけだからね。

 だけど、こっちの場合、ボクは身長を高く設定すると思うしなぁ……。


 そうなると、ちょっと慣れに時間がかかりそう。


 それなら、すぐにゲームを楽しめる方にしよう。うん。

 ボクは、リアルモデルでプレイすることに決め、リアルモデルと書かれた場所をタッチすると、


【リアルモデルですね? 一度プレイすると、変更できなくなりますが、よろしいですか?】


 という問いかけの後、Y/Nと表示された。

 Yの方をタッチ。


【それでは、リアルモデルでアバターを作成します。髪型、髪色、肌の色は変更しますか? あなたの場合ですと、銀髪は初期で存在していないため、そのままの髪色でプレイするのであれば、変更しないことをお勧めします】


 あ、本当に銀髪って選択項目にないんだ。

 だとすると、この髪色でプレイするには、変更なしでやるしかないと。

 たしか、ボクの髪色を目印にすることになってるから、このままで行こう。

 なので、再びYをタッチ。


【変更なしですね? それでは、初期ステータスを選んでもらいます】


 初期ステータス?

 えっと、どういうのがあるんだろう?

 スクリーンには、オートとランダム、という二つの言葉が書かれていた。


【オートは、プレイヤーの記憶と経験を基にステータスを作成します。ですので、力が強く、動きが遅い場合、STRが極端に高く、AGIが低い、というステータスが作成されます】


 なるほど。

 つまり、陸上選手で、主に走ることがメインの人の場合、反対にAGIが高くなる、ってことかな?


【ランダムは、自動的にシステム側がステータスを決めます。運が良ければ高ステータスを。悪ければ、微妙なステータスになりかねません】


 つまり、完全に運任せ、ってことかな?

 うーん、ちょっと悩む。


 ……あ、そう言えばこのゲームのステータスって何種類あるんだろう?

 そう思って、スクリーンを見ると、幸い、どの項目がどういったものなのかが書かれていた。

 えーっと、なるほど。合計で八項目か。


 それで、内容は……。


『HP』……プレイヤーの体力を示します。0になると、強制的に宿屋に戻され、お金を4割失います。プレイヤーに倒された場合は、倒したプレイヤーにお金が移ります。


『MP』……魔法、もしくは一部のスキルを使用するのに必要なものです。時間経過でも回復しますが、ポーションなどを使った方が効果的です。


『STR』……攻撃力を示します。高ければ高いほど、攻撃力が高くなります。武器によっては、STRの制限がかかり、装備できないものもあります。


『VIT』……防御力を示します。これが高ければ高いほど、倒れにくくなります。


『DEX』……器用さを表します。遠距離攻撃(魔法や弓)の命中率が高くなります。生産職の方は、必要な場面が多く出るステータスです。


『AGI』……素早さを表します。これが高ければ高いほど、動きが早く、複雑な動きがこなしやすくなります。


『INT』……知能を表します。主に魔法の威力を高めたりします。生産職を選んだ場合は、『DEX』と同じく、必要になる場面が多くなります。


『LUC』……運を表します。高ければ高いほど、レアドロップ率が高くなります。


 と、うーん、おおむね向こうの世界のステータスと同じ、かな?

 強いて言うなら、『INT』と『DEX』がなかったかな?

 まあでも、ほとんど必要ないかな、くらいのステータスだもんね、現実だと。


「うーん、これを見る限りだと、記憶や経験の方がいいのかな?」


 ボクの場合、色々と修羅場をくぐって来たから、ちょっと高めになるかもしれないし。


「一応、利点とかってあるのかな?」

【それぞれの利点ですが、オートは、アバター作成後にFPとSPが取得できませんが、その代わりに、リアルのプレイヤーの記憶を参照し、スキルや魔法の取得が可能です】


 なるほど。例えば、剣道を習っていたりすると、それに関するスキルがもらえる、みたいな感じかな?


【続いて、ランダムは、運任せではあるものの、作成後に40FPと100SPが取得できます】


 んーと、このFPとSPってどういうものなんだろう?

 と思って、スクリーンを見ると、やはり説明があった。


『FP(FreePoint)』……ステータスを上げるのに必要なポイント。レベルアップ時に20手に入る。職業によって、上げやすいステータスと上げにくいステータスが存在する。基本は、1FPで1上げられるが、上げやすいステータスは1FPで2上げられる。反対に、上げにくいと2FPで1になる。


『SP(SkillPoint)』……スキル・魔法習得に必要なポイント。習得に必要なポイントは、スキルによって違う。レベルが上がるごとに100SPが手に入る。クエストの報酬でもらえる場合がある。


 つまり、オートにすれば自由にステータスを変動させることはできないけど、魔法やスキルを手に入れられる、って言うことか。


 それで、ランダムは、運任せにはなるけど、自由にステータスを割り振ったり、スキル・魔法を手に入れられる、って言うことか。


 うーん……これを見てる限りだと、ボクはオートの方がいいかな?

 ちょっと、割り振るのがちょっと面倒くさいし。


「じゃあ、オート」


 オートに決めて、オートの文字をタッチ。


【オートですね? それでは、記憶・経験を精査し、ステータスを作成。スキル、魔法、称号を獲得……終了しました】


 ……うん? 称号? 称号って、何?

 なにやら気になる単語があったものの、特に問題もなさそうだったので、スルーした。

 称号ってあれかな? よくあるような、ルーキー、みたいな感じの。

 まあ、そう言うのだよね。ソーシャルゲームでもよくあるし。


【続いて、職業の選択に移ります】


 と、今度は自分の職業についての選択らしい。

 とりあえず、全部見てみよう。


『戦士』……使用可能武器:直剣・大剣・槍。全職業の中で、最もステータスのバランスがいい職業。魔法は中級まで使える。安定した火力と防御力が強みであるため、初心者向けの職業。ステータスとしては、STR、VITが上げやすく、MP、INTが上げにくい。ほかは、平均的。


『重戦士』……使用可能武器:大剣・双大剣・籠手。基本的に、重い職業。HPとSTR、VITが上げやすく、攻撃と防御だけなら、最も強くなることができる職。魔法は、ほとんど使えず、初級程度まで。重い職業であるため、ノックバックに対するスキルを得ることができる。AGIが最も上げにくく、MPもほとんど上がらない。ほかは割と平均的。ゴリ押しが可能になる職業でもあるので、頭を使わず、ゴリ押しで行くぜ! という人向けの職業。


『暗殺者』……使用可能武器:短剣・双剣・弓。一撃必殺に特化した職業。隠密系のスキルや、手数押しなどができるのが利点。素早さと手数を活かした戦闘が向いている。AGI、INT,DEXが上げやすく、STR、VITが上がりにくい。ほかは平均。魔法は、上級まで使用可能。魔法使いと調合士を除いた職業で、唯一上級まで使用可能。基本的に防御力が低くなるため、回避が得意な人や、あえて難しい職業をプレイしたい人向け。


『魔法使い』……使用可能武器:杖。魔法主体の職業。魔法で消費するMPを軽減でき、MP回復が最も優れている。補助も可能。ステータスは、MPとINT、AGIが上げやすく、STRとVITが上げにくい。防御力が全職業の中で、最も弱いため、基本的に後衛向きの職業。厨二病な人向け。さりげなく、暗殺者との相性が良かったりする。


『調合士』……使用可能武器:短剣、杖。魔法アイテムを生成することを得意とする職業。ポーションや、補助アイテムなどを作ることが可能で、鍛冶師と組むことで、魔法効果を持った武器を作ることが可能。そのため、鍛冶師を選んでいるプレイヤーとスキル的に相性がいい。魔法は、上級まで使用可能。MPとINT、DEXが最も上げやすく、STRとAGIが上げにくい。ほかは平均的。裏方で支えるのが好き、という人に向いた職業。同時に、上手くやれば、全職業の中で最もお金が稼げる職業。


『鍛冶師』……使用可能武器:棍棒。武器、防具を作ることに特化した職業。調合士と組むことで、魔法武器を作ることができる。そのため、お店を開く際、セットでいることが多い職業。魔法の使用は不可。STRとDEX、LUCが最も上げやすく、MPとINTが上がりにくい。ほかは平均。独自の工房持つことが最初の目標であるため、我慢と根気がかなりいるため、そう言うのが得意な人向けの職業。


『侍』……使用可能武器:刀。刀を扱うことに長けた職業。魔法の使用は不可。HPとSTR、AGI、DEXが一番上げやすく、INT,MPが上げにくい。ほかは平均。全職業の中で、最も上げやすいステータスが多い職業。武器や防具を一つ作るのに、それなりにお金がかかる。そのため、一つが高い。一攫千金を狙うことができる職業でもある。


『弓術士』……使用可能武器:弓。弓を使うことに長けた職業。侍との相性が最もいい。魔法は、初級まで使用可能。STR、AGI、DEXが最も上げやすく、VITとHPが上がりにくい。ほかは平均。基本遠距離攻撃が主体なため、近距離が最も苦手な職業。


 うわ、説明長い……。


 えーっと……いや、これはもう、選ぶまでもないというか……暗殺者、だよね。うん。

 現実でのボクの職業を考えれば、暗殺者一択!


【暗殺者で登録……完了しました。なお、一度選択した職業以外でプレイをしたい場合は、一定の条件を満たせば、変更可能です】


 それなら、条件を達成できたら、他のも試してみようかな?


【それでは最後に、プレイヤーネームを登録してください!】


 と、目の前にまた別のスクリーンが表示される。

 どうやら、ローマ字入力みたい。

 えーっと、『ユウキ』と入力して……完了、と。


【プレイヤーネームを『ユキ』で登録します】


 ……え?

 あれ。ボク今、『ユウキ』って入力したよね? あれ? 聞き間違い?


 恐る恐るスクリーンを見ると……間違えて、『ユキ』と入力されてしまっていた。


 ……どうやら、Uが一個少なくなってしまったみたいで、名前が『ユウキ』ではなく、『ユキ』になってしまったみたいです。


 ……って!


「ちょっと待って! 名前! 名前間違ってる!」

【登録、完了しました。それでは、ユキ様、CFOの世界を、存分に楽しんでくださいね! それでは、いってらっしゃーい!】

「ま、待ってぇぇぇぇぇ!」


 その叫び虚しく、ボクの視界はホワイトアウトした。



 そして、再び目を開くと、どこか中世ヨーロッパ風の建造物が立ち並ぶ街だった。

 何と言うか、もっとファンタジーっぽい世界を想像していたんだけど……どうやら、異世界物のライトノベルに登場する世界のようなものみたい。


『すげえ、これがゲームの中かよ……』

『風が気持ちいい……』

『うお、ちゃんと匂いも感じるぞ!』


 と、周囲にはボクと同じように、ゲームに入った人たちが、完成の声を上げながらはしゃいでいた。

 ボク的には、二度目ではあるんだけど、周囲の人は初だからね。

 多分、中にはアスレチック鬼ごっこに参加した人とかもいるんじゃないかなぁ。


「えっと、みんなは……」


 きょろきょろと周囲を見回し、みんなを探す。そのついでに、現在地がどこなのかを把握。

 どうやら、街の入り口にある門がスタート地点みたい。


 門の外には、緑生い茂る草原が見えていた。


 視界には、様々な情報が浮かんでいて、自身のレベルとHP、MP、それから他のプレイヤーの名前が表示されていた。


 なんとなく、手を振ると、半透明のスクリーンが出現。

 どうやら、これがメニューみたい。

 えーっと、項目は……ステータス、装備、所持品、マップ、オプションの五個。


「まあ、よくある感じの項目かな?」


 さて、それじゃあみんなと合流するべく、噴水に向かおう。



 街を歩いていると、なぜか視線を感じた。

 そう言えば、銀髪はないもんね。最初の髪色に。

 だとすると、結構珍しいのかも。


 ……そう言えば、周りの人がボクに比べて歩くスピードが遅いような……?

 気のせいかな?


 それにしても……なんだか見たことがある道というか、何と言うか……。

 うーん、どこで見たんだっけ?

 なんか、遠くにあるお城も見覚えがあるんだよね……。


「どこだっけ?」


 あれかな。昔見た雑誌で見たとか? ……ボク、雑誌読まないからそれはないね。

 じゃあ、テレビ? 世界の〇窓からとか? いやでも、テレビもあんまり見ないし……。


「うーん……」


 なかなか思いだせなくて、唸りながら歩く。


 すると、目的地の噴水が見えてきた。


 人がいるにはいるけど、みんなが言った名前がどこにもない。

 どうやら、ボクが一番乗りみたいだ。


 とりあえず、噴水前で待ってようかな。

 ボクが近づくと、何やら、騒がしくなった。

 う、うーん、やっぱり銀髪って目立つ……?

 まあ、仕方ないと言えば仕方ないんだけど……変えたほうが良かったかも。


 なんて思いつつ、ボクは暇つぶしにと、ステータスを確認。


【ユキ Lv1 HP200/200 MP300/300 

 《職業:暗殺者》

 《STR:120(+1)》《VIT:80(+1)》

 《DEX:90(+1)》《AGI:150(+1)》

 《INT:100》《LUC:200》

 《装備》【頭:なし】【体:ぼろの外套】【右手:ぼろのナイフ】【左手:なし】【腕:ぼろの手袋】【足:ぼろの半ズボン】【靴:ぼろの靴】【アクセサリー:なし】【アクセサリー:なし】【アクセサリー:なし】

 《称号》【最強の弟子】【神に愛された少女】【純粋無垢なる少女】【変幻自在】

 《スキル》【気配感知Lv10】【気配遮断Lv10】【消音Lv6】【擬態Lv1】【身体強化Lv10】【立体機動Lv10】【瞬刹Lv10】【投擲Lv5】【一撃必殺Lv7】【料理Lv10】【裁縫Lv10】【鑑定(低)Lv2】【無詠唱Lv10】【毒耐性Lv8】【睡眠耐性Lv5】

 《魔法》【風魔法(初級)Lv3】【武器生成(小)LV10】【回復魔法(初級)Lv10】【聖属性魔法(初級)Lv1】【付与魔法Lv2】

 《保有FP:0》《保有SP:0》】


「………………………………え?」


 ちょっと待って? ちょ~~~~~っと待って?


 なんか……おかしくない?


 あれ? なんでボク、称号が四つもあるの? なんでボク……こんなにスキルと魔法持っちゃってるの!?


 待って!? どういうこと、これ!?


 た、たしかに、記憶と経験からステータスを作成する方を選んだよ? でも……なんで見たことがあるスキルと魔法しかないの!?


 これ、どう見ても現実のボクが持ってる能力とスキル、魔法だよね!?


 どういうことこれ!?


 何をどう間違えたら、こんなチートじみた状況になるの!?


 というか、この称号は何!? 最初のは、まあ……師匠のことを言っているんだろうけど、次の二つはなんなの!? ボク、神様に愛されちゃってるの? あと、純粋無垢って何!? ボク、そこまで純粋じゃないよね? というか、なんでこんな変な称号が……?

 最後のは、多分……小さくなったりすることを言っているのかもしれないけど……。


 って、そもそもなんで、ボクの現実世界の状況が反映されちゃってるの?

 普通なキャラクターを望んだんだけど、ボク!


 ……待って? スキルと魔法がおかしいと言うことは……ステータスもおかしかったりするの?

 ふ、普通、だよね? これ。きっと普通なんだよね?

 そう思って、なんとなーく、【鑑定(低)Lv2】を近くにいた男性プレイヤーに使うと……


【シンジ Lv1 HP50/50 MP30/30

 《職業:戦士》

 《STR:30(+1)》《VIT:20(+1)》

 《DEX:40(+1)》《AGI:35(+1)》

 《INT:20》《LUC:10》

 《装備》【頭:なし】【体:ぼろの革鎧】【右手:ぼろのブロードソード】【左手:なし】【腕:ぼろの手袋】【足:ぼろの長ズボン】【靴:ぼろの靴】【アクセサリー:なし】【アクセサリー:なし】【アクセサリー:なし】

 《称号》なし

 《スキル》なし

 《魔法》なし

 《保有FP:40》《保有:SP100》】


 …………あ、ダメなやつだ、これ。


 どうやらボクは、異世界にいた経験によって、ほぼすべてが反映されたアバターになってしまったようです……。

 ……これ、絶対つまらないよね?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る