第166話 特になんてことはない大晦日

 十二月三十一日。大晦日。


 今日は、一年の終わりの日。


 朝、ホテルを出発し、いつもの十字路でみんなと別れた。

 そして、家に帰り、自分の部屋へ。


「はぁ、昨日は大変だったよ……」


 思い返してみれば、昨日は酷かったよ……。


 まさかの、平常時の姿に、耳と尻尾が生えて、恥ずかしいメイド服を着て、なぜか美羽さんのイベントに出る羽目になるし、カメラを持った参加者の人たちに囲まれるしで、本当に酷かった。

 唯一よかったことと言えば、美羽さんと友達になれたことくらいじゃないかな?

 あと、可愛いぬいぐるみが部屋に増えたこと。


 それ以外は……地獄です。


 あ、ちなみに、元の姿に戻りました。

 朝起きたら、耳と尻尾はなくなっていました。

 それによって、未果と女委が残念がってたけど。


 今の時間は、十四時。


 お昼は、帰り際に、女委がご馳走してくれたため、もうすでに食べ終わっています。


 兎にも角にも、ただただ疲れただけのイベントは終わったというわけです。


 ……まあ、明日からはゲームが待っているんだけど。


 でも、そっちは普通に楽しみ。


 だって、みんなと遊べるわけだし、仮想世界って言う、今まで空想上の物だった物で遊べるようになるわけだからね。さすがに、わくわくするというものです。


 まあ、それはそれとして。初詣は朝に行く、と言うことで決まっているけど、大体は夜中に行くものなのかな?


 うーん、でも、無理して行かなくてもいいような気はするしなぁ。

 まあいいよね。

 どの道、みんなで初詣に行くわけだし。


「んー、ちょっとテレビでも見ようかな」


 一応、ボクの部屋にもテレビはあるからね。


 以前の、福引が原因だけど。


 まあ、あれのおかげで、自室にテレビが置けるようになったし、ゲームもできるようになったから、結構嬉しかったり。

 それに、自室にテレビがあるって、何と言うか……高校生的にすごく嬉しいことだと思うんだよね。だって、好きな時に、好きなチャンネルが見れるから、被ることもないし。


 と言っても、ボク自身があまりテレビを見る方じゃないから、ある意味、宝の持ち腐れかもしれないけど。


「えーっと、何か面白いものは……あれ? なんだろう、番組」


 何か面白い番組はないか、とチャンネルを回していると、何やら気になる番組が。

 どうやら、今年あった出来事を振り返る、というコンセプトの番組みたい。

 こういうの好きだし、ちょっと見てみようかな。


『今年は色々ありましたね』

『そうですね。前半には、東京デスティニーランドに、新エリアが追加されたりして、人が賑わい、なぜか動物の脱走事件が多くありましたね』


 あー、そう言えばあったかも、そんなこと。


 なぜか今年、日本では動物の脱走が相次いでいた。

 原因はよくわからないけど、たしか美天市付近の動物園からも、ライオンと虎が脱走する、なんてことがあった。

 ボクは見なかったけど、結構大騒ぎだったとか。

 他の地域では、カメとか、ペンギン、あとはホワイトタイガーも脱走したとか。

 なぜか、肉食獣が多かったそうだけど。


「まあでも、ボク的にも結構濃い一年だったなぁ」


 一月~三月は、普通に高校受験だったからあれだったけど。

 ……なぜか、女装させられたけどね、三年生を送る会で。

 主役の学年のはずなのに、どういうわけか、女装して踊らされる、なんてことがあったりしました。ボクが中学三年生の時に。


 本当に、酷かった。


 中学校を卒業してからは、特に問題はなかったかな?


 春先には、入学式があって、部活動紹介と新入生歓迎会が同時に行われて、なぜか帰宅部の勧誘があったりした。


 帰宅部、認可されてるの?

 なんて思ったのを覚えてる。


 その後は、球技大会かな?


 たしか、六月頃に行われたはず。

 この学園の体育祭は、秋だからね。その代わりに、球技大会が六月に行われています。ちなみに、ボクはその時、卓球でした。


 ……身長的に、バスケとか無理だからね。ちょっとだけ、ちっちゃかったから。


 まあでも、今やれば自陣のゴールネットから、相手チームのゴールまで、ダンクシュート決められるけど。いや、やらないけど。


 というか、ボクが出たら、確実に勝っちゃうもん。


 チーム戦の競技だって、ボク一人で出来かねないし……そもそも、身体能力に差がありすぎるんだよね。さすがに、それはかわいそうだけど。


 来年の球技大会は気を付けよう。


 で、その球技大会が終わって、夏休み。


 そう言えば、学園長先生が言っていたけど、来年は林間学校じゃなくて、林間学校と臨海学校が混ざったものになる、って言ってたっけ。


 山と海が同時に存在する場所でのもの、って。


 たしか、どちらに参加するか希望を取るらしいんだけど、最終日前日は入れ替わりで体験できるとかなんとか。


 ちょっと楽しみ。


 十中八九、みんなと同じ方になると思うけど。


 まあでも、クラスが一緒にならないと意味ないけどね。


 それで、夏休みは……みんなと遊びに行ったくらいかなぁ。


 あ、そう言えば、田舎のおばあちゃんの家に行ったっけ。

 おじいちゃんとおばあちゃん、元気かなぁ。


 ちなみにですが、ボクが言うおじいちゃんとおばあちゃんは、父さんの方のおじいちゃんおばあちゃんです。

 母さんの方は、その……結構早くに亡くなっちゃったらしくて、ボクは一度もあったことがない。

 それどころか、写真もないらしい。

 というのも、亡くなったのは、母さんがまだ小学生に入る前だったから。


 写真は撮っていたらしいんだけど、なぜか行方不明になっていらしくて、未だに見つかっていないんだって。一応、そのおじいちゃんとおばあちゃんの家は母さんが所有していることになっているらしくて、住もうと思えば住めるとか。


 掃除は必要だろうけど。


 一応、家の方は地元の人たちが管理してくれてるらしくて、空き巣とかはないそう。


 ちょっと行ってみたかったり。


 ……そう言えば、おじいちゃんとおばあちゃんには、ボクが女の子になったことを言ってないんだよね……。


 まあ、春休みに一度行くことになってるから、その時に、って感じだけど。

 うーん、心臓に悪そうだけど、大丈夫かなぁ……。

 ちょっと心配。やっぱり、お年寄りだからね。さすがにちょっと……。


 再び、今年のことに思考を戻す。


 問題は、夏休み明け、だよね。


 たしか、二学期が始まってすぐだったかな? ボクが異世界に行ったのは。

 まさか、下校途中に異世界召喚されるとは思わなかったもん、ボク。


 しかも、ボクが魔王討伐する以外に選択肢なかったし。

 考えてみれば、王様って結構酷いことをした気がするんだけど。というか、元凶あの人だもんね。半分。


 もう半分は、言わずと知れた、学園長先生だけど。


 あの人、面白そうだから、という理由で作っちゃったもんね、異世界転移装置。

 しかも、ランダムでの転移だったせいで、それがたまたまボクに当たって、同時期にたまたま異世界召喚をしようとした王様の世界につながって、あの世界に、って感じだもんね、真相は。

 おかげで、無駄に強くなっちゃったし、女の子になっちゃうしで……今思えば、あれが人生の分岐点だったんだろうなぁ。


 転移したあの日、まさか異世界で勇者(暗殺者)になって、最終的に女の子になるとは思わなかったもんね。


 それで、異世界から戻ったら、女の子になって、学園祭でテロリストを撃退し、モデルをやったり、旅行に行ったり、もう一度異世界に行ったり、解呪に失敗して、おかしな体質になったり。そしたら今度は、学園長先生の研究が原因で、向こうの世界の人たちがこっちに来て、師匠も来ちゃったから、一緒に住むことになり、師匠が学園に赴任してきて、さらに大変になったり、体育祭当日では、ボクが恥ずかしい姿を何度も晒し、態徒がボロボロにされて激怒したり、仮想世界でアスレチック鬼ごっこしたり、風邪をひいて、甘えん坊な姿を見せちゃうし、その後は学園見学会に出たり、態徒とデート(?)したり、サプライズの誕生日会を開いてもらって、泣いたり、サンタさんになってプレゼント配りをしたり、女委の出てるサークルのお手伝いで、コスプレをさせられたり、美羽さんと再会して友達になったり、写真を撮られまくったり……あれ。これ、本当に、九月~十二月の四ヶ月間の出来事? こ、濃くない?


 普通に考えて、相当濃い四ヶ月を送った気がするんだけど。


 ここまで、人生が激変した人っているの? なんか、ボク、相当とんでもない体験しちゃってるよね? しかも、ほとんどが学園長先生が原因だし。

 そう考えるとあの人、碌なことをしてないよね?

 すべてにおいて、ボクが被害を受けているよね?


「……学園長先生、許すまじ」


 なんとなく、そんな言葉が口から出ていた。

 あの人、いつか殺されるんじゃないだろうか? 割と、恨みごとを買ってそうだもん。

 ある意味心配になって来た。


『それにしても、やはりこの一年で一番騒がれたのは、白銀の女神と呼ばれている少女でしょう』

『そうですね。まさか、あれほどの逸材が隠れていたとは驚きでした』


 ……ボクじゃん。

 え、ボクって、この一年の中で、一番騒がれてたの? あれ、九月の出来事だよ? さすがに、今はもう沈下してるような気がするんだけど。

 あと、隠れていたんじゃなくて、現れたのが九月だもん。いるわけないよ。


『えー、そんな白銀の女神さんは、桜、という名前でコスプレをしていたことが発覚しました』

「え!?」

『えー、こちらがその写真ですね』

「しゃ、写真!?」


 慌てて、テレビの画面を見ると、そこには、たしかにあの恥ずかしいメイド服を着たボクの写真が映し出されていた。


『あら、可愛らしいですね。これは、狼の耳と尻尾でしょうか? 露出が多いですが、メイド服のようですね』

『はい。こちらの少女、どうやら人気声優の宮崎美羽さんとも面識があったらしく、イベントに出演して、さらに話題になったようです』

『なるほど。その面識と言うのは、ドラマの撮影の時ものでしょうか?』

『恐らくそうだと思われます。そして、その宮崎さんが気になっている相手、というのもこの桜さんらしく、インターネット上では、美少女と美女の百合カップル、ということで大盛り上がりのようです』

「な、なんで!?」


 なんでそんなことになってるの!?

 もしかして、あのイベント!? あのイベントが原因!?

 だとしたら、誰が流したの? これ。


『そして、桜さんの非公式ファンクラブである、『白銀会』は、さらに会員を増やしているらしく、芸能人のファンクラブ以上の人数がいるのでは? と噂されている模様です』

『それはすごいですね! 一般人と言うことですが、やはり一般人と言いきることは難しいわけですね』

『そうですね。この写真が出回ったことで、ただでさえ引き込もうと躍起になっていた芸能業界が、さらにヒートアップしているようです』

『となると、今後も桜さんの情報からは目が離せないというわけですね』

『そうなりそうです』


 な、なんでこんなことにっ……。


 おかしい。ボクって、一般人なはずなのに、なんでこんなにテレビで報道されるまでになっちゃってるの?


 ボク、普通だよ? 銀髪碧眼であることを除けば、一般人だよ?

 ……みんなからは否定されるけど。


 で、でも、一般人なはず……。


 ピロリン♪


 あ、LINNだ。

 誰だろう? と思って、ディスプレイを見ると、美羽さんからだった。


「もしかして、さっきの番組?」


 少し身構えながら、LINNを見ると、


『こんにちは、依桜ちゃん。昨日ぶりです。『今年を振り返る』って番組見たかな? 私たちのことが紹介されてたよ! というより、依桜ちゃんメインだけどね(*^▽^*) あ、私たち、ネットでは百合カップルって言われてるみたいだよ? なんだか、照れるね(*ノωノ) 依桜ちゃんはどう思うかな?』


 か、顔文字可愛い……。

 美羽さんって、顔文字を使う人なんだ。


 あ、えっと返信返信。


 どう思う、か……。

 う、うーん、別に嫌ってわけじゃないんだよね……。だって、美羽さん綺麗だし、嫌な要素内もん。

 もし、ボクが男だったら、どう思ったんだろう? 最近、男だった時の考えた方や、感覚がなくなってきている気がしてて……いや、まだ全然ある方、だと思うんだけどね?

 でも……うーん、一応当たり障りのないことを返しておこうかな?


『ボクは、嫌じゃないですよ。美羽さん綺麗ですからね。嫌がる要素はありませんよー』


 と送信。


 すると、あまり時間をおかずに、返信が。


『そう言ってもらえて嬉しいな! もしかしたら、迷惑だったんじゃないかなって思ってたんだけど、大丈夫そうで安心したよ(;≧∇≦) =3 ホッ それじゃあ、私はこれから仕事だから、よいお年を、依桜ちゃん!』

『こちらこそ、お仕事頑張ってくださいね! よいお年を!』


 と返信して、会話は終了。


「……なんだか、不思議な気分だなぁ。売れっ子声優の人ととこうしてプライベートで会話してるなんて」


 これって、結構すごいことなんじゃ?


 普通は、芸能人の人とつながりを持つことってないはずだし……そう考えたら、ボクって結構すごい経験をしているってことになるよね?


 でも、美羽さんって話しやすいんだよね。なぜか。

 いや、話しにくかったらちょっと嫌だけど。


 そう言えば、ボクが元男と知ってもなお、ちゃん付けなんだね、美羽さん。

 ……君付けでもいいのに。

 と、思っていると、


 ピロリン♪


 再び、LINNの通知が。


 ディスプレイを見ると、今度は『神様鈍喫茶かみさまどんきっさ』という名前が表示されていた。

 どうやら、ボクたちのグループみたい。


 あ、この、いかにも頭がおかしいような名前をしているものは、ボクたち五人のグループです。命名は、女委です。

 なんだろうなと思って、グループを覗く。


『なあ、また依桜がテレビに出てるんだが、見たか?』


 発言者は態徒だったみたい。

 内容は、ボクが見ていた番組に関してだった。


『見たわよ。……正直、あの恰好の依桜がテレビに出るとは思わなかったわ。あれ、時間帯的に大丈夫なのかしら?』

『さあな。苦情が来たら、大変だろう』

『いやー、むしろ、お父さん的には大興奮なんじゃないかな』

『まあ、エロいしな!』

『エロくないもん!』

『あ、依桜』


 女委と態徒が変なことを言っていたので、思わず入ってしまった。

 いや、入ってしまったも何も、途中から混ざる気だったけど。


『依桜は、『今年を振り返る』って番組は見たか?』

『一応、ね……。正直、恥ずかしい姿が電波に乗って全国にさらされたと思うと、本当に恥ずかしい限りだよぉ……』


 だって、あんなに露出が多いんだもん……。

 今にして思えば、本当に恥ずかしいよぉ。


『ま、そうよね。それに、美羽さんと百合カップル、って言われてるみたいだしね?』

『……そうなんだよね』

『そういやよ、それってどういうことなんだ? なんで、依桜と売れっ子声優の宮崎美羽と一緒なんだ?』

『え、えっと、実はね――』


 事情を知らない晶と態徒に、ことの顛末をかいつまんで話す。


『――ということで』

『なるほどなぁ。つーか、人気声優と友達になっただけじゃなく、LINNも好感したとか、マジ羨ましいぞ! くそっ、オレもついて行くべきだったっ』

『正直、依桜がどんどん遠い人になっているんじゃないか、と思うぞ、俺は』

『あ、あはは……』


 女の子になってからは、いろんな人と関わる機会が増えたからね、ボク。

 学園長先生もそうかな。男の時は、あんまりかかわりはなかったもん。

 あとは、セルジュさんとか、レノとか。

 他にも、豊藤先輩とか、美羽さんと、本当に関りが増えた気がする。

 気が付けば、本当に交友関係が広くなったよね、ボク。


『そう言えば、『New Era』の予約の三回目がついさっき始まったらしいよー』

『へぇ、そうなのか』

『どんな感じになってるの?』

『うんとね、ゲリラでの予約だから、瞬く間に情報が広まって、かなりの数の予約数が入ったみたいだよー』

『それはすごいな』

『まあ、世界初のフルダイブ型VRゲームだからね。欲しがるのもわかるよ』

『まあでも、わたしたちの場合は、もうすでに持ってるから意味ないけどねん』

『そりゃそうだ』


 ボクたちの場合は、もうすでに学園長先生から『New Era』が送られてきたから、予約する必要がないからね。


 ちなみに、この『New Era』が発表されたのは、以前聞かされていた通り、十二月二十八日。

 世界初のフルダイブ型VRゲームの登場とあって、世界は大騒ぎだった。


 そして、予約抽選であるため、誰でも平等に可能性があるとあって、こぞって予約に臨んだみたいです。


 そうして、予約が始まったのが昨日。


 つまり、ボクたちがあのイベントに参加している間に、始まっていたようです。

 昨日は確か、朝の九時~十時の一時間と、夜の二十二時~二十三時の一時間だったみたいです。


 学園長先生が言ったように、ゲリラ的な予約になったこともあって、予約できなかった人も続出したみたい。


 それから、最初の販売数は合計で十万台で、内半分が予約抽選で、もう半分は店頭抽選らしいです。


 ただ、『New Era』は、海外ではまだ売りに出さないらしくて、海外はある意味荒れに荒れたそうです。


 まあ、VRゲームだもんね。さすがに、売りに出されないと知ったら、ね?


 ちなみに、売りに出さないのは、学園長先生曰、売ることができないから、だそうです。


 というのも、『New Era』と一緒に販売する予定のVRMMOゲームは、残念ながら日本でしかプレイができないから。

 サーバー自体が日本にしかなく、さらには現在は日本語でしか対応していないとあって、なかなか難しいらしいです。

 一応、今後は海外サーバーを作って、そちらで、ということになるらしいです。

 差が出ないように、日本サーバーと海外サーバーは全くの別物として稼働させるって言っていたけどね。まあ、そうしないとつまらなくなっちゃうもん。

 そんなわけで、ネット上ではかなり熱くなっているみたいです。


『そういや、明日は何時にどこ集合よ?』

『無難に、十時に依桜の家でいいんじゃないかしら?』

『だな。依桜の家からだと、神社まで近いしな』

『OK! じゃあ、明日十時に依桜君の家だね!』

『おうよ!』

『了解よ』

『問題なしだ。依桜の方は大丈夫か?』

『うん、問題ないよ』

『じゃあ決まりだね! それじゃあ、わたしはこれからお店があるから! じゃね!』

『それじゃ、私も、宿題を片付けるわ』

『俺も』

『仕方ねぇ。思う存分遊び倒すために、オレもやるか!』

『みんな、頑張ってね』


 という風に、みんなとの会話が終了となった。


「明日、か」


 明日は、ついにゲームのサービス開始。

 かなり楽しみだなぁ。

 この日は、これ以上のことはなく、一日が終了し、同時に一年が終わった。

 ……来年は、平穏であることを願うよ。

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