第18話
メールで指示された保健室は二人が先ほどまでいた
階こそ同じ一階だが、違うのはその場所が西棟一階の最奥にあるという点だ。
来た道をそのままなぞるように、廊下、エントランス、また廊下と歩き、無事にその部屋の前まで辿り着いた。
職員室と同じく保健室も部屋の電気は消えていた。
この奥に何が潜んでいるかわからない。だが、二人はもはや完全に『何かある』という想定のもとに行動していた。
ドアに張り付くような姿勢から、
「どう?何か見える?」
「いや、さっぱりだな。誰かいるかもと思ったけど、ま、この暗い中じゃ人影があってもよく見えないだろうな」
「じゃあやっぱり、中に入って確かめるしかないってこと?」
「そういうこと」
「えぇ~……」
「心配するな。いきなり中に入れとは言わねぇから」
「言ってたらぶっ飛ばしてたし」
「あ、そう……」
なんとも力強い返しだ。
「それじゃあ、まずは俺一人で中の様子を見てくる。それで何もなさそうなら、後から明が来ればいい。なにも無理する必要ははないからな」
無意識に明を気遣ったからか、新は、知らず請け負うような調子で声をかける。
「うん、わかった。その……なんか、ごめんね」
言いながら、明は少し気恥ずかしい気持ちになった。
「……?それは何に対してだ?」
「内緒。いいから、それじゃあいっちょ、
明は右手を斜めにして額に当てる。
「まったく、簡単に言ってくれるよ」
それどころか、腹の奥から妙な使命感にも似た気持ちまで
新はすっと立ち上がり、そのままドアと
ドアの取っ手に手をかけると、先ほどの
そして
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