第2話
まず思い浮かぶのは、茶色の髪をした女性の姿。
年は
『バンバン!!』
髪を後ろで
『バンバンバンバン!!』
「……」
そしてこれだけ
それらの条件に
一人は自分の担任教師、もう一人が昔から知る同級生の少女だ。
「ちょっとーーっ!なんでドア閉めるのよ!?私よわ・た・し、分かるでしょーっ!?」
名前を名乗らず一人称だけを連呼する。
さながら、ひと昔前の
ドア越しにも関わらず、それを物ともしない大音量。
ドアの
仕方なく新はため息混じりに、
「そこ、足元注意しろよ」
「え、足元?」
疑問の声とともに外の人物が腰をかがめた時だった。
新がおもむろにドアを押し開けると、ゴン、という
新が目線を下げると、頭頂部を押さえ、
「
「なんだ、
「なんだ、とは何よ!っていうか、詐欺師と思ったのなら開けるな!どんだけ防犯意識
ドアの向こうに立っていた少女、
ぱっちりとした大きな茶色の瞳に
一目見れば、目を
だがそれが、十年近く
小学校に入った頃から高校二年生の現在に
いわゆる
「だから、こうやって撃退しようと……」
カラカラと玄関タイルをこする音を上げていたのは、いつのまにか新の右手に
「怖いわ!アンタ仮にも同級生の女子が家に来たのに、どんだけ
「
「しないわよ!」
「お前ボールな」
「だから、私の扱い!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます