出前をとる幽霊
千里 歩
第1話
まとわりつくような湿気から
この家の住人である
特にこれといった目ぼしい番組もなく、ただ
明日の小テストの勉強のためにと持ってきた英単語帳は、すでに手を離れてリビングテーブルの上だ。
時刻はちょうど20時になろうかというところ。
リビングの扉を開けて
しかめっ
リビングに戻ったらアイスを食べよう。
こんな熱気は冷たいもので吹き飛ばすに限る。
アイス、かき氷、海にプール。
次々思い浮かぶ取り留めもない想像を頭の
「
「ぎゃあああああああ!!」
扉の向こうに
バン!と
「な……なんだったんだ、今の……」
玄関にへたり込み、荒くなった息を
そして
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