第4話 進展

 手がかりが少なく、犯人は一向に捕まらない。エリックがヤードに行ってウォルターと事件を整理していると、ウォルターの電話が鳴った。

「はい、もしもし。ハリー?」

『うん、ウォルター!今、ヤードの近くの家で暴行事件があって、被害者は30代の男性、そばに花がある。例の事件の続きかな?』

「多分そうだと思う。今そっちに行くから場所を教えてくれ」

『うん、場所は…』


暴行事件のあった現場に行くと、ハリーが被害者の手当てをしていた。そばには白い花が置いてある。被害者に話を聞いたりしたが、手がかりは花以外に無かった。


「ねぇ、ヘンリー。この花の花言葉って分かる?」

するとヘンリーは頷いた。

「この花はキスツスという花で、花言葉は『私は明日死ぬだろう』だったはずです」

「…なんでそんなに詳しいの?」

するとヘンリーは微笑んだ。

「小さい頃に花言葉を調べるのが好きで、たくさん調べていたんです。一通り頭に入っていますよ」

「なるほど…僕はまたヤードに行ってくるよ。もしかしたら今日は泊まってくるかもしれない。連絡するね」

「分かりました。…気をつけてくださいね」

「うん」

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