第5話 犯人逮捕

 エリックは再びヤードに向かい、ウォルターと話をした。

「提案なんだが、被害者に許可をもらって家の中で見張るのはどうだ?」

「いいね、そうしよう。ヘンリーに連絡…」

「俺がしておくよ」

被害者と話をするとすぐに許可をくれた。

「どうやって見張る?犯人は寝てる時に襲ってくると思うんだけど…」

「俺がベッドで、エリックがクローゼットに隠れる、とか?」

「でも…それじゃあウォルターが危ない」

「それもそうだな、ダミーはどうだ?」

「そうしよう。それで、僕達はどこに隠れる?」

「クローゼット…2人入れそうだな」

ダミーをベッドに入れ、2人でクローゼットの中に隠れる。

「寝るなよ?眠くても我慢な」

「うん…大丈夫だよ」

数時間後、少し重い足音と共にドアが開き、ナイフを持った男が入ってきた。

エリックは持ってきたバッグから銃を取り出し、ウォルターも音をたてないようにして手錠を取り出す。

振り上げたナイフが月明かりに照らされてキラリと光った瞬間、ウォルターが真っ先に飛び出し男を組み伏せる。エリックも男に向けて銃を構え、ナイフを取り上げた。


夜が明け、空が少しずつ明るくなると同時に事件は幕を閉じた。



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