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「もしもし?」
買い物カゴを
思えば真希がここを利用するのも三カ月ぶりだ。昔から
「明日の皆のお弁当なんだけど、私が作りたくって。……そうじゃないよ。私が料理したいの」
スマホ
やはりというべきか、真希がお弁当を作りたいと言うと、母は自分のお弁当に
「ほら、たまには料理しないと腕が
まだまだ関係が
「うん……うん……今スーパーの前。大学は今日は午前中だけだったから。……うん、明日の分だけだし自分のお
通話終了ボタンを押す。
結局、食材にかかる費用は
(さて……)
そこまでがっつり買い込むつもりはないが、カートをとってきて買い物カゴを乗せる。
大人びた
それはそうと作る予定こそ取り付けたが、
(ハルの好きなもの……)
カートを押しながら売り場を
(カレー、オムライス……どっちもお弁当には向かないかぁ……)
姉として当然ではなるが、
ちなみに苦手なものは納豆やオクラ、ねばねばしたもの。
(でも苦手でも食べてくれるんだよなぁ、ハルは。天使だからなぁ……)
日葵は優しくて嘘を
(お弁当に入れるとすると、ハンバーグなんか
精肉コーナーで
(無難過ぎるかなぁ……なんかこう、インパクトがあるものがいいな)
やはりここは、お姉ちゃんすごい!と思ってくれるような、日葵をわっと
(でもやっぱりお弁当だし、あんまり
とりあえずカートのカゴに挽肉を放り込んだ真希だが、何か物足りない。
と、何となしに
(タコさんウィンナー……)
お弁当に
(……キャラ
キャラ弁、ごはんやおかずを使ってキャラクターを
(今まで作ったことないけど、だからこそ見た目のインパクトは十分……これだ!)
キャラ弁を
(海苔と、あと桜でんぶ……あんまりすごいのは難しいしとりあえずそれで……)
一度何を作るのか決まってからの真希の行動は速かった。
もともと家事を
あらゆる行動の中心に弟が入ってくるせいで変人のレッテルを
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