剣士の協力。そしてスキルの超進化
むくり、とユアが起き上がった。
縄で縛っているが、そんなことなど関係ないほどに剣気が漂っている。
その剣気は源鬼神と呼ばれるのにふさわしい剣気だった。
もともと源鬼神というのはネツの父親であり創造主であるボルケーノたち龍の次に生まれたと言われる鬼神の子供である4人の鬼族のことである。
その鬼神はもう死んでるので源鬼神と呼ばれているのだ。
つまり今のところ4……違う。
もう2人ほど死んでいたんだっけ。
もう2人しかいないのか。
ユアともう1人。
ネツや魔王に1人いるという鬼は例外でほぼ最強な鬼族だと思うやつなのだ。
そんなんに勝てるとか、油断していたとはいえ自分が恐ろしい。
「なぜ、といったな。」
「お、おぅ。」
「俺が間違っていたようだ。昔の師匠に教えてもらったよ。俺の敵でもあるようだな。一緒に戦ってやろうではないか」
!ユアが仲間になった!
たぶんゲームでててててってってってーって流れるパターンの言い方だ。
だがこれで100人力。
リギドにユア、ルキアにルーフィ。そして、俺。
そうそう、の超進化を忘れない。
「お前らちょっと待ってくれ。」
「なんだ?まだあるのか?」
「ちょっと俺のスキルをパワーアップさせようかと」
「2個目の
「いいの」
そう言いながら俺はにユグと名前を付ける。
お前もトヴァレベルに役立てるようになれよ。
また、鳴り響いた。
――
なんとすぐに成功した。
なんかあっさりだな
と、いうことでは出番がなく進化した。
あっさりすぎで怖い。
と、マークは思っているが。
その裏では何回の試行錯誤があったのか。
マークは知らない。
*
その名はマークが望んでいた
マークの望んでいた権能と、トヴァと同じ自我をもって覚醒した。
それは、マークの想像の100倍も1000倍も難しい代物であった。
できたのは、トヴァの協力の成果だ。
実は、トヴァは帰って行ったのではなくユぐの進化に協力をしていた。
その理由はネツの役に立たせるため……というのは建前で、実は友達が欲しかったのだ。
*
〈はあ?これ以上進化なんてできるもんかね〉
*ええ、進化すれば絶対の自我を持つことができるですよ。今の状態でも結構あるけどこれ以上に。*
〈確かに、主も進化を望んでいるようだ。その答え、受けよう。〉
*あくまでも主目線。でもその考え好きですよ*
そして、
だが、さすがにスキルが自我を持つというのは大変で、トヴァでも簡単にできていいものではなかった。
そのため、何度も何度も繰り返しやっとの思いで進化できたのだ。
*さすがに疲れましたよ。ネツ見て癒されるとしますか*
〈お前にそんな性癖があったなんて思わなかったぞ〉
*せ、性癖ちゃうわ!*
照れ隠しのようにトヴァは今度こそネツの体に帰って行った。
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