災厄
その後思いもしないことが起こった……
さらに3年たった。
俺は成長して100㎝くらいに身長が増えた。
それなりに幸せな生活を送っていたのだ。
だが、幸せというのは長続きしないものである。
そして、不幸というのは重なる……
ルーフィと
『神の手の者』としての仕事を晴らさなくてはいけないらしく『天界』に行ってしまった
ルーフィは本当にどこに行ってしまったのかわからなくなってしまった。
この家族、いや、この里一番の手練れがいなくなってしまったことで里のみんなはピリピリしている。
さらに
一人の鬼人が神と人間族をけなした
これは煽りをしたということであり『
6歳の俺や3歳のガルスを巻き込まないでほしかったというのが本音だが、それはかなわない。
『神に選ばれた者』たちの猛攻は激しく、鬼人は急激に数を減らす。
そんな時に追い打ちがかかる。
俺らの里も焼かれてしまったのだ。
熱い。
裸足で炎の中を走っているためか体がとっても熱い。
どうなってんだと思うほど熱い。
熱くなくする方法は……といっても
そんなんできるわけねーだろ!と思ったのは仕方ないだろう。
ていうか、ガルスを抱えてるから泣き声が耳障りなのだ。
走るのに集中できない。いつも赤ん坊を抱えてるやつらってこんなに大変だったのか!
また一つ賢くなったが今はそんなこと考えてる場合ではない
ガルスのせいで電光石火でんこうせっかもできないし。
あ~~~どうすれば生き残れる!?
そんなことを考えている暇はなかった。
炎が迫る。
あ、これやばいかもと思った瞬間に、俺は宙に浮いた。
サクラがガルスごと俺を投げたのだ。
は?と思ったのはつかの間、すぐ『
今俺は宙に浮いている。どうやれば着地できるか分かった後周りも確認する。
目に映ったのは炎の中に立っているサクラ。
その口元からは小さい言葉が発される。聞こえたわけではないが天才カシコサが最後に何を言ったか簡単に理解できた。
できてしまった・・・・・・・
『あなたたちだけでも……』
その瞬間俺は着地し走り出す。
サクラも気にせず。
ウィラは素手に戦死してしまってもういない。
炎の中を走る。
走る。
走る走る走る走る走る。
そして炎の中を抜けようというときに、それは起きた。
「ああああああ!」
ガルス!?
そう、ガルスが叫びだし、俺を振り払ったのだ。
「なんだ!?」
転がったがルスが炎に包まれる。
「がルス、がルス---!?」
炎が晴れたとき、そこにガルスはいなかった。
何が起きたのか理解できない。
どういうことだ。
〈不測の事態、解析不能のため回答不能。〉
なぜこうなったんだっけ。
ああ、そうか。
意味不明は意味不明。不測の事態で解析不能。
じゃあ俺にわかるわけがないのか。
もう何日たったっけ
時刻なんて図るものがないし、ずっと死者蘇生の魔法を探してたから、考えてもいなかった。
〈合計で言うならば2日と半日。あと、死者蘇生の魔法は発見したが今は使えない。〉
あ、わかりました。
そっか、もうそんなにたってたか。
鬼人がどうなのかはともかく、人間の場合もうすぐ死ぬかな。
そんなことを考えていると魔法陣みたいなのが地面に敷かれた。
「マーク!」
「大丈夫か!?お母さんは!?」
そこから現れたのはルーフィと
2りとも、おそかったなと俺は思う。ルーフィの言葉を聞いた俺は首を横に振った。
サクラはもう既にいない。それはガルスも一緒である。
なきそうな
だが、ルーフィはともかく
「神の場所に行きましょう」
そういったのだ。
「は?敵軍のところだろ?」
そう俺が言ったのも仕方がない。だって本当に敵軍のところだったからだ。
「そうだけど、私の弟たちといえば滞在を許してくれるでしょう」
〈
そっか。
「そうか。いいかもな」
と俺も答える。
「よし、じゃあ行くわよ」
という発言と共に魔法陣と綺麗な詠唱が入る。
『
「あれ?ここどこよ?」
ついたのはお城の城内だった。
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