第4話  静寂

 毎日のように日常が始まっていく。太陽が昇り、明るい光を照らす。朝食を済ませた健司は会社のかばんを持って、玄関へと向かう。「おはよう」とドアが開き、早紀が起きてきた。「おはよう」と健司も私も少し動揺しててまった。何も感じなかったのか。早紀は洗面所へと消えてい居た。

「じゃあ、行ってくる。何も聞くなよ」くぎを刺されて、健司は会社へと出かけて行った。

リビングに戻り早紀の朝食の用意をすることに、高校生の別れた、別れないことなど、親が動揺することでもないが、気にはなる。

「パパって何かあったの?」早紀が部屋に入ってきた。

「何が?」

「なんでもない。お腹空いた」

「わかった。すぐに用意してるから。」

早紀はすでに制服に着替えて、テレビをつけて、そちらに夢中になっている。

健司から何も聞くなとは言われたが、言いたい。

「どうぞ」

変わらない日常がまたそこにあり、「いただきます」卵焼きに箸が伸びていた。

 学校の部活の人と付き合ってることを聞いていたので、「今日って、テニス何時に終わりそう?」

「うん、そのまま言ってくるから、18時くらいには帰ってくる」

「分かった。気をつけてね」

「はーい」

この様子では何も分からなかった。

「ごちそうさま」

 先は高校に出かけて準備を整えて「行ってきます」と家を出て行った。

 どことなく、緊張が解けたように、ため息が漏れる。ダイニングテーブルで少し朝のワイドナショーを眺めながめていた。ただ、テーブルは食べ終わった食器が残っている。重い腰を起こして、後片付けようと立ち上がる。また、ため息をついてしまった。

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