気持ちの変化
私、洋子、宗則、千宏ちゃんの4人でライダーズカフェへ。
洋子先導、私がしんがりだったので、後ろからゆっくりと千宏ちゃんの運転を見ていたが全く危なげない感じだった。元々スクーターでは通学していた訳で、バス通学からいきなりバイク通学の洋子の時よりは馴染むのが早くて当然なのかも知れない。
カフェには昼食時のピークをずらして到着した。
上のフロアは普通のマンションなのでバイクのエンジンはすぐに止めてバイクを一台づつ停めていく。
奥の方は席が埋まっていたので、入り口に一番近いテーブルに座る。自分達のバイクの見える特等席だ。
「お二人のお邪魔してしまって良かったんですか」と千宏ちゃん。
「いやいや、それはこっちの台詞だって」と返す。
ウェイトレスの子に声を掛けてそれぞれの空腹具合に合わせて注文をして、あとはバイクを眺めながら歓談する。当然話題はバイクにまつわることになるのだけど、今日は洋子のカフェレーサーのカスタム計画がメイン。
私の家で作業するので、私のIDで大手バイク用品通販サイトへその場で発注し、商品が届くまでにお風呂場改塗装ブースの準備や塗装用のウレタン塗料やサーフェーサー(下地処理剤)の購入などを進める。
洋子の理想では最近良く見る艶消しのブラックにしたいとのことだったが、これはさすがに技術的に厳しいので、私のニンジャの時と同じで単色の艶有りブラック塗装にしようということで落ち着いた。
そして宗則の提案で辛島にも声を掛けることに。
最近転けてタンクを凹ませてしまったからだけど、これは辛島のタイミングや懐具合が良ければだ。
宗則がその話をした時、洋子の表情が少しだけ上擦ったような気がした。気のせいかもしれないけど、もしかしたら辛島の事が男子として気になり始めているのではないかな?
この気づきはまだ私の中にしまって置くことにした。
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