第14話 夏休みのおまけじゅぎょう
夏休み!
うれしいけど、プールのほかにもう一つイヤなことがあるんだ。
それは、おまけじゅぎょう。
普通のおまけは嬉しいおまけだけど、このおまけは全然うれしくない。
今日は算数のおまけじゅぎょうの後にプールっていう、
がんばりがいっぱい必要な日なんだ。
こんだけがんばったら、アイスをいっぱい食べていいとか、
プリンもゼリーも食べ放題とか、
何か楽しみなことがあるといいんだけど・・・。
そんなこと考えながら家の近くの坂道を歩いていると、
いつもの田中さんと犬の散歩に出くわした。
いつものように、わんこは道の反対側から、
びっこを引きながらぼくの方に向かって
「くう~ん」って寄って来ようとした。
白いわんこだけど、顔のまわりや胸のあたりに
汚れのような模様のような茶色い色の毛がある。
田中さんみたい。
思い出した。
わんこの名前はタロウ。
この前おばさんが、
「ほんとの飼い主は死んじゃったんだよ。かわいそうにね。」って言ってた。
飼い主は田中のおばさんじゃないのかな?
ほんとの飼い主ってだれだろう?
ちょっと不思議に思ったけど、すぐに忘れた。
プールバッグを振り回しすぎたんじゃないかと気になったんだ。
また水着をどこかにおいてきたら、ママにすっごく怒られそうだもんね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます