第4話 めんどくさいので簡単に終わらせる

「で、そのSさん「佐々木さん!」はどこに連れていかれたって?」

「それがわかれば苦労しないでしょ?」


何言ってんだ?


「おまえ、どこに行ったか分かるだろ??」

風間未亜に聞く。

ちょっと驚いた顔をしたが、すぐに目をそらし答える。

「監視カメラって・・・」

「おまえ・・・緊急事態に何言ってんの?」


すると、ため息をついて観念したように言う。

「もう・・・たかひろには普通にしろって言われてるんだからね。」

「知ったことか。」

同級生①②は震えながらこちらを見る。

「で、どこに行ったか分かるんだろ。」

「あのラブホテルよ。」

歓楽街の裏のほうにあるラブホテルを指さす。

「私にわかるのはそこまで。どの部屋かまではわからない。

 レイプされそうな女の子がいる部屋わからないの?」

「えーめんどくさい。」

「何言ってんの?殴るわよ。」

「レイプされそうな部屋って3つくらいあるからわからないなぁ。」

「あんた、同級生だからわかるでしょ?」

えー・・・同級生に興味なかったし。

「わからんよ。で・・そろそろんじゃない?」

「来るけど。でしょ。」

へえ、そうか。

「あーめんどくさいな。」



伊勢勇人は手を上に挙げて言った。





「メテオ」

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