第2話 同級生?まったく記憶にない

昼休み。

風間 美亜はすっかりクラスメイトと打ち解けているようである。

「風間さん、前はどこに住んでいたの?」

「前はN県だったんだけど、家庭の都合で引っ越したの。」

「彼氏とかいるの?」

「実は・・・大好きな人がいてね。」

「えぇ!?すごーい・・・」


何時の間にあんなにコミュ力が付いたのかね。


伊勢勇人は自分の席で机に突っ伏して眠りについた。


放課後、伊勢勇人はようやく目を覚ました。

”あんた、いつまで寝てるのよ”

となりの風間未亜が言ってくる。

おぉ・・・8KHz・・・これならだれにも聞き取れまい。

”うるせ・・・テストの点はとってるからいいだろ”

”相変わらずのコミュ障ね”

あきれたように立ちあがる。

”たかひろにはよろしく言っておいてくれ”

”はいはい”


「おまたせー、誘ってくれてありがとう!」

「いいの!今日は未亜ちゃんの歓迎会だー!」


どうやらクラスの女子連中で出かけるらしい。

まぁ、俺には関係のない事。


”ちなみに私んち、あんたの部屋の隣だから。晩御飯用意しておいて。”

”はぁ!?”


無理難題をぶん投げて去っていった。

たかひろ・・・自分の身内は自分で何とかしろよ・・・。


伊勢勇人は一人暮らしである。

自分のアパートに帰ってきた。

晩御飯?知ったこっちゃない。

バイトに向かう。コンビニの店員だ。


22時、バイトがようやく終わった。

「お疲れさま。この弁当持って帰っていいよ。」

店長の好意に甘えるとしよう。

いちおう2人分確保する。たかひろに迷惑かけられないし。


アパートに向かう途中の繁華街。

街角に何人かの女の子がたむろしている。

関わり合いになりたくないので、回避しよう・・・


「なに回避しようとしてんのよ」

回避できなかった。

見ると、風間未亜と見たことのあるような無いような・・・少女が3人街角にたたずんでいた。

風間未亜以外は青い顔をして震えている。

”だれ。こいつら?”

”同級生よ。覚えておきなさいよ!”


あぁ・・めんどくさい。

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