第3話 さらなる高み
琉生那!!琉生那聞こえるか!!!
琉生那くん!!しっかりしてください!!
俺を呼んでいる声がだんだんと大きくなってきた。
「俺は.........」
「目を覚ましたか!!腕は大丈夫なのか!切られた矢先すぐに再生したがアレは一体何なんだ!」
「痛くない出すか!?すみませんこんな事態に巻き込んでしまって...」
心配してきてくれる二人に応えるようにして言った。
「あ、あぁそれなら大丈夫。あと俺、さっき腕ちぎられた悪魔と契約した」
「は!?」
「契約!?それはどういうことだ!!」
「悪魔と契約なんてあり得るんですか!?!?」
二人は大声を上げて驚いた。
それもそのはず。
腕を引き裂かれた相手と契約を結んだのだから
そしてその契約した相手が悪魔なのだ。
驚かないほうがおかしいといっていいだろう。
「いや~まぁいろいろあったわけですよ!!そんなこんなで僕は無能力者じゃなくなりました!腕が元通りになったのも悪魔の力のおかげだよ」
「そんなことがあっていいのか......これから悪魔とも戦っていくというのにその悪魔の力を宿して戦うのは批判されないだろうか......」
「まぁ!それは戦いで爪痕を残せばいいだけの話だ!」
「そう、うまくいくでしょうか......」
「俺はやるぞ!!この世界と日本を守る英雄になるんだ!!」
「勢いだけはいいな......とりあえずアジトに戻るぞ」
「ラクスさんただいま戻ってきました!」
「お疲れ様。何かバーンについて分かったことはあったかい?」
「それが調査できる状態ではなくなってしまって......あの洞窟に悪魔が出たんです!」
「悪魔が?また大変なことに巻き込ませてしまったね。生きて帰ってきてくれて何よりだよ、それで悪魔とはどうなったのかな?」
「それが......琉生那と契約を交わしました...」
「なるほど.....琉生那くん何か異常はないかい?」
リーダーは驚くことはなく冷静だった。
「それは大丈夫だぜ!!ちゃんと悪魔と話して契約したからな!!」
「そうか。それならいい。今日は疲れただろう、ゆっくり休むといい」
「いいんですか!?悪魔ですよ!!人類の敵ですよ!?」
「そんなに慌てなくてもいいよ。いざとなったら私が動くからね」
あっさりと許してしまうリーダーに二人は驚きを隠せずにいた。
「まぁまぁ!俺がこいつを使いこなして見せるからさ!!安心してくれ!」
「はぁ.....本当に大丈夫なのだろうか...」
「今は琉生那くんを信じるしかないですね...!」
「じゃあ俺はこれで!!お疲れ様です~~」
俺はそういって自室に向かった。
「って...俺の部屋ってどこだっけ...??」
「はぁ~~疲れた~~~、いきなり悪魔と遭遇したときはどうなるかと思ったがなんとかなってよかった」
レノアに部屋を教えてもらい、自室に到着することができた。
「しかし随分とひろいな!これがギルドってもんか...すげ~な...はぁとりあえずは一日やりきった。いきなり俺の異世界ライフが終わらなくて良かったぜ」
今日内容が濃すぎたな......
いきなり死んだかと思えば悪魔と契約することになって無属性魔法っていう特殊な力を手に入れることができた。
ちゃんと自分のものにできるように頑張らないとな...
今からいってみっか!!
俺は目を閉じた
「黒無知!!ここって自由に出入りできるのか??」
「契約者同士ならな」
「そうだったんだ。なんかすげー!!」
「それでよ!俺に魔法を教えてくれよ!!」
「魔法?お前もともと魔力持ってなかったから俺の力をコントロールできない」
「まじかよ!?!?それ何とかならないわけ!?」
「それはお前の理解の速さ次第だな」
「よっしゃ!そんなもんすぐ理解してやる!!」
「だが今日はやらんぞ、俺は疲れた、寝る」
「疲れたってなんだよ!!大したことしてないだろ!!それに悪魔って寝るのかよ!!」
「いいから早く帰れ」
そう言って僕はムリヤリ現実に戻された。
「なんだよ黒無知のやつ。まぁ今日は確かに疲れたし俺も寝るとするか」
と、ベットに寝転がろうとした瞬間
「琉生那!!起きているか!緊急、呼び出しがかかった!日本に侵入した魔物が探していた“ある人“を捉えた!今すぐ日本に向かうぞ!!」
おいおい!マジかよ!!いきなり危機かよ!!
俺まだ力をコントロールできていない
そんなので戦えるのか......?
けど行くしかね~だろ!!!
俺は寝ることもなく一服することもなく自室を飛び出した。
つづく
あとがき
最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます!!!
これからも少しずつですが投稿していこうと思っているのでよろしくお願いします!!ではまた次のTWOWORLDで!!
立花レイ
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