おじデイズ

@9117amiyuki

第1話

僕の名前は小路哲郎(おじてつろう)。若い頃は名字に対して違和感の一つも抱かなかったが56歳になった今は、このなんとも言えないもやもやとした名字に対する思いを募らせる毎日だ。仕事はばりばりできるタイプではなく女性運もこれっぽっちもなかった僕は独身貴族を貫いている。会社でも業績を残せず、パッとせず、周りからは普通、普通、と言われ続けている。僕はそんな、、、いたって普通のサラリーマン、、、いや、違う。僕は決して普通ではない。僕には一つだけ、、誰にも言えないある秘密がある。それは、お話しすること!掃除機の"じきちゃん"と!掃除機をかけるとき、一人ぼっちの僕にじきちゃんはいつもあたたかく優しく話しかけてくれる。じきちゃんだけが僕の味方だ!

「おじさん!今日もお疲れ様でした!」

「おじさん!明日は雨模様だから傘忘れないようにね!」

じきちゃんのあたたかい優しさにいつも僕は癒されている。だがしかし、、、そんなじきちゃんと僕に突然悲劇が襲う!

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