6話 言ってくれはった♪


自己中も

認めてくれて

嬉しかな


    ねじ巻き黒句




「私が一番好きな食べ物は、かつおぶしだ!」

化け猫の三毛の中将は、穂波ちゃんと僕に告げた。


「えっ?何?」

穂波ちゃんの言葉に、僕も続いた。

「えっ?何?」


穂波ちゃんは、僕を抱きかかえると、耳元で囁いた。


「これが、私たちが知りたいであろう事?」

「そ・そうみたい」


ものすごい秘密を教えてやったかの様に、満足した表情の三毛の中将は、

「それじゃ、お前達も早く帰るんだよ」

と言って去って行った。


「穂波ちゃんごめん、猫を代表して、ごめん。

猫って、こう言うとこあるんだ。でも悪気はないんだ。」

僕は謝った。


「そんな猫ちゃんも好きだよ」

と優しい穂波ちゃんは、言ってくれはった♪


ありがとう、穂波ちゃん。

僕も穂波ちゃんの事好きだよ。

と思いながら詠んだ一句。




読んでいただき、ありがとうございます。(*v.v)。




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