第二十五話 筋トレによる変化 バストアップ!(俺がしてどうする)
未だ体重は落ちないものの、身体は快調な今日この頃の風呂上り。
デブ九郎「ん?」
鏡に映った♪ 私のお腹♪ 情けないようで♪ ふくよかでもある♪
デブ九郎「やかましいわっ!」
くびれこそ取り戻したものの腹にはぜい肉がたっぷり鎮座している。それは肉体という玉座に君臨する暗君に他ならない。そして、そんな事より餃子食べたい。
閑話休題
いまだ腹はスリムに至っていない。だが鏡に映った中年バディには変化が表れていた。なんというか胸が開いている感じなのだ。特別胸を張っているつもりはないのだが、見え方が違う。鳩尾当たりのポッコリも少しマシになってきた気がする。わき腹にかけてのラインにメリハリがあるというか、そんな感じだ。
デブ九郎「どれ……」
世楽、全裸で跳ねる!
トントンッ、ゆさゆさタプタプ……!
トントンッ、ゆさゆさタプタプ……!
ぜい肉がタプついた。
デブ九郎「やはり……!」
デブ、再び全裸で跳ねる!
トントンッ、ゆさゆさタプタプ……!
トントンッ、ゆさゆさタプタプ……!
ぜい肉がタプついた。
だがしかし――
デブ九郎「タプつきがちょっとマシになった‼」
いままではタプンタプンだった腹の揺れがタプタプ程度になっていたのだ。
つまりは身体に締まりが出てきたということだ、多分。
デブ九郎「特に!」
パチンッ!
胸を叩いてみる。手に返ってくる硬さ、打たれた肉の揺れが少なさ。間違いなく胸の筋肉が育ってきている。わき腹やアンダーバストの辺りもスッキリとしてきた。ぜい肉が垂れて大げさに言えば下を向いていた胸が現在では正面を向いていた。
そう、これはまさに――バストアップ!!
デブ九郎「俺の
まあ、肩回りと胸板が育てば相対的に腹が細く見えるしね。
段々と某筋トレ漫画の女主人公のようなこと考え出したな、俺。
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