300文字目 世界の境界

あの時の二の舞になりたくなくて、線を引く。

私は私、君は君。

失いたくないから壁を作る。

でも君が何度も何度も叩くから、壁は音を立てて崩れていく。

だから嫌だったんだ。

だから、私は君に会いたくなかったんだよ。

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