400文字目 世界は闇に呑まれる。

夜が街を呑み込んだ。

椋鳥の囀りが空を穿つ。

星なんてない。

辛うじて見える月は余りに儚く、この闇に溶けてしまいそうだ。

街のネオンがよく映える道を僕たちは闇雲に走る。

朝も夜もないこの街に朝日はもう昇らない。

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