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虫は悪いものなのだろうか?むしろ人間に怯えているではないか…恐ろしいのはむしろ簡単に虫を潰してしまう人間のほうではないだろうか…と、わたくしなりにいろいろ感じながら読ませていただいてます。
ちょうどわたくしが高校生くらいの20年前くらいは表現はもっと自由な時代だったように思います。
昔の携帯小説は年齢制限もあまりなく大胆な表現も多く、
18歳未満でありながらドキドキしながら読んだのが懐かしいです。そういう作品が流行った時代でもありましたし。
今はなかなか規制が厳しすぎのような気さえします。
長文失礼いたしました。
最終回、楽しみにしています。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
こちらでは、KADOKAWA様のサイトをお借りしている以上、運営からの指示があれば当然従いますけど、世の中全体で表現規制が強まっているとしたら息苦しいですね。人種差別や誹謗中傷などは良くないですけど、性表現などは時と場所さえ選べば自由でもいいと思うのですが。
猫村さま、ここまで大胆なものをお書きになるのは、大変だったことと思います。
拝読している限り、不快感も性描写もあくまで品行方正、お行儀のいいもので、もっと不快にできるし、倫理感も壊してしまえるし、不潔なものにできるだろう、と思うくらいでした。理解可能な範疇ではないでしょうか。
感情よりも理性が前面に立っている文章のように思えます。
まだまだドン引きされるにはエグさが足りませんし、読者さんへの気遣いや猫村さまの人のよさが文章に滲み出ていますよ。
ホラー作品ですから、これくらいがちょうどいいのではないでしょうか。
性描写だけは、近頃運営さまも厳しくなったと噂されていますし、書くときには気を遣いますね。
さて、虫が四人も現れるとは……。
いつもの猫村さまなら早希さんも救われるのでしょうが、今回ばかりは分かりませんね。
思う存分大胆に書き抜いていただければ、読み手としては嬉しいです。
最後まで見届けます。
作者からの返信
ご丁寧なコメントありがとうございます。感謝します。
もとより、ワードチョイスや描写において下品なものや汚らしいものを書くつもりはありませんし、ドン引きさせようという意図のものでもありませんので、実はかなり推敲を重ねて言葉を選んだのですが、コメントを拝読するに、コントロールはおおむね意図した通りに利いていたのかなと少し安心しています。
わたしの危惧のひとつは、おっしゃるように、運営サイドの基準をクリアできるかどうかです。そのものずばりの言葉や描写はしていないし、ポルノグラフィ的なものを意図しているわけではないので、そこを汲み取っていただければと思っているのですが……。(正直、ラノベの形をとりつつ、もっとポルノグラフィ的な作品はたくさんあるような……)
それともう一つは、一部の読者様の(ネガティブな)琴線に触れて、他の猫村作品に対しても忌避感や先入観が生じてしまう懸念です。わたしの人となりや作風をよくご存じの方ならば、いかなるスタンスでこれを書いているか察してくださるかもしれませんが、そうでない方にも読んでいただきたいからこそ、広く公開しているわけですから。
しかし、書き手の倫理とは、まず第一に作品に対して誠実であることだろうと思います。お言葉通り、このままやりきっちゃおうと思います。よければ最後までお付き合いくださいませ。
今更ですが、猫村さんの三人称小説って珍しい気がします。「和也」が「夫」にかわり、「夫」が「男」になる表現、三人称じゃないと難しいですよね。
それから、なんていうか、この「自己陶酔」を描けるの、すごいなと思います。少年の表現でも思ったけど、今回はものすごいです…。
すごくリアルで背筋が凍るほど気持ち悪くて、どうして知ってるんだろう、みたいな気持ちになります。苦しい。
性的表現については、かなり否定的な意見を持っているという自覚がある方ですが、この作品においては「18歳未満の閲覧はご遠慮ください」と書いてもいるし、いたずらに扇情的なわけでもないし、作品のコアの部分でありテーマに対して絶対に削れない部分ですし、わたしは気になりませんでした。前回の感想にも追記させていただいたのですが、この作品において感じる「気持ち悪さ」「後味の悪さ」は現実のもので、「虫」の存在によって焦点があっただけなのではないかと思います。
本当になんといっていいのかわからないのですが、登場人物や現実はともかく、焦点をあてた猫村さんと、あてられた物語にはネガティブな感想は持っておりません。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
はい。三人称は操り人形の糸や舞台の書割が見える気がして、読むのは大丈夫だけど、書くのは好きじゃないので滅多に使いません。使わないので下手です。でも今回は普段やらないことをやってみようと思って使ってみました。これでよかったと思います。一人称だと別の作品になってたでしょうね。
「どうして知ってるんだろう」という疑問に答えがあるとすれば、それは「われわれはみんなこんなふうに生きているから」ということになる気がします。みんな、何もかも、分かってるはずなのですけどね…。
性描写については、書き手としては何ら問題ない、何ら恥じることはないと思っています。おっしゃるとおり、これはこの小説のコアですし。ただ運営サイドがどう判断されるかは別の話ですし、個人としては恥ずかしいです。
それにしても、ayaさんの感想はいつも中心を射抜いてきますね。ちゃんと書かなきゃな…。