第13話神たちにしごかれるって本当ですか?!
「さて、もう用事が済んだなら、帰ってもいいかな?」
「まだだ」
「え?」
首根っこをつかまれると、引き戻された。
「お前はまだ弱いからな、俺たちが鍛えてやろう」
「そうじゃ」
「いいか、お前はまだまだ貧弱だが、才能はある」
「あ、あの……」
「俺は主に体術と武器全般について教える」
「は、はな……し……」
「ジーマが魔術を、モイが心理学など、コースが商売を教える」
「く、くる……苦し、い」
いや、なんか言ってるけど、あの……首が絞まっています……てか、このおっさんまじ、力ありすぎだろ! さっきから手をたたいてるのに、びくともしないんだけど!
「ほかにも、クーリアが……」
「おいおい、マーシャよ。 放してやれ」
「ん? クーリアどうした?」
「いや、気づいてへんのか? 蓮君死にそうやで?」
「え?……あ!」
そしてやっと俺は解放された。酸素が一気に体中をめぐりだす。
「はぁはぁ……マジ死ぬかと思った……」
「あらあら、大丈夫?」
「な、何とか……フェトさん……」
いや、本当に死にかけた……なんであんなに力が強いんだよ。 あとモイさん、ゲラゲラ笑ってる暇あるなら助けてくれって……。
「ゴ、ゴホン。 では今から鍛錬を始めるぞ!」
「お、お手柔らかに……」
そして、今日から地獄のような日々が始まった。
そして、俺がここに転移して、体感で数年がたった。でも、ククロが何か細工したようで、現実では半年ほどしかたってないらしい。ちなみに今の俺のステータスはこんな感じだ。
名前:紅蓮
性別:男
年齢:???
種族:遊戯神カーム
天職:ゲーマー
天職熟練度:九千九百九十九
スキル:【状況支配】【完全並列思考】【完全演算思考】【
魔法適正:【全属性】
称号:【遊ぶ者】【支配者】【顕現せし一柱】【悠久を過し者】【監視者】【裁く者】
と、まさに頭がおかしい。その一言である。バグか? チートか? そう思うのも無理もない。でも正規の手段で得た力なんだよなぁ。幾分か寿命がすり減った気がするけど。
「じゃあそろそろ俺は行くとするよ」
神々の住処で存分に鍛えて(ほぼしごかれただけだけど)強くなった俺は、元の世界……というか、下界? なんていえばいいかちょっと分からないけど、皆の元に帰ることになった。
「また遊びに来いよ!」
「いつでも待ってるぞ」
「せやで」
「たまには協会ににも顔を出してくださいね」
「またねー!」
俺は最後に手を一振りしてから、意識を飛ばして……転移した。
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