第7話 魔王主催の夏祭りに潜入せよ

「魔王主催の夏祭り、ですか?」


 私――ふぶきは思わず素っ頓狂な声をあげてしまった。


「うむ」


 明王院みょうおういん烈火れっか様は至極冷静な様子で招待状を読んでいる。

 裏日本の戦国時代には『魔王』がいる。

 魔王――殺生堂せっしょうどう夜叉丸やしゃまるは文字通り、魔人族を束ねる戦国武将である。

 魔人族は個々人の能力がずば抜けて高く、魔力も他の種族とは桁違い。そのため殺生堂の統治する宵闇国よいやみのくに――その名の通り、朝日が昇らず闇に包まれた国らしい――は、裏日本の戦国の世において最も天下統一に近い国とされている。

 しかし、魔人族は残虐な種族と聞くので、天下統一の暁には他の種族はどんな目に遭わされるか分からない。

 だから他の国は必死で宵闇国の侵攻を食い止めようと同盟を組んだり知略を巡らせているようである。

 まあ、私達の火輪国ひのわのくには宵闇国からかなり遠い地域にあるのでまだ高みの見物をしている状態だが……。


 話を戻そう。

 その残虐非道なる魔王から、夏祭りの招待状が届いたのである。

 開催場所は当然宵闇国。常に夜のような状態のあの場所なら時間を問わず祭りの灯が灯されるであろう。花火だってバッチリ打ち上げられる。

 しかしだ。


「どう考えても罠ですよね」

「そうだな」


 烈火様は顎に手を当てて考え込む仕草をしながら招待状に目を通している。烈火様の後ろから私も招待状を覗き込むが、『謹啓 盛夏の候 皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます……』などと、存外丁寧な文章で招待状が綴られていた。魔人族はその能力の高さ故に他の種族を軽視しがちだと聞いていたのでこれは予想外であった。


「しかし、敵の懐に入り込む絶好の機会でもある。ふぶき、暗殺の経験は?」

「ありますけど……そもそも戦忍いくさしのびが入れるんですか?」

「幸い、宵闇国は火輪国から遠い。向こうもこちらには興味がさほどないのか、大して情報もろくに集めていないようだしな」

「何故そんなことが分かるんです?」


 私が首を傾げると、烈火様は招待券をひらひらと手で振る。


「男女一組、夫婦で来いとのお達しだ。俺には正室すらいないことも向こうは知らないらしい」

「あー……それで私と烈火様で夫婦を装って宵闇国に潜入、殺生堂を暗殺しろと」

「そういうことだ」


 飲み込みの早い部下に満足気にうなずく烈火様。


「そうと決まれば早速準備にとりかかるぞ」

「そうですね、私も暗器を研いでおきます」

「違う」

「は?」

「祭りに相応しい衣装を用意しなければならぬ。俺の隣に立つのだ、豪奢な衣装を仕立てさせねば」

「は? いやいや、暗殺するのにそんな格好したら目立ちますって」

「夫婦を装い殺生堂に挨拶するときに隙を突いてズブッとやれば良いであろう」

「それ暗殺って言えんのかなあ……」


 烈火様はときどき知略謀略に欠けた発言をすることがある。

 もしかしてこの人、夏祭りに浮かれてるんじゃないのか? 大丈夫かなあ……。

 私は仕立て屋に身体の採寸をされながら、既に今後が不安であった。


 ***


 ――数日後、宵闇国。

 外からこの国に入ってくる時、本当にこの領地だけ黒い靄に覆われていて不気味だったが、いざ中に入ってみると本格的な祭りの雰囲気であった。お囃子や笛や太鼓の音がどこからか響いてきて、空中には魔力で灯された提灯が並んで浮いている。地上には屋台が立ち並び、美味しそうな匂いが漂っていた。


「うーん、いかにも祭りって感じですね」

「そうだな」


 私は烈火様と並んでこの壮観な景色を眺めていた。

 それにしても、烈火様と夫婦を装うために仕立てられた服、夏なのに純白の狼の毛皮を纏うのは流石に暑い。ただでさえ雪女は暑さに弱いというのに、熱中症になったらどうしてくれる。

 そんな私の思惑などつゆ知らず、「ん」と手を差し出す烈火様。


「なんですか、その手は」

「……夫婦感をアピールするために仕方なく、だ」

「……」


 手を繋げってか。

 しかし本当に仕方なく手を取ると、固く指を絡められたので思わずビクッと体が跳ねた。いやそこまでする必要ないよね?

 背の高い烈火様の顔を見上げるが、素知らぬ顔をしている。こういう時、この主人ムカつくな、と思ってしまう。

 ――ああ、本当に。

 暑苦しい毛皮と、繋いだ手のぬくもりで、溶けてしまいそうだ。


「クク、初々しいのう。新婚夫婦か?」

「!?」


 突然背後から声をかけられ、私と烈火様はバッと後ろを振り返る。

 誰もいない――? ……違う、上だ。

 提灯の浮かぶ空中に、少年が立っていた。何の足場もないのに、浮いている。

 なかなかの美少年である、じゃなくて。

 魔人族の少年だろうか。いや、そもそも少年なのだろうか。魔人族は長命ゆえに、見た目だけでは判断がつかないと聞く。子供にしてはやけにジジくさい口調だし。


「見たところ人狼族とお見受けする。どこの国の者かは知らぬが、招待客ならば存分に楽しんでゆかれるが良い」

「は、はあ……ありがとうございます」


 私がかろうじてそう返すと、少年は満足そうに微笑んで、そのまま空中を歩いてどこかへ行ってしまった。

 私の方はというと、内心ショックを隠しきれなかった。

 背後からの他人の気配に、戦忍が気づかないなんて。

 もしあの少年に敵意があれば、私達は後ろから呆気なく殺されていただろう。

 そもそもこの明王院軍に入るきっかけも金目の物に目がくらんで兵士たちが近づいてきたのに気づくのが遅れたのが原因だし、やっぱり私、忍者の才能ないのかなあ……。

 ちょっとしょんぼりする。


「……ナメられたものよな」

「え?」


 眉根を寄せて苛立った様子の烈火様に、私は頭に疑問符を浮かべる。


「今の餓鬼ガキが殺生堂夜叉丸だ。いや、中身は餓鬼などという年齢ではなかろうが」

「え!? じゃあ今のが魔王……!?」

「早速暗殺する機会を逃したな」


 暗殺しようにも空中に浮かんでいる相手を苦無で撃ち落とすのは難しいと思うが。


「どこの国の武将かも知らずに招待状を送りつけてくるとは、ナメているとしか思えん……」


 グルル、と烈火様は牙をむき出しにして低く唸った。


「おそらくは全国の武将に無差別に招待状を送ったのだ。この宵闇国には全国から戦国武将が集まっている」

「言われてみれば……」


 周りを見渡せば、地元の魔人族に混じって顔を知っている有名な戦国武将もちらほら見かけた。中には宵闇国と敵対しているはずの武将たちも集められている。

 しかし何のために? 武将たちを宵闇国の一箇所に集めて皆殺しにするつもりなのだろうか。

 魔王の噂通りならやりかねないが、しかしあの少年(に見えた魔王)に敵意や殺意といったものは感じられなかった。

 それに、やろうと思えばこの場にいる武将たち全員で結託して魔人族と全面戦争だって出来るはずだ。兵士がいなくとも武将というのは単体でも強いものである。

 目的がわからない。不気味というほどではないが不思議ではある。


「これからいかが致しましょうか、烈火様」

「殺生堂が何を企んでいるか分からぬゆえ、迂闊に動くと危険かもしれんな。まずは協力者となりそうな武将に接触して……」

「おーい、明王院とふぶきじゃねーか!」


 突然よく知った声が聞こえて、烈火様はピクッと引きつった動きをしたが、無視を決め込むことにしたらしい。


「……協力者となりそうな武将を探そう。それがいい」

「おいなんで無視すんだよ、明王院」

「肩に触れるな、汚らわしい小鬼が」

「いつにも増してひどくない?」

悪童あくどう様、お疲れさまです」


 声の主は悪童あくどう鬼神丸きしんまる様であった。

 烈火様は魔王に侮られている苛立ちで、いつもよりも更に悪童様に理不尽である。


「あれ? でも招待状には夫婦で来いって……」

「あ? 俺、嫁がいるって言ってなかったっけか」

「いたんですか!?」


 失礼ながら野蛮――いや、ワイルドなイメージのある悪童様がご結婚なされていたことに驚いてしまった。

 しかも悪童様の後ろに控えている奥方様と思わしき鬼人はなかなかの美女。美しいもの好きの私から見ても高評価である。


「で? 自分は独身だからくノ一を連れてきたんですかァ? れっかくぅん? ぷぷぷ」

「黙れ小鬼、この場で血祭りにあげるぞ」

「なんかコイツ、めっちゃ機嫌悪くね?」

「ああ、さっき殺生堂夜叉丸に出くわしまして……」


 私がこれまでの経緯を説明する。


「あー、ホンット魔人族って気に入らねえよなァ。自分たち以外の種族には興味も関心も示さねえし、自分たちより下の存在だと思ってやがる。鬼人族が魔人族と同類みたいに扱われるのもいい迷惑だぜ」

「悪童様、お気持ちはわかりますが、もう少し声のトーンを落としていただけると……」


 なにせ周囲には普通に祭りを楽しんでいる魔人族もいる。彼らの耳に入れば袋叩きであろう。


「へっ、あてつけにこの祭りで用意されている酒を全部飲み干してやらァ。鬼人族の酒豪ぶりナメんなよ?」


 そう言いながら悪童様と奥方様は酒の売られている屋台へと行ってしまった。どうやら奥方様も飲めるくちのようである。


「せっかくですし、私達も屋台で何か食べましょうか? 魔人族の人たちも食べてるし、毒は入ってないでしょ」

「そうだな……俺はたこ焼きが食べたい」

「たこ焼きはたしかあっちだったかな? ご案内いたします」


 今度は自然と手を繋げそうだった、その時。

 いきなり人混みがなだれ込んできて、烈火様の手を取り損なった。

 魔人族がそのへんを闊歩している状態で、武将とはぐれるのはマズイ――!


「烈火様!」

「ふぶき! どこだ!?」


 二人の声も人混みの喧騒に紛れて相手に届かない。おまけに人の波に呑まれてどんどん引き離されていく。

 どうやら人混みは花火を目当てに移動しているらしく、それなら花火会場で落ち合ったほうが話が早いか、と、私は人の流れに身を委ねることにした。

 烈火様も賢いお方だ。おそらくは私と同じ判断をするだろう。

 やがて、花火会場に辿り着いた私は、待ち合わせの目印になりそうな目立つ場所を探して歩く。

 うーん、しかし、宵闇国というだけあって、提灯の明かりが届かない場所は暗い。

 どこか、光の多いところへ移動するべきか――。

 そう思っていると、不意に毛皮を後ろから誰かに引っ張られる感覚があった。

 振り向くと、女性が立っていた。

 ――こ、この人は――!

 絶世の美女、戦国一美しい女と有名な、あの魔王の愛娘、千夜姫ちよひめ様その人であった。何を隠そう、私は千夜姫様の大ファンである。

 緊張と驚きで口をパクパクさせて動けない私に、あの少年姿の魔王よりずっと背の高い――私より頭一つ高い千夜姫様は、不思議そうに首を傾げていた。


「あなたは――犬?」

「お、おおお狼です、一応今は、はい」

「……?」


 私の挙動不審な言動に、また首をかしげる、その仕草すらも可愛らしい。


「狼さんなら、雅光まさみつ様の場所、匂いでわかる?」

「雅光様……というと、緋色ひいろ雅光まさみつ様ですか?」

「わぁ……雅光様って、狼さんでもわかるほど有名なのね」


 ちなみに緋色雅光様とは千夜姫様の旦那さまである。龍人族の炎属性。千夜姫様は魔人族の闇属性である。

 要は政略結婚で結ばれた夫婦なのだが、雅光様は義に厚く、千夜姫様を心から愛する情熱的なお方であった。


「申し訳ありません、この場は匂いが多すぎて雅光様の場所まではわかりかねます」

「そう……」


 適当な嘘をつくと、千夜姫様はしょんぼりとうなだれる。

 どうやら彼女も雅光様とはぐれてしまったらしい。


「あああごめんなさい落ち込まないで! 今、上空から探してみますね!」

「じょうくう……?」


 不思議そうな顔をする千夜姫様を手で制して、私は指笛で大鷹を呼ぶ。

 まっすぐこちらへ向かって飛んでくる大鷹の足に掴まり、私の身体は宙を舞う。

 蟻の群れのように黒い頭の大群の上を、通り過ぎるように飛びながら雅光様の顔を探す。こう見えて目はいいのだ。

 ――いた!

 龍人族の角の形は魔人族とは違うので、間違い探し感覚で探しやすい。

 場所を特定した私は、千代姫様を雅光様の居場所へと案内する。


「千夜! 探したぞ!」

「ごめんなさい、雅光様……提灯が綺麗だったから、ぼーっとしちゃって……」

「大丈夫だ、もう離さないからな」

「うれしい……」


 人前にも関わらず、雅光様は千代姫様の背骨が折れるんじゃないかと心配になるほどぎゅうっと抱きしめる。

 千代姫様もまんざらでもなさそうで、雅光様の背中に手を回す。


「あのね、女の狼さんが雅光様を探して、ここまで連れてきてくれたの……」

「むっ、そうなのか。世話をかけたな」

「あ、いえ……」


 雅光様の真っ直ぐな視線がこちらに向いて、烈火様とは違う意味でドキドキする。なぜなら、雅光様は――。


「しかし、どうやって探したのだ? こう食べ物の屋台が立ち並んでいては、自慢の鼻もきかないだろう」

「なんかね……大きな鳥を呼んで、空をスーって……」

「……それ、狼関係なくないか?」

「あ、あの……私そろそろ失礼しますね、アハハ……」

「待て。お前、なにか怪しい」


 そっと立ち去ろうとした私を、雅光様が呼び止める。


「お前、忍者だろう。鳥に掴まって空を飛ぶなどという突飛な技を使うのは忍者くらいだ。忍者がここで何をしている?」

「……忍者が祭りに来ちゃいけませんか?」

「ダメだな」


 即答かい。


「ねえ、雅光様……千夜を助けてくれたこの狼さん……? 忍者さん……? 千夜の側仕えにしたい……」

「ファッ!?」


 千夜姫様は突然とんでもないことを言い出した。

 いや、ファンとしてはこの上ない名誉なんですけど……! 旦那さんの視線が怖いんですよね……!


「何を言っているんだ千夜。忍者というのは悪いやつなんだ。卑怯な技を使ったり、人を騙したりするこの世で最も邪悪な職業だぞ」


 いやそれは言い過ぎでは?


「でも千夜のこと、助けてくれたよ?」

「ダメだダメだ、いくら千夜の頼みでも聞けない。忍者はいつこちらを裏切って寝首をかくか分からない危険な奴らなんだ」


 なんでこの人、そこまで忍者を毛嫌いしてるんだろう……。


「ねえ狼さん、千夜のものになってくれる……?」

「あ、こら千夜! 人の話を聞くんだ!」

「あ……う……」


 キレイな顔が目の前に迫って、私は心臓がバクバク波打つのを感じた。

 しかし。


「人の連れを勝手に城に持ち帰られては困るな」


 背後からグイッと抱き寄せるように引っ張られ、驚いて顔を見ると烈火様であった。正直すっかり忘れてた。


「貴様……火輪国の人狼か」

「ほう、富士国ふじのくにの城主はしっかり勉強をしていると見える。魔王にも見習ってもらいたいものだ」

「親父殿を愚弄するのはやめてもらおうか」


 烈火様と雅光様はバチバチと火花が飛んでいそうなほど睨み合っている。

 ふたりとも炎属性であるがゆえに、一度燃え上がるとどんどんヒートアップしてしまうのだ。

 一触即発の雰囲気に、周りの武将や魔人族もいつの間にか野次馬になって見守っていた。

 そこへ、


「おお、何か揉め事かの?」


 当の魔王様がノコノコ出てきた。

 少年ほどの背丈しかない魔王を通すため、人混みが真っ二つに割れる。魔人族の忠誠心と教育が行き渡っている。


「親父殿! この武将、くノ一を同伴しています! おそらく親父殿を暗殺する算段かと!」

「お父様、千夜、このくノ一ほしい……」

「まだ言ってるのか千夜! だから忍者は悪いやつだから危険だと……」

「クク、何やら愉快なことになっとるのう。こういうカオスな状況、ワシは嫌いじゃないぞ」


 殺生堂は口に手を当て、クスクスと笑っている。


「で、そこな人狼よ。ワシは『夫婦で来い』と招待状を渡したんじゃがのう? なにゆえくノ一を連れてきた?」


 マズい。

 くノ一を連れてきたことがバレた時点で、もう魔王は暗殺できない。

 それどころか、暗殺しようとしたことが知れたら、周囲の魔人族も黙ってはいないだろう。


「……っ実は……俺は独身で正室もおらず……一緒に来てくれると快諾した女がくノ一しかいなかった……」


 烈火様は渾身の演技で苦々しく弁解する。いや、話の内容はほぼ真実なのだが。


「お、おう。そうか……辛かったのう……哀れじゃのう……」


 殺生堂はややドン引きしていたが、なんとか事なきを得たようだ。


「ところで、何故夫婦同伴で招待状を?」

「そりゃお主、ワシの愛娘が結婚して五年目を迎えた盛大な祝いの場じゃからよ」


 烈火様の質問にあっけらかんと答える魔王。


「千夜姫様バンザーイ!」

「千夜姫様と雅光様に魔王様の御威光あれ!」


 周りの魔人族もお祝いムードで騒ぎ出す。


「……そろそろ帰りましょうか、烈火様。なんかもう疲れました」

「……そうだな」


 魔王暗殺に失敗した時点で、この場にいる意味はもうない。

 戦国一の美女である千夜姫様にスカウトされたという思い出を胸に、私達は虚無の表情で火輪国へ帰ったのであった。


〈続く〉

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