32話 自問自答

長らくお待たせしました…

本来であれば4月中には更新するはずでしたが結局

5月になってしまいました。

「もはや内容おぼえてねーよ」

って方もいるかと思います…ですがこれからも更新していくのでどうかまた読んでいただけたら嬉しいです。


では、本編へどうぞ!

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俺はいつものアラームより早く目を覚ます。

いつの間にか眠っていたようだ。

随分と寝汗をかいている。

朝食を作る前にシャワーを浴びることにした。

シャワーを浴びながら昨日の寝る前の事を考えてしまう。

父さんと渡辺の会話を聞いてナニかが沸いてくるのは感じた。

そして大切に思っている父さんにもすごく醜い感情を向けてしまっていた。


そして夜の自問自答…


「バカみたいだよな…ほんと」

俺にとって今の渡辺は一体どんな存在なのか考えていた。


そしてその先の答えが…心の底からあんな風に思っているなら…


「最低だな…」

何を自分に問いかけてもわからない…


本当に?


俺は頭を振って切り替え、いつものように朝食の支度をする。

昨日のことは考えないようにして。





「おはよう、和人」

「おはよう、父さん」

支度を終えた父さんがリビングに入ってくる。

既に朝食は出来上がっていたのでラップを取って朝食を父さんと食べる。


「和人、今日は早く帰ってきてくれ」

「わかってるよ、もうこの日なんだね。」

カレンダーを見ると今日の日付にチェックが入っていた。







「おはよう!和人くん!」

「おはよう」

「おはよう、美鈴、明美。美鈴は朝から元気だね」

席に座ってスマホをいじっていたら登校してきた美鈴と明美が俺のところまできて挨拶してくれる。

「そうかな~、いつも通りだよ~」

「…そうね、こうやって和人と話すようになってからはいつも顔がこうして緩んでるもの」

「あっ!明美!!」

明美の一言で美鈴は一気に顔を赤くする。

「それにもしかしたら和人とデート出きるかもしれないし…」

「あ、あ…あわわわわ」

「もしテストで…」

「おはよう~三人とも~」

からかう明美の言葉を遮るように登校してきた優が挨拶する。

「…チッ、永遠に寝てなさい」

「えっ!なんで挨拶しただけで!?」

涙目になる優に俺は自然と頬が緩む。

「おはよう、優。気にしないで、タイミングが悪かっただけだから」

「タイミングが悪いだけでこんな扱い…俺って明美に嫌われているのかな…」

優が遠い目で窓の外を見ていた。

「…わ、悪かったわよ。おはよ」

明美はボソッと、でも優に聞こえるように言い残して席に向っていった。

そんな明美をみて優が唖然とし口を開けて明美を見ていた。

「あ~、優君驚いてる~。明美だって悪いと思ったらちゃんと謝るんだよ~」

「…明日は台風だな、いや今日にでも…」

美鈴は可笑しそうに笑いながら優に言うが聞こえてないのか優はブツブツとなにか言っていた。








~渡辺side~


私は何時もより早く家を出て教室の机で座って窓の外をぼんやり眺めていた。

そして思い出すのは昨日のこと。


和人の家でのこと、そして眠るときのあの自問自答…それは自分でもわからなくて何度も問いかけたこと。


それが昨日和人と話せて出てきた答えなの?

今でも整理がつかなくてため息が出る。

もしあれが私の本当の答えなら…


「バカだな、私…和人のこと…」

いつからなんだろう…いつからかな…?

最初にあったのは確かに純粋な和人への好意だったはずなのに…

私はこんなにも醜いものを抱えていたのか…


私の中にあった和人への暖かな感情がいつの間にかとても冷たくて…









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