第一幕 自己紹介

「ところであまり指摘したくないんだが、続編2作目のサブタイトルでこれはどうなの?しかも主要キャラやで・・・作者頭おかしいだろ・・・」

「Hiro・・・いや、さかなん・・・」

(ぁ、やべ、いつもの癖で声に出てた!)

俺はツッコミを入れた<ボルケーノ>のムードメーカー、ギルに謝罪を入れようとしたが、


「Hiroのマイルームもセンスないなー、って思ってたんだけど、この部屋はもっとだなw」

「うっさいわ!! ・・て、なに?真面目に作ったメインの部屋もそんな風に思ってたの・・・?」

「うんww」

「・・・私もだ」

「たかみさんもかーーー! 大ショックーーー!!!orz」

比較的長い付き合いのギルメンの、本音が聞けて何よりです。


「と言うか、まず突っ込むところそこ?」

「・・・いや、おまえのそれはもう慣れたから、あえて突っ込まん。」

「ですですw」

「不本意すぎる―――!!!!」

ライアスとエル様への漫才ツッコミはお約束です。・・・漫才、だよな?


「Hiro、サブアバだとこんな感じなのか・・・いや、そのまんまと言えばそのまんまだけど」

「・・・自分も今にして思えば何故気づけなかったのか、不思議なくらいです・・・」

「やめてー! そういう評価辞めて――!!」

GANTZ氏とNaoさんからの追い打ち・・・腐るぞ、魚なだけに。


「・・・ぁ、今、「腐るぞ」とか思って無いです?」

「魚なだけにってか?まさか!!w」

「・・・・・・」

「「図星!!?www」」

唯さんとテルからのハモり突込み。いや、ホント仲いいよね。


「私も一緒と気づけませんでした・・・」

「いや、これは仕方ないですよ。・・・むしろこの状況が凄いです。」

「あ、えと、ありがとうございます?」

ミアさんとKless氏のなんか悪くない評価に、ついお礼。

「礼を言う所じゃねーぞーw」といった声も聞こえた気がするが、


「うん、突込みだけだと話が進まないので、自己紹介移りしょうかね。」

「突っ込ませたのは誰やねん!!?ww」

・・・時間の兼ね合いでスルーしました。



「とまぁこんな感じに、自分はよく知ってるメンバですが、初対面通しの方もいると思うので、自己紹介は必要ですかね。・・さて誰からしますか。」

「・・・その前にヒロ、ルームロックはしたのか?」

「ロック?・・ぁー、一応ギルドの主要情報か。わかった、今するわ。」

俺はマイルームの設定コンフィグを開き、「ルームロック」をかける。

これで、フレンドにせよギルメンにせよ、自分の許可がないとここには入れなくなった。


「さて自己紹介」「ルームロックって何ですか?」

・・・をしようとしたら、ミアさんからの質問。あー、教えてなかったか。

「マイルームはフレンドかギルメンしか入れないけど、逆に言えば「フレンドかギルメンならいつでも入れる」んだよね。別に中の持ちモノが持っていけるとかでも無いし、普段はそれで問題ない。・・・けど、そうだな、例えば「友人といったカラオケBOXに、別の友人が入ってきた」らどう思います?」

俺の唐突な質問返しに、しどろもどろながら答えるミアさん。

「えっと、・・・微妙な雰囲気になると思います。」

「そう!そういった、「今のメンバー以外に当面は誰も来てほしくない」と言う時にロック・・・正確には「ルームに入りたいメンバーを許可制にする」設定を、ルームロックというのです!Q.〇.D.」

「・・・なるほど。何となくですが、わかりました。」

自分の雑な説明に、一応ながら納得してくれたようなミアさん。あれ、このネタ通じた?

「著作権w」

「だから伏せたやん!!!」

「wwwww」

をよそに、こういう突込みする奴は、・・・ライアスか。前回の件も含め、やはり近々締めなあかんな。

「・・・そんなわかるようなわからないような例えしなくても、「なるべく伏せておきたい情報を扱う時とかは、入室を許可制にできる」でいいんでは?」

「ぁ、まとまった説明あり。・・・ぇと、Naoさん?」

「何か問題でも?」

「ありません・・・」

普段あまり自分から話さない、Naoさんの唐突な的確まとめにちょっと驚いただけです。・・あれ?なんか既視感?


「・・・いいから、自己紹介始めるぞ。そうだな、まずはギルから。」

「一番手了解!!」

「え?俺が話進めるんじゃ?」

「おまえだと話が進まんだろw俺が進行やってやるわ。」

「ライマス~~~;;」

「突っ込まんぞw」

・・・いや、別にいいけど。頼もしいギルマスを持てて嬉しいです。



ちなみに、このやり取りを見て

(・・最強プレイヤーとこの会話。この人、ホントに<幻の6人目>なんだな・・・)

そう思うものが何人か、いたとかいなかったとか



「さて、ギルド<ボルケーノ>のムードメーカーにして凄腕遠距離アタッカー、ギルとは、そう!この私です!!」

「・・アタッカー以外が苦手なだけでしょ・・・」

「はい、そこ!的確な突っ込みしない!!」

・・はしゃいでちょいと悪乗りし過ぎてるかんあるなぁ。一応フォローしとくか。

「あー、ギルっち、今はこんなキャラだけど、普段はもうちょい真面目だからね。火力で言えばこのギルドでも随一だし、苦手と言っても回復支援も一通りこなせます。」

「タンクは?」

「・・・今後の課題という事で。」

「・・厳しいが、甘んじて受けようか。」

あ、自覚あったんだ。

「あと、種族と上位フォーム、一応言っとこうか。」

「OK。種族は猫。上位は機甲士、魔導士、この前、舞士とりました。」

「お、舞、とったんだ?」

「Naoさんが見せてくれた「分身」や「天国と地獄」がなかなか面白そうで、まだ取れてないけど上げてるw」

「・・確かに、ギルのスタイルには合ってそうだな。」

「また長引きそうだが、自己紹介はそんなものでいいか?」

俺とギル氏の会話に釘を刺すライアス。

「あ、OKでっす。」

「すまん、ちょい長引かせた。」

素直に受ける、ギルと俺。

「まぁ、程々にな。次は、たかみさん、行ってみようか。」

「・・・わかった。」

次に指名されて、たかみさんが前に出る。


「・・・たかみ。種族はヒム。回復と支援を主に育ててるけど、他も一通りできる・・と思う。上位は舞士と魔導士。・・・以上。」

「さて次はGANTZかな。」

「え、終わり!? あ、すみません。」

思わず突っ込んだが、初対面なのか即座に謝罪を入れる「テル」。

「?? 必要なことは言った。それと謝る必要もない。」

「ぁ、はぁ、恐縮です」

気持ちはわかるぞ。

「たかみさんはいつもこんな感じだから、そのうち慣れるよ。もちろん、回復と支援の腕は「さすたか!」と言わせるくらい。」

「さすたか、聞いたことない・・・でも、悪くない。」

「え、え~っと・・・」

ますます困惑する初対面の面々。あれ?むしろ微妙な空気にしちゃった?

「ハイ次!GANTZ、頼んだ!!」

強引にもっていくライアス。おおう、さすます!


「GANTZです。ガンツと呼んでください。種族はドワーフ。タンク主体のプレイで、上位は聖騎士と魔剣士取得しています。よろしくお願いします。」

おお、今までで一番まともな自己紹介!!

「・・相変わらず上位は、2つだけ取ってるんだな。」

ライアスの質問に答えるGANTZ。

「先にタンク系1000で充実させようと思ってるんだけど、なかなか・・」

「わかります。・・・900以降、ほとんどと言っていいほど上がりませんよね。」

Naoさんの相槌に、うんうんといった様子のボルケーノメンバー。


(雲の上の会話だ・・・)

ともしび亭メンバーの多くはそう思った。


「えっと、GANTZさんは私がボルケーノにお世話になっていた時からいらっしゃたと思うんですが、ギルド歴は長いんですか?」

「創設時にはいなかったんですが、たぶん初期の頃から入ってましたね。LVキャップが50になった頃かな?」

「あ~、ちょうどギルマス会議で出た<始まりの5人>が登場した頃っすねw」

エル様の茶化し気味の発言。あれ?言ってなかったっけ?

「・・・と言うより、GANTZも<始まりの5人>の一人だぞ。」


「「「「はっ?」」」」

ライアスの突然の爆弾発言に、固まる空気。

あ~~あ、いっちゃったよ、この人


「・・えっと、マスター?」

ミアさんの発言。ん?この場合俺の事か。

「うん。俺とライアス含む、50HD、拡張PTによる10人向け攻略ダンジョン多分初の攻略メンバーの一人だよ。」


「「「「「えーーーーー!!!?」」」」」

俺の発言に事態が飲み込めたのか、驚愕する一同。


「・・・なんで教えてくれなかったんすか?」

「いや、別に、自分から言う事ではないと思うので・・・」

わかるぞGANTZ!!俺はリアルで何度も深く首を縦に振った。

「・・・つまり、知っていて教えなかったマスターズが悪いということか。理解。」

「「なんで、そうなる!?」」

たかみさんの八つ当たり発言に俺とライアスが同時に突っ込む。あれ、この流れ?

「・・・・・とりあえず、マスターズの二人はそこに正座して、息をしないでおこうか。」

「「いや、それは死ぬから!!??」」

再びハモる俺とライアス。Naoさん、容赦知らないっすね。


とりあえず、ライアスと正座しました。

あれれ~、おかしいぞ~~?

暴露したライアスはまだしも、俺は全く今回は悪くないと思うんだけどなぁ・・・


「えっと、この流れで次の自己紹介は俺とかでいいの?一旦CM入る?」

「じゃ、CMで。」

「準備してない俺が悪かったです!!マジ、すんませんOTZ」

エル様のボケに、容赦なくのっかる正座中の俺氏。

「・・・小芝居はいいから、次、エル様頼む。」

「はいはーーい。」

この辺の空気の切り替えは、さすえるって感じやな。


「さて、自分は「エル様」。名前通り種族はエルフ。どのフォームもお任せのオールラウンダーで、15のフォーム全て極めるのを目標にやってます!」

あら、まともな自己紹介。・・・意外とこの辺、真面目なんだよなぁ。

「今いくつフォーム取ってるっけ?」

「ファイター、ナイト、ヒーラー、バード、シーフ、モンク、ガンナー、スナイパー、マジシャン、ウィザード、聖騎士、舞士、機甲士、魔導士、魔剣士・・・のうちの、機甲士と魔剣士以外、13取ってるっす!」

「なんでいきなり、全フォーム言ったの!?」

「読者の方がわかるように・・・?」

「うん、意味が分からん」

「「Hiro(魚)と同じようなことをww」」

「はい、そこ、微妙にハモらない!!!」

あー、なんか補足するのも馬鹿らしくなってきたぞ。

「・・・こんなやつですが、オールラウンダーと自負出来るくらいに何でもそつなくこなします。・・・後、通称「エル様ガイダンス」と言われるくらい、最新情報含め、CFOの情報にやたら詳しい奴です。」

「イェイ!」

「・・・たまに、こんなやつに頼らないといけないのが悲しくなるが・・・」

「ひでぇ!!w」


「とまぁ、エル様もこの辺かなぁ。もっと詳しい事は個人で。じゃあ、次は、」

「その前に残念なお知らせがある。」

「???」


「・・・「一話の文字数が微妙に多くなってきたもので、続きは次幕でお願い。あ、次は「ともしび亭」のメンバー紹介ね」・・という謎の指示が来た。」

「どこから聞いてるの!!?と言うか、作者~~~!!!」

「いや、元々3幕に分ける気だったからさぁ。」

「普通にしゃべってくんな!!! ・・ぇ、3幕?2幕じゃなくて?」

「うん、3幕。ほら、やっぱ、主人公の話は深くやりたいじゃん?」

「嫌な予感しかしない―――!!!」



続く

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