第10話 九龍城 五龍〜六龍(ウーロン〜リュウロン)


 五龍(ウーロン)


 肩を掴まれた。

「待って」と言われ、振り返ると、

鈴麗がいた。本物の―鈴麗―

「どうして…ココに」

「傷が癒えたからね。ロンからの頼みで加勢に来たよ。麗煌を助けてあげてって。アイツは昔から心配性なんだから。で、ココに馳せ参じたってワケ。驚いたでしょ?影武者ちゃん」

「なんでウチに協力なんか…ウチは鈴麗お前に成りすまして…」

「麗煌。顔をあげて。いい、私もジェネチャイナである前に格闘家。君が私より強かったってだけさ。拳は交えても恨みはしない。ロンから色々と話は聞いてあるしね、おっとお出ましだ。さぁ早く!」


 六龍(ウーロン)に達する頃には

仲間達が鈴麗(麗煌)に追いつき、

続く七龍(チーロン)の間へと歩を進めてくれた。

そして、七龍には―


 

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