第9話 九龍城 四層 四龍(スーロン)

  ―神楽―


 目の前にはマントを羽織った少女が現れ

た。件のAI兵器を足蹴にしている。

軍学帽にはりつけられたメタルプレートが鈍い光を放っている。

「まだ…ボクにも利用価値はあるだろう」

神楽は奥の扉をクイクイッと指差す。


無言で頷き、鈴麗はその扉の先へ―

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