第7話 九龍城 二層 二龍(アルロン)
足場を失くすような目眩を覚える。
今しがた上がってきた景色が目の前にある。
回廊のから人形兵器が姿を現す。
「クッ…」
歩いてくるかと思えば、突如として走ってきた。一瞬にして間を詰める。
―速い―
拳がとんでくる。ガードが間に合わない。
思わず目を瞑りそうになる。
その時、子柄なツインテールをした少女がサーベルの切っ先を拳に受けて鈴麗の立ちはだかった。
―シャルロット!!―
「あらあら、そんな品のない攻撃はゴリラ娘だけで十分間に合ってよ。
ココはわたくしめにお任せを…小鈴さんを…両親の仇を…」
「ク…」
思わず涙が出そうになるのを堪え、鈴麗は首肯する。
無事階段を駆け上がる姿を確認したシャルロットは敵に視線を転じる。
「さあ―躾をしてさしあげますわ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます