第4話 神楽とジェネシスの出会い
「ボクとジェネシスの出会いはね…」
神楽の話では、陰陽師…その特殊な力を持つ血筋に産まれた故に、幼少の頃はその力を制御できずに忌み嫌われる生活を送っていたこと。
西洋学ではESPと呼ばれているらしい。
いわゆる超能力。ジェネシスは東洋の神秘に魅せられて陰陽思想に行きついたらしく。
神楽はジェネシスに見初められた。
「自分を理解しようとしてくれる人に出会えて、自分の居場所をもらえて、凄く嬉しかったんだ」
「それでもヤツは」
「ああ…判っている。ボクにも責任の一旦はあるからね。ボクの洗脳術に加えジェネシスはVRの電子化した戦闘データを君の弟の脳に電気信号変換して情報を送りこんだんだろう」
「ウチの事を監視していたのもジェネシスの指示か?」ふと先の闘いで話は聞いていたが
納得のいかなかった疑問を投げかけた。
「ああ。あの会場に君が来ていることはヤツにとって、まったくの偶然だったらしい。が、ジェネシスには見覚えがあった。
小鈴の能力は高い事も既に証明されていたからね。ボクに仕向けさせたんだよ。
ボクとの闘いで一瞬戦闘係数が爆発的にはねあがった事に確信を得たジェネシスはボクに君を監視下に置くよう命令したのさ」
「小鈴の洗脳を解く方法はあるのか?」
「そうだな。コレといった術式は存在しないけど、強い記憶、想い出をゆさぶることができれば。あるいは」
なんとも頼りなげだが、やってみるしかない。
「ありがとな。お前とは違う場所、場面で会いたかったよ」
「ボクもだ。勝手ながらだけど良い結果を期待してるよ」
その言葉を受け取りウチは病室を辞した。
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