非日常は続く
おかしい。
さっきまで
いつも
「ユウ!グラウンドにも人が居ないっ!」
この
「とりあえず
こんな
いつだったか、
でも、今はまだ
学校に人が居て
――――――――私とユウを
そして今、ユウは私の手を引いて走っている。
(どっちでも嬉しいな……)
ユウには悪いけど、もう少しこの時間が続けばいいなって私は思ってしまった。
あれからどのくらい走ったのか。
いつもならとっくに学校の外に出てないとおかしい。
「ユウ氏、ちょっと待つでござる」
「なんかおかしいとは思わないでござるか?」
……言われてみれば
「なんでお前は
僕は走りっぱなしでかなりキツいんだけどな。
「そこ?いまそこがそんなに
大事じゃないけどさ……こう、なんと言うか
「まぁ、それはさておき。同じ方向にかれこれ十五分ほど走り続けているのに、いつまで
「……ござるが?」
「
「何か考えがあるんだよな?」
「もちろん。まず、このシャーペンをここに
「それでは行くでござるよ!」
そう言うと、
「……おいおい、待てって!」
――――――――――――――――1分後。
「やはり……」
「…………はぁ、はぁ…………ちょっと待って」
ゴメン、マジ
「もう良いでござるか?」
「……なに?」
「今、同じ方向に
「ゲームなんかでよくある"
「こういうのは同じ
「へぇ~」
「先ほど、走り回っている
こんな
「そうだったのか……。それで、どうしてあんなに
「あれに
コイツあとでしばこう。
「これしきの
ホントにおぼえとけよ。
「
「11秒フラットでござるっ!!」
「なん……だと……?」
なんで
「まぁそんなことはさておき、正解の道を探そうではござらんか」
「戻るのか?」
「こういうのは
ゲームだったら……と
「なんでそんなに
「
「なんでテンション上がってんだよ、バイトの
働かせてもらっている身としては、早くバイトに行きたい
「もうすぐさっき居た教室だけど……」
戻るだけ戻って、結局なにもありませんでしたじゃ話が進まない。
「ゲームなら、教室に戻る
またゲーム
「僕も戻りながら他の教室や
「うむむ……」
次の
「ちょっと待つでござる」
「何か聞こえてこないでござるか?」
「
言われてみれば、ポーンポーンとボールが
「教室の方から聞こえてくるな……。見に行くか?」
誰か居るかも知れないし。
「うぅ……
知るか。さっきまでの
「じゃあ、僕だけで見てくるから待ってろよ」
「ま、待つでござる!一人にしないでほしいでござるよぉ!!」
うわ、めんどくせぇ。
「だったらどうする?僕もココでじっとしてりゃ良いのか?あと二十分しか無いぞ?」
「う……わ、わかったでござるよ……でも、
「もう行くわ」
全部聞いてたらただでさえ少ない残り時間が無くなる。
どうやら音は教室の中からするようだ。
ポーンポーンポーンポーンポーンポーン。
「
「僕もそう思う」
音が一定のリズムを保っているなら、ボールをついてる
「ふふふ……
「いや、まだ
言い
「
ポーンポーンと
「ゆゆゆゆ、コレ
「
今、目にしている
とりあえず、気付かれてなさそうだからこっそり一度教室から出て……。
「ま、
「バカ、声がでかい!気づかれたらどうするんだよ!」
「こ、
いつの
「
「……マジかよ」
「だったら
と思った時にはもう
そして――――――――
ポーンポーンポーンポーン
教室の前で跳ねていた玉は、だんだんとこちらに近付いてきていた。
「クソッ!
「ユウ!私を置いて逃げて!」
んなことできるかっ!という
「あー、無理だこれ、
逃げ場がない今の状態で
「……バイト、
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