地獄にて咲く

 花が咲く。花が咲く。鬼の育てた花が咲く。毒を纏って花が咲く。

 雫はしたたり満ち足りた。蕾は上向き咲き開く。待ち望まれた芽吹きの時だ。

 舞台は既に整って、主役の花が登壇す。これより開くは悲願の狂花、生き様を示す一輪なり。


 ――ぼこり。

 澱みきった空気の中、歪んでいく空気の中へ、生まれようとうごめく気配がある。至上の贄、九尾を誇った狐の血と怨念を吸い上げたそれは、盛り土を割って現れる。

 鳥の雛が殻を割るように、ぼこりぼこりと地割れが広がる。乾いた血溜まり全体にひびが走った所で、破裂音が轟いた。注がれた青い光が跳ね返され、鮮やかな紅が咲き誇る。

 汚れと化した赤黒の池は、溢れ湧き出る真紅の池に塗りつぶされて新生し、穢土えどとして生まれ変わっている。されど紅は液体にあらず。具現化した呪詛の毒が、流動体となって現れているのだ。


 毒々しいほどの真紅の中には、土を突き破ってきたのだろう蜘蛛の姿。その上から、さらりと見事な黒髪の幕が流れ落ちている。それもまた流動の呪詛に染められ、毛先や内側に真紅が移っていた。墨の字に朱印が重なるような、漆黒に紅を刷くような二色の混ざりは華艶にして、しかし双方くすむことなく揃って顕現している。

 黒髪を辿れば、上向く花顔があった。穢れの渦中にありながら、穢れなど知らぬとばかりに白く端正な女の顔が、かくりと戻って前を向く。ぱちりまぶたが開かれれば、多彩を呑み込み溶け合わせた末の、深い漆黒を湛える瞳が鬼を捉えた。


「――おはようございます。珠花たまはな様」


 滑るように近づき見上げ、微笑んだ利毒に、珠花と呼ばれた少女はこっくりと頷いた。眠たげに目をしばたいた姿は幼く、禍々しいまでに鮮麗な色と、劇毒そのものな空気にはまるで似合わない。


「……成功した、の? 利毒」

「ええ。寸分の狂いもなく馴染んでおります」


 玉響たまゆらの可憐な声と、感慨を押し込めた深い声。どこもかしこも激しい憎悪が燃える呪詛の獄中にて、それらを従える二人は静凛とたたずんでいる。


「ここに、ワタクシの呪詛は完成いたしました。しかし……まだ、残っていることが一つ、ありますね?」


 にこり、紫に赤黒の鬼が笑う。にこり、漆黒に真紅の女も咲う。


「そう。やっと叶うのね、私の願い。殺せないのは残念だけど、仕方ないし……何より、簡単に死ぬなんて駄目。苦しませなきゃ。苦しんで苦しんで、そうしていつか、惨めに死ぬように。そのために、あなたが作ってくれた毒だもの」


 燃え立つ真紅の打ち掛けに包まれた自身を、一しきり眺めるようにして。珠花は再び目を閉じた。


「――誰かの怨念に当てられて、望まないで怨霊になってしまった、可哀想な姉さん。そんな姉さんを侮辱して、冥府へ追いやった女」


 唱えるように、呪う思いの根源を明らかにする。唱える度に、残り刻まれた記憶を思い返す度に、呪詛の赤が増していく。

 始まりは春の夜。。そこで人の悪意に晒され、人から引き剥がされるように怨霊と化した遊女がいた。遊女は少女の姉だった。血の繋がりがなくても、少女を慈しみ守ってくれた、たった一人の家族だった。

 それを、引き裂いた女がいた。何の罪もない姉を、きっと助かると短刀を渡した少女の心も、もろとも斬り裂き破り潰して、けらけら笑う少女バケモノがいた。


「亡くなっておられますので、呼び掛けてもお返事はありませんよぉ」


 思い返す、思い返す。


「俺は攻撃手段としての呪術しか用いることができませんので、怨霊と化したこの方の霊魂を、強制的に消し去ることしかできません」


 掘り返す、掘り返す。


「俺は霊魂に染みついた呪詛ごと、怨霊となったこの方を斬り捨てることしかできなかった、ということです」


 あの夜に抱いた怒りと殺意。


「そうそう。こちら、貸していただきありがとうございました。おかげで迅速に対応できましたよぉ」


 あの夜に嘆いた無力と喪失。


「どうなさいました? ……あぁ、人が怨霊になってから、亡くなるまでの経過をご覧になるのは初めてでしたでしょうか。見慣れていない方の中には、ご気分が優れなくなる方もいらっしゃると聞いております」


 ああ――あの時向けられた笑み、声、言葉。一度たりとも忘れたことはない。思い返して、掘り返して、あの夜に抱いた殺意と憎悪を磨き続け、そうして少女は人をやめたのだ。

 ゆっくり、漆黒の双眸が開く。どこまでも深く、明けることのない夜闇の中に、ごうごうと唸る数多の怨恨を渦巻かせて。


「行きましょう、利毒。私たちの願いを叶えに。――花居志乃に、呪詛を刻みに」


 差し出された白魚の手を、利毒はうやうやしくすくい上げる。赤と紫、そして黒。猛毒そのものの二人は、真紅の花道を優雅に歩き出した。


 ■


 破裂し蔓延した、副産物とも言える呪詛の毒は、しかし広がることなく青い炎に燃やされる。駆ける風に載せられて、広まる前に青い炎へ焚べられる。

 炎と風の出処が作業しなくても機能する、あらかじめ自動的に動くよう施されていた術式の作動。それを確認したが故に、湯楼から花楼へ架かる渡り廊下の屋根で、戦闘が開始されていた。

 金棒が振るわれ、暴風が吹き荒れる。牡丹が咲き、刀と苦無が一閃を刻み込む。意思なき虚ろの蒼炎が、波のように押しては引いてを繰り返す。

 物言わぬ亡炎、業火を象ったかのような巨鳥も厄介だが、それ以上の手練が芳親と紀定を分断している。豪快に、しかし周囲を破壊しない意図を感じられる、末端の精密さも兼ね揃えた風晶が。


「……ッ!」

「ずいぶんと焦心のようだな、境田の」


 目に見えて動きが荒い芳親と、極めて淡泊に対応していく風晶。それ以外にも、両者間には体格差や経験の差が、断崖の如く穿たれている。得物や妙術の相性もまた、芳親が大きく不利な上に、紀定にも概ね当て嵌まっている始末。

 かつての名を由見晶行といった風晶は、恵体に加えて文武に秀でた傑物だったと記録されている。宮中の護衛ではあったが、もし戦が起きたら前線での活躍を、と望まれるほどに。そんな人物が、元からの能力を人外由来に補強され、胡座あぐらをかくことなく立ち塞がっている時点で、若人側の窮地は既に完成していた。


「ぐ、……っ!」


 容赦ない鋼鉄の殴打が叩き込まれ、芳親が瓦屋根を転がる。落ちる前に止まったところへ、さらに炎波が襲い来る。防壁の牡丹が間に合わないと見て、影を伝い移動した紀定が、簡易な術の防御壁を張ってしのぎきった。

 麗部家の人間がいなくとも、産形家の者は影を伝うことができる。とはいえ、いくらか制限が掛かってしまうため、やはり揃うに越したことはない。


「……ごめん、紀定」

「謝るくらいの余裕はあるらしいですね。助けは不要でしたか」

「そんなこと、ない。……ありがとう」


 痛みでいくらか頭が落ち着き、芳親は大きく息を吐いた。

 ひと目見ただけで、命を脅かすと分かる呪詛。真紅と漆黒を纏う女の姿で顕現した呪いが、長らく分断されていた仲間を狙っている。容易く冷静を奪い取る事実は、今もまだ芳親の胸をあぶっている。

 芳親は人間側に留まり、志乃も引き寄せると決めた。妖怪の側に引きずられ、傷つくことのないように。他の誰かを傷つけて、志乃もまた傷つかないように。

 自分たちは人として、灯火を抱いて生きていく者同士なのだから。同じところに立って、同じ道を行くのだから。隣を歩く友に、何かが害を及ぼすなど、決して許してはならない。

 だが。芳親は今、自分の中に渦巻く憤りの源が、それだけではないと察してもいた。己を俯瞰ふかんする余裕が少し手に入ったところで、原因は容易く突き止められる。


『……紀定。僕は今、すっごく怒ってる』


 さらに余裕を確保すべく、芳親は躊躇なく声を切り替えた。それだけで既に本気の度合いが聞き取れるものの、紀定は背を向けたまま、風晶との睨み合いを続行しながら耳を傾けている。


『志乃を呪詛の犠牲にしようとしてることも、怒ってるけど。あの二人が空っぽなことにも、怒ってる』


 犬の面を表から横へずらし、平常通り前髪だけに覆われた牡丹の双眸もまた、空虚を抱えた二人から目を逸らさずにいた。あまりにも周囲に力が満ち、映る色合いも鮮烈なせいで、少し目が眩みかけてしまったが。


『空っぽは、駄目。嫌だ。満たしてくれるものがたくさんある中で、何にも満たされないなんて、認められない』


 言葉にして、声に乗せることで、芳親自身の頭も明瞭になっていく。空っぽ、空虚が嫌い。それはどこかで漠然と抱えていたのだろうが、今ここではっきりと杭打たれた。誰か、何かが満たされずにいることを、見逃すことはできないのだと。

 引きずられるようにして、思い出される記憶があった。刃と刃が交わる一瞬に生じる、狂おしいまでの楽しみと喜びに満ちた一夜。音も熱もない蒼炎と違い、目の前にいる相手と戦うこと以外、全てどうでもよくなってしまうほどの炎熱。

 忘れられて怒っているのか、と。燻る炎を見破った鬼がいた。その鬼はこうも言った。施すことこそお前の道だと。

 いま相対する二人を飛び越えて、芳親は花楼の最上階を見上げる。ようやく分かった。自分は、志乃が夜蝶街郊外での戦闘の記憶、実感を忘れつつあることだけに怒っているのではない。志乃が空っぽなこと、それが芳親との喧嘩で満たされた事実を、ほとんど無にしたことを怒っているのだ。そしてそれは、芳親にとって好ましい、人の営みも無に帰してしまいかねない。

 多くの人が、人ではない自分にたくさんのものをくれて、満たしてくれたように。志乃もまた満たされて、人の側で安定を手に入れることができたはずで、できるはずだ。だというのに、それを邪魔する穴がある。穴は志乃の意図を無視して広がり、また他者からも広げられ、人ならざる方へ落とそうとしている。


『……満たされない空虚があるのなら。僕が、穴を塞ぐ。そのために、僕は志乃の一番近いところにいたんだ』


 再び、立ち塞がる二人へ視線を戻しながら、強く言い放つ。青鷺は志乃と似ていた。どんなに笑っていようと仮面にすぎず、虚無が滲み出ているところが。そして恐らく、己の心を忘れ去ろうとしているところが。風晶は志乃を予測させた。妖怪の側へ踏み入り、満たされぬ空虚を抱えたまま、何もかも失っていく志乃の姿を。

 志乃を人間の側へ引き止める。これはそのための試練になるという直感が、芳親を突き動かしていた。


「……何にせよ、風晶との戦闘は避けられん。青鷺殿に望ましい終わりをもたらす余裕もない」


 振り返らないまま、紀定が告げる。淡々として容赦のない口調は、付き合いが長い人々なら聞き慣れた素の口調。仕えるべき存在がどこにいるのか分からない現在、取り繕わずあらわになるそれは、信頼の色を帯びている。


「最優先に向かうべきは花楼最上階、志乃殿のところだ。お前は志乃殿との合流を考えて、達成しろ。そのために、俺はお前を支援する」

『……、うん』


 一呼吸の間を置いて、芳親はしっかり頷いた。が、表情は緩んでいる。


『嬉しい。紀定がいつもの紀定。敬語なんて使わなくていいのに』

「アホ抜かすな……こほん。馬鹿なことを言わないでください。第一、貴方が調子に乗るでしょう。弱っていない限りは敬語で通します」

『弱った時は言ってくれるんだ』

「ええ、気つけにしばくつもりで言っていると思ってください」


 冗談のように聞こえて、本気で言っている。もちろん芳親も分かっているが、嬉しそうな笑みは消えない。改めて始まる戦闘の予感に、高揚が戻ってきたために。

 ぞわり。紀定の横を、人ならざるものの気配が通る。その寒気を以て、紀定もまた気を引き締め直した。討伐ではないものの、相手は経験と実力が裏打ちされた鬼。押し通ることは容易ではない。

 若人二人が会話をし終え態勢を整えるまで、風晶からの攻撃は無かった。自ら攻勢に打って出るつもりはないらしい。かといって通り抜けることは許さない、門番のような方針なのだろう。青鷺だった炎の巨鳥も、一定の間をおいて蒼炎を波打たせる装置と化している。


「一応、進言しておくが。ただ大人しく待つという選択肢もある。花居志乃が呪いを受けたところで、死ぬことは雷雅が許さん。そもそも、生かす手立てがあるからこそ、雷雅は花居のが呪詛を受けることを許諾したのだから」


 気遣っているのではなく、確実に有ることを提示するだけの音声。許容し難い提案に加え、許容し難いものを内包する風晶に、芳親は迷いなく口を開く。


『死なないからいい、なんて、絶対に違う。友人が苦しむのは嫌だし、傷つくのも嫌だ。僕は志乃を助けに行く』

「……ああ。そうだろうな」


 瞬時の即答に、風晶も頷いて目を閉じた。諦観の色が覗いたようだったが、すぐに消えてしまっていた。


「ここから先、貴殿らの望みは叶わず絶たれる。それでもなお諦めぬと、折れぬというのであれば、私をいっとき封じることもできよう」


 再び開かれた光なき目には、確かな炎の揺らめきが宿っている。それすらも虚ろだが、芳親は目をギラつかせた。風晶の空虚に、何かを燃え立たせる余地があると見て。


「いざ、来られよ。境田の芳親、産形の紀定。純真にして愚直な貴殿らの勇気に、最大の礼儀を以て応えよう」


 金棒、刀、苦無。構えられた三つの鋼鉄が、音もなく盛る炎光を受けて煌めく。巨鳥が大きく羽ばたいて、炎波が再来した直後。風刃と牡丹が炎を斬り裂き打ち払い、金棒と刀が飛沫の火花を散らした。

 得物を介しての力のぶつかり合いは、もはや巨漢の殴り合いと変わらない。鋼の負担を度外視した衝突に、蒼炎は揺れ、漂う呪いの残滓は消し飛ぶ。全身から湯気のごとく立ち上る力の気配が、空気を濃く、余波を明らかに伝えている。

 芳親の戦法は、万能とも言える牡丹を咲かせる妙術が主軸。かといって剣は疎かでなく、兵の役職に恥じない精度を誇っている。それらが合わさる様は、優雅と評するに相応しい。戦場においてどれほど昂ぶろうと、剣を交える相手以外は、牡丹の奥底に湧き広がる熱狂を感じ取れないほどに。

 だが、犬の仮面という一つの制限を外した今。紅白の妖雛が抱く高揚は、傍目にも分かるほどほとばしっている。その荒々しさは刀から金棒を通し、衝撃となって風晶に伝っていた。


「ふむ。戦いに興じ昂ぶる者は、往々にして餓えているというのが持論だが……お前には、それが無いように見受けられるな」


 びくともしない分析の視線が見下ろす先で、芳親は笑っている。無邪気で、獰猛で、喜楽に輝く顔は、満ち足りていると一目で分かる。


『生きているなら、生きていると感じられるなら、いつだって楽しいよ。餓えるようなことなんて無い。さらに上乗せされるだけ。嬉しいも、哀しいも。楽しいも、苦しいも』

「仲間の命が懸っている状況でも、か。なるほど、お前もお前で狂っているな」


 言葉に合わせて太刀筋が舞う。金棒越しに、風晶へ刻みつけるように。風晶も風晶で、器用に得物を捌き防ぎ切る。

 互いを振り払うような剣戟の後、空いた間合いに牡丹が咲き伝う。風晶が空いた片手を下から振り上げれば、花は無惨にも美しく散り斬り裂かれ――その間から苦無が飛来した。

 軽い飛び道具は金棒で一掃できる。風を起こした手と入れ替わるように金棒が振り上げられ、しかし止まった。正に振り払われる瞬間を縫い止めた形で、苦無がピタリと貼り付いている。


「縛術を仕込んだ苦無か」


 狼狽もなく看破した風晶へ、潜り込むように芳親が迫る。得物を封じられた鬼に、防ぐ術はないと思われたが。空いた右手へ風が集い、炎を巻き込んで刃を作り上げる。

 果たして、透明な風と虚ろな炎で作られた刀は、芳親の一太刀をしっかり受け止め防ぎ切った。しかし妖雛はにやりと笑う。同時に、風晶はうなじに一陣の寒気を感じ取って、後方への一瞥と共に風刃を放った。

 キンッ、と鋼のぶつかる音が重なり、苦無が弾き飛ばされていく。放ったのは紀定だろうが、彼の姿はいつの間にか消えていた。


『貴方の相手は、僕でしょ』


 一瞬、目を逸らした隙を逃さず、芳親はさらに金棒へ牡丹を咲かせて無用に貶める。風晶は顔色一つ変えずに、得物を捨てて飛び退った。


「芳親、炎が来ます!」


 すかさず足元の影から注意を受けて、芳親もその場から飛び退る。無音の炎波が屋根を満たし、残っていた牡丹も無に帰した。

 仮に何か術を仕込んでいたとしても、炎に消されてしまう。風晶を突破するのなら、炎波が来るまでの一定時間内で、芳親だけでも花楼に踏み入らなければならない。どれだけの時間と回数を有するのか、どれだけそれを縮め少なくできるのか――。

 分かりきった、既に答えの出ている問いを、芳親は頭を一つ振るって払い除ける。どれだけなど関係ない。押し通って花楼最上階へ向かう。今はそれが全てだ。


『行くよ、紀定』

「ええ。いつでも」


 言葉は少なく、呼吸は言葉が無くても合わせて。牡丹の妖雛と影伝う忍は、愚直に風晶へ挑みかかった。



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