第3話 身に起きた恐怖

「゛うっ」


 さすがに怖くなり、来た方向に沿って歩いていく、気のせいか、徐々に歩く幅が狭くなっていく感覚が芽生える。

もうこれ以上は危険と判断して引き返そうとすると、どこからか呻き声がする。思いもよらず、怖さで足がすくむ。暗くて、足元がよく見えない。

 かろうじてホテルの外壁にしがみつく。一歩ずつ、一歩ずつ引き返す。

 右足を踏んだ直後、地面の一部分が崩れて身体ごと崖へ、真っ逆さま。落ちていく_

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