第15話

そしてレンは自分の店がやりたいと

本格的にまたニートになった

今度は自分1人でやるので

考えることも沢山でいろいろ悩んでいたみたいだ

私はあまりレンの話を聞いてあげれなかった

今でもそのことには後悔している


1人で初めて一から店を立ちあげることは

とても大変なことだっただろうし

不安もあっただろう

聞いてほしかったことも沢山あったと思う


もう長いこと

お互い自分の話はしなくなっていたから

私の話を聞いてもらうこともなかったし

レンの話を聞いてあげることもなかった

自分のことは自分で解決する関係だった


私がたまに話をしても興味がなさそうだったし

オチのない話は聞いてもつまらないと言われていた

レンはあいかわらずその日ご飯がいるかも

連絡してくれなかったし

ご飯がいるかどうかを聞いただけで

干渉されているように感じるようだった


レンが仕事をしていなくても

家事や育児を手伝ってくれることはなく

ワンオペ育児まっしぐらな私は

それが気に食わなかったしイライラした


仕事をしていても

どうせパートやん?

って扱いだった


職業上パートにしかなれないが

私は週5日10時から18時まで働いていたので

主婦としてはできる限界働いていると思う


レンのお店ができ始め

家族で見に行ったり

みんな楽しみにしていたし

レンも大変だろうけど楽しそうだった


詳しい話はあまり聞けなかったけど

オープンの日が決まり

着々と準備をし

レンはとても頑張っていた

レンが自分で決めたことを

しっかりと考えて頑張っている姿が

私もとても嬉しかった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る