第二百九十一話 七宝が戦う時

「止める訳ではない?では一体何を……」


長老のkとおばに対しセリアンが問いかけを行うとセリアンとスロープはその話に耳を傾ける。

一方戦場に分散した高御達は平原の多数方向に向かい、現地で劣勢に追い込まれていた獣人達をそれぞれ確認していた。


「この攻撃で退ける!!受けなさい」


武器を手にしている七宝はその武器から銃弾を撃つと獣人に対して撃ち、攻撃を加えていく。

そのまま現地で交戦している獣人達に接近していき、


「皆さん、もう少し踏ん張る事は出来ますか!?」


そう問いかける七宝に対し周囲の獣人は


「貴方は……」

「今事情を説明している時間はありませんが私は貴方達の敵ではありません。

協力してピープルを迎撃しましょう!!」


七宝は獣人達に接近するとこう呼びかけ、それを受けた獣人達も同意したのか、それとも勢いに飲まれたのかは不明だがそれに同意し前方から迫ってくるピープルを迎撃していく。


「つっ、結構な数ね……神楽がこの武器を出してくれたけどそれでも結構しんどいかも知れない」


七宝はそう告げると周囲の集団に対して攻撃していく。


「敵の数は多数……だけど急所を射抜いて行けば数は減らす事が出来る!!」


そう呟いた七宝は神楽が出現させた武器を使い、前方から迫ってくるピープルを次々と撃ち抜いていく。


「凄い……我々が苦戦しているピープルをこうも簡単に次々と倒していくとは……」

「じっと見ている場合か!!我々の助っ人に来てくれたとは言え助っ人に頼り切りになっている訳にはいかんぞ」


獣人はこう大声で叫ぶと前方の集団に接近していきピープルに対して魔術を使い攻撃していく。

その攻撃は爆発を起こしたり炎や水を飛ばす等多種多様な攻撃を繰り出し、迫ってきた獣人を迎撃していく。


「つっ、ええい……奴らめ、増援が来た事で調子に乗りおって!!」


ピープルも負けじと反撃しようとして前方に妖術の構えを見せてくるが七宝は


「つっ、反撃してきたわね!!でも」


と言うと手にした武器を目の前に翳し、七宝は前方に透明な壁を出現させてピープルの反撃を全て防ぎきる。


「何!?俺達の攻撃が全て塞がれた!?」

「どうやら貴方達は私達の世界に来たピープルよりよく喋るようね」


七宝はそう言うと手にした武器の形を変えて機関銃の様な形に変え、前方からピープルが迫ってくる中撃つ体制を構える。

そして機関銃を放ち、次々と迫ってくる異形を迎撃していく。


「さて、他の面々は迎撃出来ているの?」


七宝は他の面々を心配しながらもひたすらに迎撃していく。

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