第百八十二話 迎撃行動を開始する時
「各員、本日までの訓練通りに迎撃行動を遂行せよ!!」
西欧部隊の隊長がこう発言すると同時に部隊の戦力が星間連合の部隊に向かっていく。
「あの機体はどうやら無人機のようね、どうやらその辺りの事は訓練した通りに行動してくれている様です」
「感心している場合じゃないよ!!敵に新型機が居る以上僕達も警戒しておく必要があるんだから!!」
西欧部隊の展開を見ながらその動きを評論するテテルに対しグレープは的確に突っ込む。
その突っ込みを受けたテテルは直ちに体制を整え、接近してくる星間連合の舞台に対して備える。
「此方はそろそろ交戦を開始します、皆さんも警戒はしておいて下さい」
「了承していますよ、カウント3・2・1・・・開始!!」
西欧部隊の隊長とクリンがこう発言すると同時に星間連合の部隊と西欧部隊の無人機が交戦し始める。
その交戦光景は星間連合が先に攻撃し、無人機がそれを回避しつつ反撃していくと言う流れになっていた。
無人機とはいえ反応が的確なのか星間連合の部隊を明らかに押し込んでいる。
「戦況は此方に有利に傾いていますね……このペースで一気に押し込みたい所ですが……」
「ええ、問題は奴らの背後にある物だな」
西欧部隊の隊長は現状此方が有利に動いている様に見えるがどこか不安を抱えている様だ、そしてその不安はレモンの発言から星間連合部隊の背後にあるワープゲートであると言う事が分かる。
「ああ、あのワープゲートをどうにかしないと敵の増援がどれだけ出てくるか分からない、となるとまずはあのワープゲートを封鎖しなければならない」
「そんな事が出来るのですか?」
「ああ、神楽様達もこの一ヶ月遊んでた訳じゃねえ、奴らのワープゲートに対する対策は既に完成済みだ。
そうだろ、グレープ」
「うん、僕がワープゲートの近くに接近する事が出来たらその対策を討つ事が出来る、だから先行します!!」
「此方側の戦力も更に投入します」
懸念の種になっているワープゲートの対策は既に出来ていると告げるレモンとグレープの発言に対し西欧部隊の隊長は更に戦力を向かわせると告げる。
するとその言葉に反応したかの様に無人機の背後に居た有人機部隊が星間連合に向かっていく。
そして無人機が交戦している所に介入していき有人機部隊が攻撃していくと星間連合の部隊は次々に撃墜されていく。
その光景を見たテテルは
「有人機の皆さんも基本的な動作には問題無い様ですね」
と感心している様だがその口調にはどこか引っかかる部分もあった。
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