第3話母の思い出3

ここからが、作り話のような実話だ。

母がスナックで働いていると、知らない客がお前、何でこんな所で働いているんだ!と、怒ってきたそうな。

母が、その客に自分の本名を名乗ると、その客が、探していた兄妹が見つかったぞ!と、慌てて本当の兄に電話したそうな。

母が実の姉に瓜二つなので姉と見間違えられて、発見されたらしい。

一人っ子だと聞かされて育った母は、この当時、本当に喜んでいた…。が、ときすでに遅し。一人っ子で、わがまま放題に育った母は、本当の兄妹や親戚の叔父叔母のありがたい説教も、ウザく感じたらしく、親戚付き合いも、そう長くは続かなかったのだ。

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