第21話

ここで贄波璃々の二回目の登場。

この時に葦北静月を助けなかった場合、見下した目をしただけでその場から去る。

葦北静月を助けた場合、贄波璃々は八峡義弥に対して話しを行う。


「何、してやがるッ」

「邪魔しやがってッ」

「退けよッお前なんざッ」

「お前の手なんざッ借りなくてもッ」


「邪魔は貴方よ」


「あ!?」


「弱い癖に」

「こんな戦場に立って」

「一人で死ぬのは別に構わないけれど」

「貴方は居るだけで私たちの迷惑になるの」


「うるせぇッ!」

「俺はやるんだよッ」

「もう、誰もッ」

「俺を、俺、をッ」

「無価値だなんて、言わせねぇッ!」


「そう」

「現状、私の目から見ても」

「貴方は無価値だけれど」


「ッテメェ!」


八峡義弥がフラつきながら飛び掛かろうとするが。

寸での所で「ソノコ」が出てきて八峡義弥を腕一本で制す。


「オネェヂャァアアア」

「ダベデ、イッイィ!?」


「ダメよソノコ」


「クソッ」

「クソがッ」


「……何を粋がっているのかは知らないけれど」

「少なくとも、自身を無価値にしているのは自分自身でしょうに」

「自分の命の価値すら分からないのだから」

「だから私は貴方が無価値だと言ったのよ」


「ッ」

「……」


「……まあ」

「早々に廃墟から出る事ね」

「現状、貴方に出来る事は」

「何もないのだから」


その言葉を最後に贄波璃々が離れていく。

八峡義弥は「ソノコ」から解放されて、ようやく落ち着きを取り戻す。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054921548160/episodes/1177354054922013857


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